プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私の父(50代)は、一昨年、口腔癌の手術で下顎の骨を失いました。そして、先月、左足の骨をその失った顎へと移植する手術をしました。手術前の医師の話では、成功率は90%以上ということでした。手術は24時間以上に及ぶ大手術でした。当初は術後の経過もいいという話でしたが、1月半近くたった今週、医師の方から説明がありました。移植した骨がきちんとくっつかない予想外のことが起きたということで、移植した骨を撤去する(元の状態に戻す)ということでした。そして、経過を見て半年後くらいにまた移植手術をするというのです。その話を聞いて愕然としました。あまりにひどいです。大手術の2日後くらいには、体全体が痙攣を起こしICUにも入りました。そして足の方も化膿して骨がまだ見えているような状態です。さらに、抵抗力が弱まり院内感染もしています。顎は手術前の状態に戻るばかりでなく、足、精神的ダメージと父の状態は最悪なものとなっています。手術前、父は今度の入院をとても楽しみにしていました。何より普通のご飯が食べられるようになる希望があったからです。しかし、結果はこのとおりです。父の絶望感は想像も出来ないほどに大きいでしょう。
長くなりましたが、似たような経験をされた方、またはその分野の名医を知っている方はいませんでしょうか。病院を責めたい気持ちもありますが、責めたところで父が元気になるわけでもありません。それよりももっといい医師に診てもらいたいです。どうかご意見をよろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

追加アドバイスです。



>それにもかかわらず高い成功率を患者側に示したということは、注意すれば細菌感染を防ぐことも可能だったのでしょうか……(略)

90%の高い手術の成功率と言っても、例え同じ成功率でも、手術症例数が10症例の病院と100症例の病院とでは、細菌感染に対する防疫措置体制や麻酔管理や手術自体の熟達度は、果たしてどちらが優れているか明白かと思います。このように治療実績はほぼ治療症例数に正比例します。よって、同種の再建手術を受けるならば、出来る限り同種の手術症例数が多い病院を選択すべきと思います。

昨年末に従姉のご亭主が上京中に脳梗塞で倒れ、東京のごく普通の総合病院に救急搬送されました。小康状態を得たご亭主は、地元の大学病院に対する絶対的な信奉者でもあり、東京のごく普通の総合病院よりも地元の大学病院で血管内治療(血栓溶解術)を受けると言い張っていました。しかし、私が示した同種の治療実績(東京のごく普通の総合病院の治療症例数は地元の大学病院の約3倍もありました)を示したところ納得した次第です。

近年は、治療実績(手術症例数など)をHP上で開示している大学病院や公立病院が増えてきました。ただ、癌治療に限らず医療の地方格差は、どうしても人口比に正比例する治療症例数に反映される点は歪めません。ですので、現在のお住まいは判りませんが、父上様の今後のQOLを考えると、再建術の手術症例数が多い東京首都圏内または大阪関西圏内の総合病院へ転院されて、再建術を受ける方法もあるかと思います
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この回答へのお礼

度々のご丁寧なアドバイス誠にありがとうございます。
後で悔やむ結果にならぬよう、まずはいろいろな病院の実績を調べてみることから始めたいと思います。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/12/08 10:06

一昨年、父上様の口腔癌に関する確定診断時の臨床所見(TNM分類)も病理所見(組織型と分化度)も記されていませんので、上記文面から推測できる範囲内でお応えいたします。



一昨年の手術時に下顎骨の一部を摘出されたことから、腫瘍が隣接臓器(下顎骨)まで浸潤していたので「T4」。口腔癌に限らず頭頸部領域が原発の悪性腫瘍で最多の組織型は扁平上皮癌です。扁平上皮癌はリンパ行性転移を来たし易い性質があり、「T4」まで悪性腫瘍が進展している症例では、所属リンパ節の転移陽性と考えるのが臨床的に通例ですので「N1」以上。遠隔転移は陰性で「M0」。
以上のことから、病期は「stage4a」以上と推察できます。
ですので、一昨年の手術では、悪性腫瘍が進展していた部位と浸潤していた下顎骨を摘出すると伴にリンパ節郭清術が施行されたと思います。さらに、術後補助的に化学療法(抗がん剤の静注)または放射線外部照射が施行された可能性もあり得ます。

さて、一昨年の摘出手術は耳鼻咽喉科医が執刀していますが、先月施行された再建術は主に形成外科医が執刀しています。そこで、移植した腓骨が固着しなかった原因は以下のように推測できます。

(1)手術中の細菌感染。
開放骨折した症例に多く見られるように、骨は身体外に出ると意外と細菌感染に脆いのです。まして、移植しようとする腓骨は、再生できるように骨膜を残して移植しますので、なおさら細菌感染に脆くなっています。MRSAやVRSAに限らず、元々口腔内は常在菌の宝庫のような部位なのです。ですので、手術中に移植しようとした腓骨が細菌感染を来たし骨髄炎を急性発症して、骨が固着しなかった。

(2)下顎骨が骨壊死を起こしていた。
もし、一昨年術後に放射線照射を受けていた場合には、残った下顎骨が骨壊死を起こしていた可能性もあり得ます。さらに、移植時に細菌感染が加わり、骨が固着しなかった。

(3)上記の(1)と(2)が相乗して、骨が固着しなかった。

ところで、一昨年の確定診断と治療計画の説明を受ける際、上記手術以外の治療の説明は受けられませんでしたか?
口腔癌の組織型の扁平上皮癌は、抗がん剤に対しては感受性は低く=効かないが、放射線に対しては極めた感受性が高い=効く性質を有しています。
そこで、悪性腫瘍の減量手術(下顎骨も浸潤している一部のみ削り取るなど腫瘍を出来り限り取り除く手術)後に、根治を目指した放射線外部照射を施行する。という治療が考えられます。この治療プランならば、術後後遺症を出来る限り低減し、再建術を必要としません。
私の場合(父上様と同じ口腔癌[T4/N1/MO]でした)は、主治医に上記治療を自ら提案・施行しました。

さて、父上様の今後のことですが、再び腓骨または人工骨による再建術を受けなければなりません。そこで、執刀する形成外科医と麻酔科医(手術の際に麻酔管理と伴に重要なバイタル管理を担う)や他の手術スタッフとの医療連携の取れた治療実績のある病院(がん診療連携拠点病院のような病院に限らず、形成外科手術の治療実績のある病院をお選びください)へ転院され、再建術を受けられることをお勧めします。
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この回答へのお礼

詳しいご説明、誠にありがとうございます。当方の情報提供の方が十分で申し訳ありませんでした。実は、父は田舎におり、一昨年の手術時私は医師からの説明を聞くことはできませんでしたが、ご指摘のとおりの内容でほぼ間違いありません。
病気について今となっては、しょうがないことであり受け入れていますが、ただ一点疑問があります。骨はもともと細菌感染しやすいということですが、それは医師側もわかっていることでしょうし、それにもかかわらず高い成功率を患者側に示したということは、注意すれば細菌感染を防ぐことも可能だったのでしょうか。「医療に100%はない」ことも十分承知しておりますが、今の病院の体制に不安を感じています。不安なら病院を変えればいいとご指摘があるかもしれませんが、田舎で病院の数は少なく、移動可能な範囲に現在の病院(大学病院)よりいい病院があるのかがわかりません。
もし、お応えできるようであればご回答いただけると幸いです。

お礼日時:2007/12/07 18:23

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