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日本語の「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」の発声の仕方は、同じですか? それとも、「zu」と「dzu」、「ji」と「dji」の様な僅な違いがあるのでしょうか? 私は、普段、どちらも「zu」、「ji」と発声して居ますが。

A 回答 (9件)

現代日本語では、(1) 「じ」と「ぢ」、(2) 「ず」と「づ」は発音が同じです。



人によっては、「いや、この2つは違う」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、現在の「ざじずぜぞ」「だぢづでど」は国際音声記号で、以下のように表記され、区別はされていません。

ざ [dza] じ [ʤi] ず [dzɯ] ぜ [dze] ぞ [dzo]

だ [da]  ぢ [ʤi] づ [dzɯ] で [de]  ど [do]

では、なぜ同じ発音なのに異なる表記があるのでしょうか?

そして使い分けはどうなっているのでしょうか?

四つ仮名の歴史
理由は「だぢづでど」(ダ行)の音の変化にあるといわれています。

奈良時代ごろは「だぢづでど」は「だ・でぃ・どぅ・で・ど」と発音されていました。

ただ、その後、「ぢ」「づ」の [d] の音が、 [dz]という音(現在の「ぢ」「づ」の音)へと変化していきました。

いつ起こったかははっきりはわかっていないそうですが、16世紀ごろにはその変化が完了していたようです。

16世紀ごろのキリシタン資料では「ダ」「デ」「ド」を da、de、doと書いている一方、「ヂ」は gi、「ヅ」は zzu(dzu)とつづっていたという記録もあります。

つまり、「ぢ」「づ」の音が変化したことにより、「じ」「ず」の音と合流したというのが、現在の四つ仮名になります。

使い分けのルール
同じ発音なのに、表記が「じ」「ぢ」、「ず」「づ」と2つの異なるものがあるため、混乱が起きました。

そこで、表記の原則を決めたのが、現代仮名遣いです。現在は1986年に内閣告示されたものが使用されています。

基本は、「じ」と「ず」のほうを使います。

なので、迷ったら「じ」か「ず」のほうを使うほうがいいかもしれません。

では、「ぢ」と「づ」はいつ使うのかというと、以下のような場合に使うとしています。

① 同音が連続するとき
まず、「ちぢ」や「つづ」と音が続く場合です。

以下の例があります(「現代仮名遣い」より抜粋)。

ちぢみ(縮) ちぢむ ちぢれる ちぢこまる
つづみ(鼓) つづら つづく(続) つづめる(約△) つづる(綴*)

② 2つの語が組み合わさったとき
次は二つの語が組み合わさった場合です。

日本語で複合語を作る場合、後ろの語の語頭が濁音化することがあります。

例えば、「鼻(はな)」+「血(ち)」→「鼻血(はなぢ)」です。

この場合、「ぢ」を「じ」に変更させて「はなじ」にするのではなく、元の語である「血(ち)」の表記のまま、「ぢ」と表記します。

以下の例があります(「現代仮名遣い」より抜粋)。

はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳) もらいぢち そこぢから(底力) ひぢりめん
いれぢえ(入知恵) ちゃのみぢゃわん
まぢか(間近) こぢんまり
ちかぢか(近々) ちりぢり
みかづき(三日月) たけづつ (竹筒) たづな(手綱) ともづな にいづま(新妻) けづめ ひづめ ひげづら
おこづかい(小遣) あいそづかし わしづかみ こころづくし(心尽) てづくり(手作) こづつみ(小包) ことづて はこづめ(箱詰) はたらきづめ みちづれ(道連)
かたづく こづく(小突) どくづく もとづく うらづける ゆきづまる
ねばりづよい
つねづね(常々) つくづく つれづれ

③ その他
ただ、判断がつきにくいものも多いです。

この場合は、本則は「じ」「ず」だが、「ぢ」「づ」も許容するとしています。

例えば、「稲妻」という語は、「稲(いね)」+「妻(つま)」と二つの語が合わさっています。

2つの語が合わさってできているので、「稲妻(いなづま)」と表記してもよさそうです。

ただ、現状では「稲妻」は、2つの語が組み合わされて作られた語というより、「稲妻」という1つの語と扱われることが多いです。

この場合は、「いなずま」と基本は書くが、「いなづま」も許容するといっています。

以下の例があります(「現代仮名遣い」より抜粋)。

せかいじゅう(世界中)
いなずま(稲妻) かたず(固唾) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく
うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく
うでずく くろずくめ ひとりずつ
ゆうずう(融通)
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この回答へのお礼

助かりました

とてもとてもお詳しい解説を、お忙しいと思われる中、本当に有り難う御座居ました。御回答をコピーして、保存させて頂きます。

お礼日時:2024/01/03 16:47

私は区別してません。

書く時は意味によって自は じ、地は ぢ などと区別しますけど。しかし、漢字を知るまでは区別できません。方向としては単純明快化に向かってますから、じ、ず を標準として、ぢ、づ も許す、ということになるだろうと思います。
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この回答へのお礼

言葉は、生き物ですよね。回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/11 19:15

昔と仮名遣いが変更になった例もあります。


例えば、清涼飲料の商品名で、昔は「バヤリースオレンヂ」と表記されていました。
 今では「オレンジ」になりましたが、こうした外来語の場合、「ジ」より「ヂ」のほうが、原音に近いために、このようになったと思われます。
 「ラジオ」も昔は「ラヂヲ」と表記されていました。
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この回答へのお礼

何かで、見た事があります。言葉は、生き物ですよね。回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/11 19:17

そういう意味では「ゐ」や「ゑ」も同様ですね。

これは統一政策により一本化しましたけど、昔「机」は「つくゑ」、「あじさい」は「あぢさゐ」が正しい表記だったらしいです。
鼻血はハナのチだから「はなぢ」(「まぢか」とか「みかづき」も一緒)ですが、地面の地は漢音がチ、呉音がジなので「じめん」なんです
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この回答へのお礼

「漢音」と「呉音」と言うのがあるんですね。勉強に成りました。回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/11 19:20

他の回答にわかりやすい説明がありますので追加だけ。



よく、わかりずらいと勘違いしている人が多い。他にも〇〇ずらいと書く人がいる。
正しくは、わかりづらい。

地面はじめん。ぢめんではない。
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この回答へのお礼

元々の意味や発音を考えると、どちらの字を充てるか、決まるんですよね。回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/11 19:23

いわゆる「四つ仮名」というやつだな.



現在の日本の標準語では「じ」と「ぢ」, 「ず」と「づ」のそれそれが同じ音とされている (「じ」「ぢ」と「ず」「づ」は異なる音) が, 地域によって「全部同じ音」から「全部違う音」までさまざま.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E3%81%A4 …
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この回答へのお礼

「四つ仮名」と言うのがあるんですね。私は、普段は、区別しないのですが、字が違うだけに、区別したいと思うのです。回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/11 19:28

発音は違いますが、使い方が違いますね

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この回答へのお礼

そうでしたか。

お礼日時:2024/01/03 16:42

古来は別々の音であったはずですね



言葉って簡便な方向に変化することが多く
この場合も区別する使い方から同じように使う方へ変化したのだろうと思います

厳密に言うと濁音と鼻濁音とがありますが
文字として区別されません
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この回答へのお礼

助かりました

そうですか。言葉は、生きて居るんですね。御回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/03 16:48

標準語では同じですが、九州の方では区別すると聞いたことがあります。

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この回答へのお礼

助かりました

そうでしたか。実際に現地へ赴いて、聞き分けたいと思います。御回答を有り難う御座居ました。

お礼日時:2024/01/03 16:51

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