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昔、といっても昭和初期ごろまでは、

何々しましょう⇒何々しませう

ちょうちょう⇒てふてふ

何々のように⇒何々のやうに

何々しそうだ⇒何々しさうだ

等々 とにかく聞く音と、読む音が違うと誰でもわかるにも関わらず
このように表記することになったのはどうしてなにでしょうか?

A 回答 (7件)

    #3です。

補足です。

>>「しましょう」の「しょ」がなぜ「せ」と書かれていたのか、

    『日本語大辞典』の「ましょう」の項には、助動詞「ます」の未然形「ませ」に推量の助動詞「う」のついた「ませう」の変化したもの、とあります。

>>「ちょうちょう」の「ちょ」がなぜ「て」と書かれていたのか

    これは中性の漢字音 tiep (ちょっと簡略表記にしておきます)が、中国から輸入され、語頭の子音と母音が「て」、語尾の p が「ふ」と仮名書きされたため、「てふ」として定着します。

   畳語で「てふてふ」となり、十世紀のハ行転呼音(下記)で「てうてう」となります。
   http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E8%A1%8C% …

    この二語は同じ変化(「ませう」> しょう、「てう」>ちょう seu > ʃo: 、teu > tʃo:)がおこります。すなわち eu が前の歯音 [s] [t] を「口蓋化」(下記)して、[ʃ] や [tʃ] に変え、長い [o:] になります。
    http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/71968/m0u/

    さらに日本の中性には破擦音化(下記)が起こりますので、[t] が [tʃ] に変わります。 
    http://dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%E7%A0%B4%E …

    ですから簡単に纏めますと、「せう」や「てう」が、中世に起こった口蓋化と破擦音化のため、「しょう」や「ちょう」に変わったことになります。

    こう言った音韻変化以前の音が「歴史的仮名遣い」に残り、やっと、1946年の「現代仮名遣い」で、聞く音に(一部を除いて)近づいたことになります。
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この回答へのお礼

お礼遅くなり申し訳ございません。

詳しい説明をありがとうございました。
単純な言い換え、書き換えではなく、深い背景があったこと
よくわかりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/20 19:23

>「しましょう」の「しょ」がなぜ「せ」と書かれていたのか、


「ちょうちょう」の「ちょ」がなぜ「て」と書かれていたのか

「ます」という助動詞が一般に使われ出したのは、江戸時代前期のようです。その未然形は「まさ」と「ませ」の両方存在したようです。一方、「む」と言う助動詞は「う」に変化しつつあったようです。
 「しまさむ」から「しませう」に変化したと言うことです。これは活用の変化からでた仮名遣いでした。

「蝶」の発音は、今では「チョウ」ですが、この仮名遣いは「字音仮名遣い」といって特別のものです。

ちょう  重 澄 徴 懲 寵 塚
ちゃう  丁 打 釘 庁 廰 廳 聴 聽 町 長 帳 張 脹 漲 挺 頂 停 提 腸 暢 
てう   兆 挑 逃 眺 跳 銚 弔 鳥 蔦 超 朝 嘲 潮 調 彫 凋 鯛 釣 肇
てふ   帖 貼 喋 牒 諜 蝶

同じ「ちょう」でも上記のように4種の仮名遣いがあったわけです。これらの漢字の発音は、

「江戸時代の本居宣長は万葉仮名と中国の韻書の反切を対照させる方法を採っており、字音仮名遣は反切資料を忠実に反映させようとしたいわば理論的な復元作業であった。これを受けて太田全斎は『漢呉音図』を著し、東条義門が『男信(なましな)』、さらに白井寛蔭が『音韻仮字用例』を著すことによって字音仮名遣いの研究が進んだ。明治に入って大槻文彦が国語辞書『言海』を著すと、歴史的字音仮名遣が徐々に普及していった。」下記参照

http://www32.ocn.ne.jp/~gaido/kana/srdu83.htm

反切実例
「陳、直珍切」 - 陳は直と珍の切(直の声母と珍の韻母を組合わせて陳の音を表す)
「永、于憬切」 - 永は于と憬の切(于の声母と憬の韻母を組合わせて永の音を表す)
「米、莫礼切」 - 米は莫と礼の切(莫の声母と礼の韻母を組合わせて米の音を表す)

「蝶」の発音がなぜ「てふ」に決められたかは、中国音(中古の)発音を知らない者には分かりませんが、「反切」の手法によれば「てふ」だったのでしょう。たまたま、日本語の
 「衣干すてふ(ちょう)天の香具山」とぴったりだったのですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

なかなか発音、表記というのは奥が深いのですね。
勉強になりました。

お礼日時:2014/09/20 19:26

音の表記として残っているもの


くわんのん様

ローマ字に残っているもの円 YEN
恵比寿ビールゑびすYEBISU

現代でも表記と音が違うもの
じょおう陛下(じょうおう)
おう様(おおさま)

方言
いばらぎ県(だれもいばらき県とは言わないが表記はいばらき)この頃はどちらも変換してくれるが

へーへー2の蛇足だね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

ただ、茨城県は、私を含め周囲の誰もがちゃんのいばらきけん
と言っていますよ。

昔10年以上茨城に住んだ経験のある私が保証します。

お礼日時:2014/09/20 19:25

 No.1の方が挙げられた「wikipedia」の内容を読めば、(そして理解できれば)すべて分かります。


 二つ注意すべき事があります。
1.旧仮名遣いが「現代仮名づかい」になったのは敗戦後の昭和21年の事です。
2.現代仮名遣いになっても完全に発音どおりになったわけではありません。
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この回答へのお礼

#4の方、#3の方、#2の方、回答ありがとうございました。
すみません、まとめてお礼入れさせていただきました。

Wikiに書かれている歴史的仮名遣いの変遷はわかりましたが、
例えば、あ行のえとわ行のゑやヱなどの結局同じオンであればわかるのですが

「しましょう」の「しょ」がなぜ「せ」と書かれていたのか、
「ちょうちょう」の「ちょ」がなぜ「て」と書かれていたのか

まではわかりませんでした。

お礼日時:2014/09/11 22:58

    等々 とにかく聞く音と、読む音が違うと誰でもわかるにも関わらずこのように表記することになったのはどうしてなにでしょうか?



    「話し言葉」はどんどん変わりますが、「書き言葉」は、仮名遣いやスペルが変わる時まで、変わらないからです。

    英語でも、今の knight 「ナイト 騎士」には、600年ぐらい前の発音(クニヒトのような、今では発音しない語頭の k や語中の gh など)がそのまま残っているのに似ています。
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>昔、といっても昭和初期ごろまで《は》、



質問文で明らかなように、今日でも、「わ」と聞こえる音を「は」と表記しています。

こういうことは、もともと「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」と発音されていたものが、「ワ・ヰ・ウ・ヱ・ヲ」とも鎌倉時代に同化していったことに由来する。つまり、この時代以降、「ハヒフヘホ」と表記されると「ハヒフヘホ」の他に、「ワ・ヰ・ウ・ヱ・ヲ」とも読めるという認識が必要になった。二通りの読みが可能になってしまったと考えても良い。
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下記の記事が参考になるかも。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2% …
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この回答へのお礼

ご紹介ありがとうございました。
大変参考になりました。

お礼日時:2014/09/11 22:54

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