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レイチャールズさんがお亡くなりになりましたね。

ところで、彼の曲(Hit the road Jack)の歌詞を見たのですが:
http://users.cis.net/sammy/roadjack.htm

"Hit the road, Jack and don't you come back no more..."

がどうもよく分かりません。

(1) Hit the road, Jack 旅立てジャック
(2) don't you come back no more もう戻って来ないのか

旅立て、といっておきながら、戻ってこないのか、というのは変な気がするのですが。。。

実際、この曲はどういう状況を想定しているのでしょうか?(私の訳がおかしい?)

A 回答 (3件)

アメリカに35年半住んでいる者です。



私なりに書かせてくださいね。

hit the roadは「いまいるところから出て行く」、「おいとまする」と言う言い方で、そろそろ家に帰るよ、なんて言うフィーリングを伝えたい時に、I'd better/I have to hit the road/street soon.と言う言い方をします. このhitと言う単語は他にも、

hit the books 読んで(本で)勉強する、hit the sack/hay 寝る/床につく、と言うような使い方をします. 悪いスラングではなく一般の人が日常的にhit the radと同じく使う言い方です.

この歌詞では出て行く、と言う意味から「忘れろ」と言うフィーリングも出していますね. 今直面している事から離れることでそれを忘れられる、と言うフィーリングですね.

また、もう少し範囲が広がって「旅立つ」と言う意味もありますがこの文章ではそうは使われていないように感じます(私には) 歌詞ですからそう取っても悪いことではないとは感じますが.

don't you come back no more で二重否定の形を取っているので、文法的に肯定を強調しているように見えますが、違うんですね. 

これは黒人の社会で「普通の言い方」とすらされている言い方で、Don't you come back any more/again.と言う単なる否定の文章なんですね. これはこの歌が歌われていた時代の言い方ではなく、今もよく使われている言い方です. (使わない方がいいですけどーその社会で使うなら自然ですけど、普通の社会では教養がないと思われます.) 使われているのを聞いたり、読んだりしたら、二重否定じゃない、と言う事を思い浮かべてください.

youがこの文章の中になっていますが、You do it.お前がやれよ、と言うフィーリングの命令形と同じように、誰に対してこの命令形が使われているのかをはっきりさせる言い方なんですね.

黒人の社会でなくとも、Don't you ever do it again!!と言って、もう絶対にやるなよ、と言う表現は一般的に(感情的に、アドバイス的に)使われる表現です.

と言う事で、出て行って忘れてしまえ、そして、もう戻ってくるな、それが一番だよ、と言うフィーリングを出していると私は感じます.

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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“hit the road” というのは、ここでは「さっさと、よそへ行きな」の意味です。

状況としてはNo.1 の方がおっしゃっている通りです。この表現は、基本的には「出発する、旅だつ、出かける、出て行く」の意味で、米英問わず、くだけた会話の場面で使われる表現です。

“Don’t you come back” の部分についてですが、覚えておくべきことは、英語の命令文はときに「本来省略されている主語 you が登場する場合がある」ということです。たとえば、「ここでタバコを吸うなっての!」という意味の “Don't smoke here.” は、ときとして “You don't smoke here.” になるということです。そして、これがリズムや口調の関係で、場合によっては “Don't you smoke here.” になるということです。別に疑問文になっているわけではありません。命令の強意だと思ってください。というわけで、この部分の歌詞は「二度と戻ってくるんじゃねえぞ」という感じになります。

あのレイ・チャールズのメロディーでは “You don’t come back no more, no more…” だと、ちょっとパンチが効かなくなってしまいますね。やはり “Don’t you…” でないと。

最後に、no more ですが、これはNo.2 の方がおっしゃるっているのに近く、くだけた会話では、文法的には不要な「否定を重ねる」というパターンです。学校で習う文法に従えば、というか新聞に投書したり、ネクタイをしめて話したり…という場面の英語でいうなら “Don’t come back any more.” となるのですが、仲間ウチの会話ではよく使われる言い方です。昔は「黒人英語」と教わったものですが、わたしが耳にする限り、肌の色に関係なく使われます。使ったとても「教養がない」とは思われません。大学出どころか、大学で教えている白人でもたまに使いますよ。べつに黒人気取りをしているわけではありません。また、近年広まってきた用法でもありません。けっこう昔から耳にします。

そういえば、最近ヒライ・ケンがカバーしている、イーグルスの「ならず者 Desperado 」がTVのCMで流れていますが、あの70年代の白人ロックグループ、というよりドラマーのドン・ヘンリーがつくった歌詞にも “Oh, you ain’t getting no younger.” というくだりがあります。「正しく」は、最後の部分が "any younger" になるべきなんですが。「あなたはいまよりも若くなることは決してない=あんたは、これから年をとっていくだけなんだよ」ということです。(“ain't=aren't”も「学歴がない人のつかう表現」という人がたまにいますが、それは間違い。大学の先生でも使います。要するに「日常的なくだけた話し言葉」だと理解してください。ただ、わたしたち外国人は真似しないほうが無難です。)

天才が死んでしまいましたね。
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この回答へのお礼

みなさん、ありがとうございます。よく分かりました。

・hit the road
「旅立て」と訳されていますが、どちらかといえば「よそへ行きな」なんですね。

・Don’t you come back
否定疑問だと思っていました・・
まず、命令形であること、それから二重否定の形をしているけどそうじゃないこと。

非常に勉強になりました。(このサイトがなかったら分からなかったと思います。感謝します)

お礼日時:2004/06/13 21:16

「酷い女だ。

そんな女とは別れろ! もう出て行ってしまえ。帰ってくるな」という感じの歌みたいですね。具体的な内容はありません。但し、歌詞の専門家ならもっと深い理解もあるかもしれません。

会話でよく出てくる言い方ですが、"Don't you ......" で「~するな」という意味です。映画やTVドラマでもしょっちゅう出てきますからよーく聴いてみて下さい。文法的には、"Don't ......" で良いのですが、"you" を強調する気持ちからでしょうか。

教科書的には、"... and don't come back any more..." になるところですね。
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