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「中央銀行の政策には、つねにさまざまな政治的介入が入ります。政府にとっては、みずからの発行した国債を中央銀行に買い取ってもらえれば、それによって債務がなくなるからです。」(伊藤元重『入門経済学』P83より抜粋)という一文がありました。
これは、政府が発行した国債を中央銀行に買い取ってもらった場合、その国債は国にとっては債務ではないということですか?中央銀行は政府から独立した機関であり、そこが国債を買えば、他の一般債権者と同様国に対して債権者となり、国は債務を負うと思うのですがどうなんでしょうか?文中の「債務がなくなる」とはどういうことなのでしょうか?

A 回答 (1件)

中央銀行が政府発行の国債の直接引き受けをやると、日銀が持つ政府に対する債権は、消えません。

おっしゃるとうりです。しかし、市中で消化できないので、中央銀行引き受けをやった背景があったとすれば、利払いする際に問題が起こる事になり、国債の追加発行引き受けを日銀に要求するでしょう。これが事実上の債務がなくなるという、第一段階だと思います。もし、財政規律が完全に乱れ、赤字国債の引き受けをすべて、中央銀行に引き受けさせた場合、引き受けさせた額、プラス乗数効果分が通貨供給させてきますので、もし、増加した通貨が実体経済に相当分流れた場合、インフレを意味しますので、中央銀行引き受けにより、悪性インフレを発生させた場合、最終的には我々、民間部門と家計部門が、政府部門の尻拭い(インフレを受け入れねばならない)をさせられます。政府部門は、中央銀行を財布代わりにしますから、国家財政部門はやりたい放題という事になるでしょう。つまり、債務がなくなるとは、おそらく、法的には、債務はなくなるわけではないが、経済上、実質中央銀行に肩代わりさせる事ができたわけであるから、どんな利払いになろうが、また借りられる。従って、事実上、債務が消えたと同じ事になる と言うことではないでしょうか
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/05 11:57

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