No.2ベストアンサー
- 回答日時:
(1)は,具体的に線型空間 S の基底を構成すればよいだけですね.
線型空間 S の元で基底と予想されるものの組を書いて,
・それらが線型独立であること
と
・線型空間 S の任意の元がそれらの線型結合で表現できること
を示すだけです.
(2)は,
・{T(X_1), T(X_2), ..., T(X_m)} が線型独立であること
と
・線型空間 A の次元が m であること
を示すだけですね.
「線型空間 A の次元が m であること」を示すには,
(1)と同じように基底を構成すればよいでしょう.
(3)は,全射の定義を満たしていることを具体的に示せばよいでしょう.
No.3
- 回答日時:
> 何かヒント
(1) は「n次の実対称行列は独立な成分をいくつ持っているか」と尋ねているのと同じです。行列Xのi行j列成分をX[i,j]と書くとしまして、X[1,1]=1で他の成分は全部0のやつ、X[1,2]=X[2,1]=1で他の成分は全部0のやつ、…というのを線形結合すればSが尽くせますから、これは基底の一例になってる。Sの基底でXを成分に分解して X=a[1]X_1+…+a[m]X_m とすると、Xを実ベクトルaに1:1対応させることができ、これをa(X)としましょう。P=<X_1,…,X_m>を「行列を成分とするベクトル」だと思えば、内積(・)を使ってX=a(X)・Pと書いても、ま、意味通じるでしょ。
交代行列Yは対角成分が全部0ですから、独立な成分はXの場合と丁度同じだけあるのはお分かりでしょう。なので、Q=<Y_1,…,Y_m>という基底が取れます。
で、Tが難しければ、代わりにY=b[1]Y_1+…+b[m]Y_mと分解したとき、実ベクトルaから実ベクトルbへの写像τをお考えになっちゃどうでしょう。
T(X) = τ(a(X))・Q
ということになってる訳ですが、エッセンスはτが担っていますから。
No.6
- 回答日時:
確認.
(2) を背理法で証明するとしたら「{T(X_1),T(X_2),・・・,T(X_m)}はAの基底である」を否定する必要がある.
・ではその否定はどのような命題なのか
・そのことから T(X_1), ..., T(X_m) はどのような条件を満たさなければならないのか (m と A の次元数との関係に注意)
はわかる?
ようやく背理法による証明の姿が見えてきたように思います。
速度比較のために、#2(2)をヒントに仕上げた直接証明を先に見てもらいます。
λ_1T(X_1)+・・・+λ_mT(X_m)=0とする(λ_1,・・・,λ_m∈R)
このとき、T(λ_1X_1+・・・+λ_mX_m)=0だからλ_1X_1+・・・+λ_mX_m∈KerT={0}
つまりλ_1X_1+・・・+λ_mX_m=0
{X_1,・・・,X_m}は一次独立だからλ_1=・・・=λ_m=0
よって{T(X_1),・・・,T(X_m)}は一次独立。
dimA=mだから{T(X_1),・・・,T(X_m)}はAの基底である。
次に背理法
{T(X_1),・・・,T(X_m)}がAの基底でないとする。
dimA=mだから、このとき{T(X_1),・・・,T(X_m)}は一次従属。
よって、すべては0でない実数λ_1,・・・,λ_mがあって
λ_1T(X_1)+・・・+λ_mT(X_m)=0が成り立つ。
このとき、T(λ_1X_1+・・・+λ_mX_m)=0だからλ_1X_1+・・・+λ_mX_m∈KerT={0}
つまりλ_1X_1+・・・+λ_mX_m=0
しかし、これは{X_1,・・・,X_m}が一次独立であることと矛盾する。
よって・・・
という証明なら、直接証明と速度比較して、どうでしょうか。
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