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ちょっと長いですが、ご辛抱ください。

現在は無職で国立の大学院(国文学)の受験を考えています。
大学院のガイドブックのようなものを何冊か読み、ぼんやりとイメージはわいてきたのですが、まだよくわからないところ、不安な点がいくつかあり、出願をためらっています。

まず、入試問題ですが、専門分野が日本文学の場合、問題はほとんどが古文なのでしょうか。
もちろん、受験するとなれば過去問を入手しますが、現段階で、出願の参考に教えていただけるとありがたいです。
さしつかえなければ、具体的に何が出たか(例えば「玉勝間」とか)も。

入学後の生活について
1.毎日の授業や研究は、具体的にはどのように進められるのでしょうか。
  1年目、2年目に分けて、教授や研究室仲間との交流も含めて教えていただければ幸いです。
2.経済的に、多少アルバイトもしなければならないと思うのですが、そのような時間の余裕はあるでしょうか。
3.私の場合、高卒で(ただし、希望する大学院の受験資格審査には合格しています)、単に文学が好きという程度で、詳しい知識がないのですが、それを補うために、入学後、学部の授業に出ることは可能なのでしょうか。
  もちろん、受験までにはできるだけ勉強するつもりではいますが。
4.院生は「学会」という、いわば「別世界」に入らなければならないとのことで、これも正直びびっているのですが、このあたりのことも教えてください。

以上のことをお尋ねしておきながら、今さらこんなことを言うのは気が引けますが、実は前記のように、私は高卒で、つい最近まで大学の社会人入学を考えていました。
しかし、希望する大学は費用的にも距離的にも今の私にはかなりきつく、いわば次善の策として大学院を考えるようになったというのが正直なところです。
現在受験を考えている大学院は自宅からも近く、しかも修士だけなら2年なので、経済面、通学面に限って言えば、ずっと楽で、その限りにおいては、大学よりこちらの方がいいのかな、と思ったわけです。

ただ、大学院関連の本や本サイトの他のQ&Aを読んでみると、「大学院は勉強ではなく研究をする所」とのことで、

研究者になりたいわけではない私などが大学院を目指すのは間違っているのか。
運良く合格しても、ついていけないのではないか。
そもそも、受験するだけ受験料の無駄で、まったく歯が立たないのではないか。
やはり大学を目指すべきなのか

と、迷いが生じてきています。

文系大学院に行かれたみなさま方の率直なご意見をいただければ幸いです。

A 回答 (2件)

こんにちは。


私は国立大学院で社会学を専攻している者です。
入試問題に関しては、国文学のことはよくわかりませんので
入学後のことを中心に回答させていただきます。

1.毎日の授業や研究
私の院では基本個人研究になります。
私の場合1年目は修士論文提出のための単位を取得するために週4日ほど学校に行ってゼミに出席します。講義形式の授業はほとんどなく、ゼミは基礎文献の輪読と発表、また個人研究の報告が主です。ゼミ以外では、教員や院生仲間のツテで勉強会や学会に出るなどの活動をします。
2年目になると週1日程度ゼミに出席して、修士論文の進捗について報告し、ディスカッションすることになります。それ以外は個人的な研究です。
1年目、2年目を通して、時々指導教員や先輩にお願いして研究計画について相談に乗っていただいたりすることもあります。
また、集中ゼミや論文報告会の後は盛大に飲み会をするということもあります。

2.アルバイトをする時間の余裕。
研究室によると思います。
共同研究が主であったり、TAなど教員の手伝いがある場合、難しいかもしれません。また、大学のようにきれいに時間割どおりに終わるということもあまりない(議論が白熱して数時間延長したり)ので、私は土日のいずれかにしかバイトをしていません。
ただし、国立ですと授業料免除の申請ができますので、申請が通れば経済的負担はかなり減ります。
また、教員によっては研究活動を妨げないようなバイトを紹介してくださる方もいます。

3.入学後、学部の授業に出ることは可能なのでしょうか。
可能です。
私も大学時代の専攻と大学院での専攻が異なるため、学部の授業を受けることもあります。ただし、いわゆる「モグリ」で授業を受けることになるため、単位は出ません。
学校にもよりますが、学部の授業を単位として認めてもらうようにするには、別途申請が必要であったり、取れる授業が限られていたり、特別聴講生として授業料を院とは別に納める必要があったりします。
授業に出るより、良い文献を周りの院生に勧めてもらうか、基礎的な文献の輪読などをする勉強会に参加したほうが効率がいいかもしれません。

4.「学会」について
修士の学生であれば、入会する必要はないと思います。入会せずに学会の大会に参加してみてから、年会費や参加費などを考えた上で、メリットがあれば入ったほうがいいと思います。
また、コネで入らなければならないという可能性も十分にありますが、そのコネが自分に役に立つかどうかを判断できるようになるまでは安易に入らないほうがいいと思います。お金の無駄になることもありますから……(笑)
学会に入るメリットとしては、学会誌にいつでも論文が投稿できるということですね。もし投稿したくなっても、入っている学会がないと、入会審査を経てから(年二回程度の理事会で承認といった形が多いと思います)になってしまいますし、投稿した論文が掲載されるまでも時間がかかる(数ヶ月~数年)ため、修士の間に論文で業績を残したいのであれば、入るメリットは多分にあると思います。また研究成果を学会で発表するのも、学会員でないとできません。

また、大学院と大学どちらが良いのかという疑問についてですが、
幅広く知識を蓄積したい(例:俳諧についてもっと知りたい)のであれば大学で、自分の興味のある分野がかなり絞られていて(例:芭蕉の俳諧について当時の時代背景との考察をしたい)そのことについて深く知りたい、あるいは知識の蓄積よりも「ものの考え方・見方・議論する力」を養いたいというのであれば大学院が良いのではないかと思います。
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この回答へのお礼

Depponty様

さっそくのご回答ありがとうございました。
おかげで疑問点の大部分がわかりました。
他の方のご意見もうかがいながら、最終的に決断したいと思います。

お礼日時:2007/10/09 21:18

国文ではありませんが、近い分野の国立大学大学院をでた者です。

私自身、理系学部を卒業して一旦就職してからの入学だったので、学部で学ぶべき基礎知識の多くは独学や一般の講座などで習いました。質問者様と似た状況だったかもしれません。

私の経験から言いますと、大学院は基本的に研究が主となります。(研究科によって多少の違いはあるかもしれません)
ですから、入学試験に関しては、専門科目とともに、「研究計画」が重視されます。研究テーマと研究方法、出発点にする先行研究を早めに決めておいたほうがよいでしょう。

授業に関しては、講義形式で何かを教わる、といったタイプのものはひとつもなく、基本的に、学生主導ですすめるものばかりでした。
最も多かったのは、分野をきめて、過去の重要な論文を選定し、その賛否を議論していくというタイプの授業でした。
私がいたところでは、一年の6月ごろから、一人ずつ個人の研究発表が始まりました。これがもっとも大変で、先生や先輩たちからかなり厳しい、容赦のない意見がつけられ、次回の研究発表までの課題となります。それが最終的に修士論文につながります。
今は多少異なっているようですが、当時(約10年前)は、先生方も研究者を育てることを念頭においていたようで、おのずと指導も厳しくなっていたようです。聞くところによると、今はそこまで厳しくすると学生がついてこない、学生主導で授業をやらせるとうまく進まないことがあるとのことでした。

私の場合、基礎的な知識が不足しおり、ついていくのにかなり苦労しました。最初の一年はアルバイトどころではなく、授業の準備だけで徹夜に近い状態になりました。つらかったですが、たいへん充実した時間でした。集中すれば短時間でかなり多くのことが学べることもわかりました。
質問者様は、受験審査に合格されているということで、むしろ一般の学部生より、意識も高い方なんだなあと勝手に推測いたしております。楽な道ではないかもしれませんが、挑戦する価値はあると思います。
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この回答へのお礼

progetto様

かなり具体的なことを教えていただき、授業の様子がよくわかりました。内館牧子さんも著書で書いておられましたが、やはり研究発表は「怖い」みたいですね。
他の方のご意見もうかがった上で最終判断をしたいと思います。
貴重なご回答をいただき、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/09 21:23

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