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錯イオンは溶液中で分解してるんですか?
この問題でZnSの沈殿ができるのはテトラアンミン亜鉛イオンからZn2+が分解してるってことですか?

あとこの時の沈殿は不可逆ですか?だとしたらなぜ沈殿生成反応は不可逆なんですか?

「錯イオンは溶液中で分解してるんですか? 」の質問画像

A 回答 (4件)

>錯イオンを作ることで沈殿を溶解することはできるかできないかは状況による


はい。今回はアンモニアによるヘキサアンモン錯体ですが、配位子が塩化物イオンのヘキサクロロ錯体、シアン化物イオンのヘキサシアノ錯体など様々な錯体があります。それらは錯生成定数も異なりますし、溶液の液性の影響も異なります。
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>錯イオンができるよりも沈殿ができやすい


これはただの比率の問題です。錯形成定数と溶解度積のどちらの効果が大きいかを単純に比較すると溶解度積が支配的になります。既に書きましたが、溶液がアンモニアでアルカリ性になっているため、亜鉛イオンは硫化物イオンがあると硫化亜鉛になってしまいます。ここに強酸を加えていきpHが5程度になると、沈殿は溶解するでしょうが、錯体になっているかどうかは分かりません。錯形成定数から計算はできますが、アンモニアのうちかなりの部分がアンモニウムイオンになってしまうので、錯形成には不利です。
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この回答へのお礼

一般に錯イオンを作ることで沈殿を溶解することはできるかできないかは状況によるということですか?

お礼日時:2018/07/08 19:16

>なぜ沈殿生成反応は不可逆なんですか?


この疑問にご執心のようですが、疑問の立て型が逆です。不可逆だから沈殿しているのです。さらに、この場合は液性に依存しています。もし液相が酸性なら硫化物イオンは硫化水素と平衡にありますから硫化亜鉛は溶かされて亜鉛イオンと硫化水素になっていきます。混合陽イオンの硫化水素による分離の定性分析の問題の一部だと思いますが、亜鉛のようにイオン化傾向の大きなイオンはアルカリ性で無いと硫化物にはなりません。
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この回答へのお礼

錯イオン形成で沈殿を溶解することができると参考書に書いてあるのでなぜ沈殿ができるのが不思議です。
例えば水酸化亜鉛の沈殿にアンモニアを過剰に入れるとテトラアンミン亜鉛イオンができて溶解するようです。

写真の問題の場合は錯イオンができるよりも沈殿ができやすいということですか?

お礼日時:2018/07/08 17:55

はい、錯イオンは分解します。



化学平衡の単元を学習していれば話が早いのですが、
亜鉛イオンとアンモニア、テトラアンミン亜鉛(II)イオンは水溶液中で化学平衡の状態で存在します。
 Zn^2+ + 4NH3 = [Zn(NH3)4]^2+  ……(i)

また、硫化亜鉛の沈殿の生成も化学平衡(溶解平衡)の状態です。
 Zn^2+ + S^2- = ZnS  ……(ii)
可逆反応なのですが、硫化亜鉛の溶解度は低く、逆向きの反応はほとんど起こっていないかのように見え、不可逆のように扱うこともあります。
ともかくとして、この硫化亜鉛の沈殿生成のために亜鉛イオンの濃度が低下し始めると、
ルシャトリエの原理により(i)の化学平衡は左に移動し、テトラアンミン亜鉛(II)イオンは少しずつ分解していくことになります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2018/07/08 13:20

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