日露戦争に日本が勝ったという事実はないのになぜ日本の教科書は勝ったと断言してるんですか?
正確には少し日本有利ではあったがどっちの勝ちでも負けでもなかったはずですが・・・
自分は有利と勝利はちがうと思うんですよ。
有利だったから勝てたわけはないですし、あのままやってたらロシアが勝ってた可能性だってかなりあるんだし・・・・
それに日露戦争に日本が勝ったと教育してるのは日本だけだと聞きました。
なぜそのように教育するのですか?
5年前の教科書はまだ有利だっただけというようなことを書いてたんですが、今では短に勝ったとしか書いてないので驚いています。
これによりいろいろすれ違いが生じると思うんですが・・・
あまり教科書のみの情報を信用してはいけないのですか?
A 回答 (10件)
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No.1
- 回答日時:
戦争の勝ち負けについての判断は様々にありますが、日露戦争に関しては講和として
(1)日本の朝鮮における優越権を認める
(2)日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する
(3)ロシアは樺太の北緯50度以南の領土を永久に日本へ譲渡する
(4)ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満州支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する
(5)ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する
(6)ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える
となっています。日露戦争での日本の戦略目的は露西亜の地を分捕るわけではなく、露西亜のアジア進出をくい止めることでした。戦略目標は達成しております。反対に露西亜はそれまで得ていた清国内での権益を大分失い、また東アジア進出はほぼ不可能になって、戦略目標をまるで達成できませんでした。
確かに個々の戦術レベルにおいて敗戦に近い内容のものが沢山ありますが戦争は戦略を達成した方が勝つという評価においては日本が勝ったと言えるのです。
しかし、これは終わったその瞬間の現状えあって、もしこれがその1年ごに終わったとなると内容はまったく違って日本不利の内容も多かったはずです。
またこの中にはロシア有利のものもあったはずですが・・・
やはりそのときの問題で最後まで戦争をやらない限り結果は分からないと思うんです。
たとえば第2次世界大戦でもドイツが有利だった時期はあったはずですが、そのときにもしも戦争を中断してたらドイツ有利に終わったことになります。
しかし最後までやってみると負けました。
やはり教科書には勝利という言葉は載せないほうがいいのではないでしょうか?
No.2
- 回答日時:
The defeat of the Russian Army had shaken Russian confidence. Throughout 1905, the Czar's government was rocked by the Russian Revolution of 1905, which posed a severe threat to the stability of the country. Russia elected to negotiate peace rather than continue the war, so that it could concentrate on internal matters.
http://en.wikipedia.org/wiki/Russo-Japanese_War
日本人が書いたのかもしれないが、上記のように書かれています。
urlありがたいですが、ちょっと英語苦手です。。。
しかし、日本人が書いたかもしれないとなると本当かどうか気になりますね。
ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
日露戦争に『勝った』という教育は受けてませんね。
『有利な講和条約に持ち込んだ』と思っています。質問者様が、ドコの教科書を想定しておられるか判りませんが、『日露戦に日本が勝利した』という記述があるとすれば問題ですね。
個人的には、日本が勝利を納めた戦争は日清事変までかと思います。
しかし、今の1部近畿で使われる教科書には本文中に「勝った」という言葉が入っています。ほんの3年前までは『有利な講和条約に持ち込んだ』だったんですが、今ではちがう教科書もありますよ。問題にするべきですよね。ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
戦争において、どうなったから「勝った」と言えるかは、その時々の状況や思想的立場から変りやすい性質のモノです。
それに、最後まで戦い抜く戦争というのは意外とすくなく、大抵は有利な状況に持ち込み、こちらの条件を飲ませるというのが殆どです。
日露戦争も、後者が主な目的なので、有利な条件での講和は勝利といえなくもないです。
ただ、当時の世論は「有利な状況なのになぜやめるんだ」と言って、国民は怒ったらしいです。
しかし、小村寿太郎を始めとした政府首脳は日露の国力の差を的確に見抜きこれ以上の戦争を続ければ確実に負けると判断していました。
そして、米国を仲介役とした条約締結へとこぎ着けました。
まぁ、この戦争で日本がロシアを相手に有利に戦局を進めた結果は(実態はどうあれ)英仏を始めとした列強諸国が驚いた出来事であるので、ナショナリストは「日本人の誇り」などといってことさら「勝利」を主張するのでしょう。
ただ、日露の国力の差を鋭く見抜き、有利な時期に惹いて外交によって国益を確保した当時の政府の先見性と外交手腕には舌を巻きます。
今の時代に、彼らのような政治家がいればとつくづく思う参院選直前の日々、、、。
No.5
- 回答日時:
>しかし、これは終わったその瞬間の現状えあって、もしこれがその
>1年ごに終わったとなると内容はまったく違って日本不利の内容も
>多かったはずです。
当時のロシアは戦争に伴う社会不安から第一次ロシア革命が勃発しています。
この革命は日露戦争終結後に鎮圧されましたが、仮に戦争を続けた場合、社会不安はエスカレートしロシア帝国そのものが崩壊してしまいかねない危険性があったのです。
ロシアは「国家体制の危機」という点で見れば日本以上に深刻な事態を迎えていたと言えるでしょう。
戦争が1年続いていたらどうなったかは「双方共に多大な損失を被ったに違いない」という不毛な結論しか出てきません。
そして日露両国が「戦争をこれ以上続けるのは得策ではない」と判断した結果があの時点での講和なのです。
>やはりそのときの問題で最後まで戦争をやらない限り結果は分からないと思うんです。
それは「戦争を続けたと仮定した場合、結果は分からない」と言うだけで、現実の結果は出ているわけです。
戦争はスポーツのように「いついつまでにどんな条件で終わらせる」という決まりがあるわけではないので、現実に戦争が終わった時点での結果が全てです。
>たとえば第2次世界大戦でもドイツが有利だった時期はあったはずです
>が、そのときにもしも戦争を中断してたらドイツ有利に終わったこと
>になります。
その通りです。もし1940年のフランス降伏直後に戦争が終わっていれば「ドイツの勝利」と言われたでしょう。
しかし現実にはそうならなかった以上、それは意味の無い仮定に過ぎません。
例え話をしましょう。
ある人が株で大儲けした後で、今度は大損して破産した事に対し「大儲けした時点で辞めていれば」と言っても何の意味もありません。
逆に大儲けした時点で辞めた人間に「あのまま続けていれば破産したかもしれない」という仮定の話をしてもやはり無意味です。
同じように歴史的な問題(戦争に限りません)を論じるにあたっては結果が最優先であって、IFはあくまでも思考実験のレベルに留めておくべきでしょう。
No.6
- 回答日時:
単純に「勝った」と記述する、教科書があれば問題ですが
そんな教科書があるかどうか疑問です。
また、私もそういう教育を受けた覚えはありません。
ただし「戦略的には勝った」という記述であれば、あながち間違いでは
ありません。
当時は、南下するロシアと日本が、どこかで衝突するのは、
明らかでありました。
日本としては、ロシアの南下を大陸で食い止めるのが
第一の戦略でした。
第二の戦略として、ロシアと衝突し、ロシアがお得意の退却戦を
見せ始めた時に、アメリカを仲介者として停戦に持ち込むということでした。
日本としては、ハナから徹底抗戦する気はなく、またその力もないのはよく認識していました、できるだけ有利な立場を築くのが目的でありました。
従って「戦略的勝利」というのは正解です。
ただ、昭和初期になって、このあたりのキビが理解できないパープー軍人
たちが、日露戦争の勝利を過大評価したのは、悲劇ですね。
No.7
- 回答日時:
No.1の方と同じ意見で、朝鮮半島と満州からロシアを追い出すという意味では、日本は戦略的目的を達成していますから、日本の勝利と言っても間違いではありません。
確かにあのまま戦争を続けていれば、物資の補給と人員の補充が追いつかなくなった日本が、陸の戦いで大敗する可能性もありましたけど、逆に日本海軍がペテルスブルクまで遠征してロシアを海上封鎖すれば、ロシアの政治的メンツは丸潰れで、明石大佐の工作で火がついていたロシアの革命運動が急激に進展し、史実より早くロシア革命が起きた可能性もありえます。
とはいえ、講和条約の内容はあまり日本に利のある内容ではなく、現実には日本の辛勝であったと捉えるべきでしょう。
No.8
- 回答日時:
>日露戦争に日本が勝ったという事実はないのに
「勝ったか負けたか」とものすごく単純な視点から見ると、他の方もおっしゃるように日本は戦争目的を果たしていますので勝ったといえるでしょう。質問者様の上記見解には賛同しかねます。
ただ、「日露戦争で日本は勝ったのだから、今後の戦争でも勝てる」という思考誘導をされるのは恐ろしいですね。
戦争はスポーツの試合みたいに単純に「勝った、負けた」を言うのもではないことは、しっかり教えないといけないと思います。
No.9
- 回答日時:
「日露戦争に日本が勝ったという事実はない」というのは、質問者様の「完全な事実誤認」です。
「正確には少し日本有利ではあったがどっちの勝ちでも負けでもなかったはずですが・・・」
それは質問者様の「妄想」です。
日露戦争の講和条約によるポーツマス条約には、No1の方が言われるように
1) 満洲におけるロシアの勢力圏は長春以北に後退。満洲の中心地である奉天は日本の勢力圏となる。
(※日露戦争当時、奉天以北は「ほとんど人の住まない荒野」でした。満洲の経済的に美味しい地域を全て日本に取られ、ロシアに残ったのは「ウラジオストック・ハルピン・満洲里を結ぶ鉄道だけ」という状況です。1890年代からのロシアの満洲への膨大な投資は、ほとんどが戦火で消えるか日本のものになりました)
2) ロシアが海軍根拠地としていた、遼東半島先端部(大連・旅順)の租借権を日本に譲る。
3) 韓国は日本の勢力圏とする
4) 樺太の北緯50度以南を日本に譲渡する
(後略)
といったような、「ロシアが日本に**を譲る」と言う条件しかありません。どう見ても「ロシアが日本に負けた」結果です。なぜ、負けていないロシアが領土である樺太の半分を日本に割譲するのですか?質問者様の理屈では説明がつきません。
さらに、日露戦争以前に英国に次ぐ世界第2位の海軍国であったロシアは、日本との戦争によって旅順艦隊・バルチック艦隊の2セットの艦隊を完全喪失し、列強(英・独・仏・露・オーストリア・伊・日)の中で最低の海軍力に一気に転落しました。黒海艦隊は、トルコへの備えのため黒海から動かすことはできませんので、「バルト海と太平洋のロシア海軍がゼロ=丸裸になった」ことを意味します。その意味で、日露戦争の結果は「ポーツマス条約」より「ロシア海軍の実質消滅」の方が世界史に与える影響が遥かに大きかったと言えます。
戦艦の建造には巨額の費用と数年の歳月を要します。軍鑑の大量喪失も痛いですが、養成に10年や20年を要する海軍士官をそれらの軍鑑と共に数千名も失った損失はさらに大きく、ロシア海軍の再建は困難を極めました。約10年後の第一次大戦の時点で、ロシア海軍の太平洋艦隊は全く存在せず、再建されたバルチック艦隊は敵のドイツ艦隊に質量共に全く対抗できない小規模なものでしかありませんでした。ドイツ海軍は、背後の微弱勢力のロシア海軍を全く気にせずに、主敵のイギリス海軍に対抗することができました。日露戦争以前であれば全く考えられなかった事態です。
ロシアが海軍力をほぼ全て喪失して、太平洋方面への進出を断念するに至ったことは、欧州における列強のパワーバランスを崩し、露仏関係の冷却化、英仏関係の緊密化をもたらし、大きく見れば第一次大戦の原因となりました。この辺は質問者様には難しすぎるでしょうが。
No.10
- 回答日時:
講和条約がロシアよりも日本にとって有利な条件で結ばれたことを日本の勝利というならば、勝利だと思います。
ポーツマス条約を見ますと、日本に有利な条件ばかりであり、ロシアに不利な条件では結ばれていないから、日本に有利な条約であると這いえると思います。(ポーツマス条約に関してはWIKIからの受け売りですので、もし勘違いしているようでしたら申し訳ありません)
しかしながら、たとえばその条約ではロシアは日本に対して賠償金を払うことにはなっていない。
日本は「日清戦争に勝利した」ようには「日露戦争に勝利していない」と思います。
たとえば、「日清戦争に勝利した日本は日露戦争にも勝利した」とのみかいてしまうと、あたかも日清戦争と同じくらいの勝利を日露戦争にもしたのか、と思ってしまう恐れがあります。もし、教科書がこのような書き方をしているならば、問題でしょう。
しかし、たとえ勝ちという言葉を使っていても、ポーツマス条約の内容、および日本とロシアの損害を書いていれば、「ポーツマス条約で有利な内容で講和したことを勝ちというならば勝ちだけれど、賠償金も得ていないし、日本の損害は決して少なくなかった」ことが認識できると思います。
ですので、勝ちという言葉を使っているかどうかよりも、どのように園勝ちを書いているかが問題だと思います。
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