プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

あるサイトに次のような記述が見られます。

百貨店のような大型店で、「本日はご来店いただきまして誠にありがとうございます」という店内放送を聞くことがあります。「頂く」は自分の行為を謙遜する謙譲語ですので、正しくは相手の行為に敬意を示す尊敬語で「ご来店くださいまして」と言うべきです。
http://xn--gdvx14f.xn--fsqv94c.jp/807_1.html
この文は完全に論理破綻していますね。
「もらう」という自分の行為を謙遜して相手に敬意を示すために「いただく」と謙譲語を使っているだけであり、別に「来店する」という相手の行為を謙遜しているわけじゃない。この点を勘違いしているようです。尊敬語に言い直す必要性は特に無い。

「ご来店いただく」は、
(ア)「来店する」という相手の行為 を (イ)私が「もらう」。
という構図です。
「もらう」という私の行為の対象が、「来店する」という相手の行為なので、自分側の行為をへりくだって「いただく」という謙譲語1を使っている。
「ご来店くださる」は、
(ア)「来店する」という相手の行為 を (イ)あなたが「くれる」。
という構図。
「くれる」というのが相手の行為なので、その行為を行なう相手に敬意を示すために「くださる」という尊敬語を使う。
この方は、こうしたことをほとんど理解しておられないのだと思います。
こうした誤った理屈を鵜呑みにしてしまう人も、ほんのわずかでしょうが居るかもしれません。早く目を覚ましてほしいものです。
【「来店する」という相手の行為】で、
「(自分が)もらったこと」について述べたければ、「ご来店いただきまして」と謙譲語を使い、
「(相手が)くれたこと」について述べたければ、「ご来店くださいまして」と尊敬語を使えば良い。
みなさんはどう思われますか。

質問者からの補足コメント

  • 少し検証してみます。
    × a. 来店してもらってありがとう。
    △ b. 来店していただきありがとう。(×評価でも良いかもしれない)
    ○ c. 来店してもらってありがとうございます。
    ○ d. 来店していただきありがとうございます。
    このように「いただく」「ございます」という敬語を付加すると、違和感は薄れるような気はしませんか。

    >「〜してもらってありがとう。」はたしかにヘンだが、下記の形ならおかしくないだろう。
    「〜してもらってありがたい」
    「〜してもらってありがたかった」

    同感です。
    「ありがとう」は相手に感謝を伝える言葉なので、基本的に「ありがとうございます」のように敬語(丁寧語)を使う必要があるが、「ありがたい」は自分の感覚を表明しているにすぎず、その必要がないからなのでしょうね。

    No.11の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/06/25 18:38
  • 1311tobiさんに確認しておきたいことを忘れてました。

    > ただ、いくつかの条件がそろったときに「〜いただく」「〜ください(くださる)」が同じように使えるようです。
    >条件についておおざっぱに書くと……下記の2つなのでは。
     条件1) 主格(ガ格限定でもいいかも)が明言されていないこと
     条件2) ニ格がが明言されていないこと

    この記述の意味が良くわからなかったのですが、よろしければ少し解説していただけると助かります。
    可能な限り開けておきますので、お時間のあるときにでも。

      補足日時:2016/06/25 19:23

A 回答 (13件中11~13件)

あなたの言い分を支持します。


TVなんかでは「ご参加下さい」とか平気で言ってます。
少なくとも「お越し下さい」とか「ご足労下さい」だと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「ご参加下さい」でも良いのですが、「お越し下さい」のほうが、たしかに敬意は上になりますね。
「ご足労下さい」という表現に関しては少し違和感を覚えますが、今は、特に触れません。

お礼日時:2016/06/23 21:56

破綻しているという「この文」が示す引用範囲が明示されていないため、


あなたが何を否定して何を肯定しようとしているのか、
最初はよくわかりませんでしたが、
要するに、「ご来店いただきまして」も「ご来店くださいまして」も
解釈によってはどっちもアリだろってことですね。

そうですね。まったく共感いたします。
Webサイトの記述は実情と乖離しているとは思います。

しかし、Webサイトの記述は、尊敬語だとするならば、
という条件付きなのかもしれませんし、
まあ誰が何をいおうとかまわないのではないでしょうか。

解釈は多様であっていいと思います。

しかしそれでも、私はあなたのおっしゃることを支持しますけれど。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>破綻しているという「この文」が示す引用範囲が明示されていない

そうでしたね。
・~謙譲語です【ので】、~と言う【べき】です。
という構文なわけですが、ここに因果関係は成立していない、という意味で論理破綻ということです。

>要するに、「ご来店いただきまして」も「ご来店くださいまして」も
解釈によってはどっちもアリだろってことですね。

そのとおりです。

>まあ誰が何をいおうとかまわないのではないでしょうか。
解釈は多様であっていいと思います。

おっしゃるとおりなのですが、誤った根拠に基づいて、つまり、勘違いしたまま信じ込んでいる方が、たまにおられますのでね。
ここは、やはり、はっきりお示しすべきだろうと。
勘違いに気づかないままでも仕方ありませんが、言うだけは言ってあげないと・・という感じですかね。
もうひとつ申し上げると、「文法的な間違い」と「感覚的な違和感」をごっちゃにしているようにも思われるんですよね。
たとえば、
「(あなたの)ご来店を(私が)いただきまして」のように主格が2つになるのは紛らわしい。
「(あなたの)ご来店を(あなたが)くださいまして」とすればスッキリするだろう。
こういった内容であれば、それはひとつの見解としてアリなのですが。

お礼日時:2016/06/21 14:24

文法的にはその通りだと思う。


ビジネスなんかだと特に正しい日本語を使った方が良いと思うから、自分が書くときは注意してるよ。
ただ、個人的には相手が使う場合は、多少だったら間違いがあってもぜんぜん気にしない。
気持が伝わればそれでいいって感じ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>文法的にはその通りだと思う。

このサイトの言っていることは正しいと思う、という意味でおっしゃっていますか。
とりあえず確認させてください。

お礼日時:2016/06/21 14:12

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