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許容応力度計算をしてれば、建築士の勘とかではなくしっかり丈夫な建物を建てられるのでしょうか

A 回答 (4件)

『しっかり丈夫な建物』


この定義は?
つまり、どこまで要求するの?
建築基準法はその第1条に主旨が明記してあるが、「最低限」の基準だ。
過去の大震災を経てこの「最低限」はハードルを上げてきた。
例えば耐震等級の考えであっても基本はこれだ。
じゃ、震災を想定して、、、地震は一律の揺れじゃない。
最初の揺れが強烈な横への衝撃か、直下からの突き上げか、はたまた強烈な揺れが延々と続くのか。
阪神淡路大震災では最初の加速が直下からの強烈な突き上げだった。
「ドン」
これで木造の建物は土台から柱が離れて宙に浮いた。
次の瞬間に強烈な横揺れで、浮いた柱が元のほぞ穴に戻らず建物は一瞬で倒壊してしまった。
(これを教訓に土台を無視して基礎コンクリートと柱を直結するホールダウン金物が義務付けられた)
最低限の強度とは家屋の無傷を保証しない。
住宅であれば中の住人が避難できる時間を稼げばいいんだ。
避難したあとゆっくりと倒壊する、これで家人の生命は守られた。

「え?
倒壊したらダメやん」
として、建物へのダメージをどこまで容認するのか?
亀裂の1つも入っちゃダメなわけ?
免震構造なら基礎から上は揺れを抑える。
と言うことは、基礎から下は揺れるわけだ。
なら揺れの境目では強烈なせん断力が働くわけで、配管はズタズタ、ガス管は破壊、ガスメーターの下が破壊したらガスは吹き出る。
水道もしかり。
汚水管が断裂すれば汚物は床下に堆積する。

で、もちろんこうならないよう設備側でも工夫して設計施工するわけだが、無傷ではいられない。

ワタシの知り合いが旭化成のヘーベルで家を建てたが、あれは鉄骨造で筋交い(ブレース)のセンターに変形する金具を使っている。
わかる?
一定以上の揺れがあれば筋交い(ブレース)があっても四角形が変形して平行四辺形になってしまうわけ。
建物が倒壊しなくても全体が歪むわけだ。
なら被災後には外壁を外して歪みを直し、金具を取り替えなければならない。
補修に数百万がかかるだろう。
倒壊しないために積極的に変形させる、これらは建築基準法の考えと同じ、
「ある程度までは変形、倒壊はさせないが、想像を超えた災害までは想定しない」。
どのような自然災害でも無傷を要求すれば費用が青天井になるだろう。
顧客は坪単価と言う呪文を唱えて安価な価格を提示した業者へと流れるから。

あらためて。
しっかり丈夫とは?
それを突きつめるなら低層の現場打ちの鉄筋コンクリート造だろう。
コンクリートの壁を厚く、鉄筋も必要以上に密にして。
あの東北地震で津波で倒壊した女川町の交番のように、サイコロを投げたように横倒しとなっても壊れない建物に。
崖が崩れても建物の躯体が擁壁を兼ねて押さえてしまうほどに。
だが、それでも開口部の処理があるし、インフラへの打撃は防げない。
もちろんそれなりの費用もかかる。

あと、勘や経験は無視できないと思うよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
なるほどです
例えば震度7がきても、住み続けられる家とかです。許容応力度計算して耐震等級3は必須と聞きましたがそれでどれだけの揺れに耐えられるんだろうと思います、許容応力度計算とはどれだけ信用できるものなんだろうと思いまして

お礼日時:2022/10/02 07:05

訂正:構造体力⇒構造耐力

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「窓の位置とか色々ここで大丈夫?と私は疑い深いので


 思ってしまうのですが許容応力度計算してれば、
 大丈夫なのでしょうか」
  ↑
はい。大丈夫だと、思います。

設計図書は、行政に、「確認申請」と言う形で、
チェックを依頼します。

行政は、その設計内容が、建築基準法に合致している
事を、「確認」します。

木造建築の場合、許容応力度計算、と言う形ではありませんが、
その要素を含んだ、「軸組み計算」というもので、その建物の
構造体力を検証します。

それで、建築基準法の構造体力を満たしていると判断されて、
初めて、確認申請許可、がおります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2022/10/02 07:06

安全面で、建築士に、「勘」なんてものは、有りません。



建物を設計するにあたって、法的な側面、構造体力上の側面、
設備的な側面が、必須です。

建築士は、それらを含んで、トータルで、コーディネイト
するに過ぎない。
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この回答へのお礼

窓の位置とか色々ここで大丈夫?と私は疑い深いので思ってしまうのですが許容応力度計算してれば、
大丈夫なのでしょうか

お礼日時:2022/09/27 20:37

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