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高齢者の自動車事故。対策はどうすべき?専門家に聞いてみた

高齢者の自動車事故。対策はどうすべき?専門家に聞いてみた高齢運転者による事故のニュースを目にする機会が増えた。「教えて!goo」「高齢者の運転誤操作、法改正する?」という質問には、「必ずしも飛びぬけて多いとは思えないです。(中略)…法改正も必要だとは思います。ただし、高齢者イコール運転不適者とは捕らえないでいただきたい」(rimurokkuさん)と、センセーショナルに報道されているから高齢者による自動車事故が多いように感じるのでは?という意見も。同じような印象を持つ人も少なくないのでは?

とはいえ、超高齢社会へと突き進む日本にとっては無視できない問題だ。「一つは運転免許の規制です。60歳を超えたら更新期間を段階的に減らしていき視力検査などの際に交通ルールや標識の問答をして免許取消しの対象としていくべき」(horiisenseiさん)など、具体的な内容も考えなくてはならないだろう。

■認知能力、判断能力、危険予測能力は年齢とともに低下


そもそも、高齢になると、運転時にどのような支障が出るのだろうか? 自動車運転アドバイザーの細川さんにお話を伺った。

「車を運転するための基本は『認知・判断・操作』であり、この3つを繰り返して行うこと、そしてこれら3つに『危険予測』を加えてはじめて安全に運転することが出来ることは教習所で習われたと思います。この中で最初に行う行動が『認知』ですが、高齢者の方で社会問題になっている『認知症』はこの認知能力が低下する症状です。また、認知した後に危険予測も含んだ判断をし、操作へと移行する段階でも、年齢と共にその判断能力や危険予測能力、そして操作するまでの素早さなどが低下するのは当然のことです」(細川さん)

自動車安全運転センターのデータによると、高齢者が起こす事故で多いのは「交差点内での出会い頭事故」と「右折時の衝突事故」なのだそうだ。

「これらの事故の原因となる運転行動としては以下のものが挙げられます。
(1)右折可能かの判断において対向車の速度を考慮せずに距離のみで判断する。
(2)交差点での停止の仕方や左右を含め状況の安全確認が十分ではない。
(3)自分中心的な考えから他車のドライバーの行動や交通状況を考えずに運転行動を起こす(だろう運転が多い)。
(4)勘違いを起こす。
以上のことから、軽度でも認知症の症状が見受けられたら運転をやめるのはあたり前のことですが、家族や周りの方が助手席などに同乗し、以上のような運転をしていないかを注意して見てあげることが大切です」(細川さん)

多くの高齢運転者は、自分はベテランであり、運転が上手いと思い込んでいる……と細川さんは言う。家族がやんわりと注意できれば良いのだが、本人たちにとっては若い頃のイメージが残っているため、なかなか現実を理解し、受け入れることは難しいのかもしれない。

■来年施行予定の改正道路交通法って?


そこで現在、75歳以上の高齢運転者に対して、法の整備が進んでいるそうだ。

「現行の道路交通法では高齢者の方へ免許の自主返納を薦めていますが、さらにそれを厳しくした改正道路交通法が平成29年6月16日までに施行されます。これにより公安委員会は認知症の恐れがあると判断された75歳以上の高齢運転者に対して『臨時高齢者講習』の受講や『臨時機能検査』を行い、その結果によって免許の取消しや停止を行うことが出来るようになります」(細川さん)

この講習や検査を受けなかった場合も、免許の取消し又は停止処分が実施されるとのこと。だが、当然ながら問題点も指摘されている。

「今の日本の現状では車が無くては買い物や病院通いが出来ないなど、特に地方においては生活が成り立たなくなるのも事実です。今後は行政を含め、以上の問題をどう解決していくかが課題となりそうです」(細川さん)

ドライバー本人の原因だけには留まらないこの問題。今後の動向が注目される。

●専門家プロフィール:細川 一夫
自動車運転アドバイザー。ペーパードライバーや、初めての免許取得などで困っている人を対象に、各種教材を作成し個別サポートを行う。保有資格は公安委員会認定、教習指導員資格(国)。

(酒井理恵)

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