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解り難い(?)肝臓癌について質問です。

私の母(66歳)10数年前にC型肝炎の診断にて、定期的に近くの病院に通院しております。
1年半前位からAFPが徐々に上昇し始めました(この時40~70)。
と同時にCT上で何か陰(腫瘍らしきもの:直径1.4センチ)が写っている為、
地元の癌センターに紹介になりました。
MRIの結果、何か写ってるのは確かであるが「癌」であるかどうか分からない(AFPもまだ低い為)、
もうしばらく様子みましょうとの返事でした。

結局元の病院で定期的に検査していく事になりました。
しかし、徐々にAFPは上昇し40→現在168、
(GOT/GPTは50前後 血小板9~12万 PIVKA-II→16 L3分画→1.0~1.9 他の異常なし)
又CT上にも同様に陰が写っており、
造影エコー・MRIを撮影したのち又地元の癌センターに紹介になりました。
(ちなみに今回のMRIでは陰の直径は2センチとの所見)

本日癌センターの消化器内科に受診しました(前に診察してもらったDrは転勤した為、別のDrに)。
紹介状・CT/MRIの結果にて、
「確かに腫瘍らしき何かあるには間違いないが、癌かどうかはわからない。
 癌かもしれないし、そうでないかもしれない。データー的にも何ともいえない。
 しかし、このまま様子を見ていて、3センチになった時点で他に転移している事もあるかもしれない。
 あなたは(母)どうされたいと思います? 」と聞かれ、
母は、もう1年半も「癌かもしれない、そうでないかもしれない」と言われ続けて、
精神的にまいってる所もある為、
「もう、切ってください」とDrに伝えました。

結果:4月7日に入院 4月8日に血管造影(その時にCTも撮るとの事)
   OPに向けてのもろもろの検査の為、7~10日の入院の予定と今日決めてきたのですが・・・

私達、素人が不思議に思うのは、
画像上で明らかに腫瘍らしき物が写っていても、
「癌」がどうかはやはり分からないものでしょうか?

分からないまま、OPに向けて今は動きはじめましたが、
本当にその判断でよかったのか、母も私も今でも迷っている所です。

支離滅裂な文章になったのですが、
こういうケースもあるのでしょうか?
何がご助言頂けると幸いです。

よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

>私達、素人が不思議に思うのは、


画像上で明らかに腫瘍らしき物が写っていても、
「癌」がどうかはやはり分からないものでしょうか?

そういったケースは、ままあります。
まず、
腫瘍=癌
ではありません。
「悪性腫瘍」「良性腫瘍」と言う言葉を聞いたことはないでしょうか? 腫瘍であっても良性であれば治療の必要がないことも多いです。肝臓ですと、血管腫や嚢胞が良性の腫瘍(正確には、嚢胞は腫瘍ではありませんが・・・)の代表となります。

従って、CTやMRIで何か腫瘍のようなものが写った場合、まずはそれが癌なのかどうかを鑑別する必要が出てきます。
診断の根拠は、形や写り方(簡単に言うと、その画像でどの程度黒くもしくは白く写るか)の他、肝臓癌の場合には造影剤というお薬を使ったときの造影のされ方が重要な要素となってきます。
この造影剤はCTであれば極めて白く写ります。
造影剤は注射することによって、血液に混ざって体中に運ばれますから、血液の多いところは(極端な例では出血しているところ等)白く写るのです。
お母様の場合、当然のごとくCTもMRIも造影剤を使用して撮影しているでしょうが、CTの場合には何回も(通常、3回~5回)分けて撮影したと思います。
これは、造影剤が体中に行き渡るタイミングを狙って撮影しているのです。
造影剤は、
 静脈(多くの場合は腕の静脈)→心臓→動脈→静脈→→腎臓より排泄
と流れていくことになりますが、撮影するタイミングによって血中の造影剤の濃度が変わり、濃度が変われば写り方も違ってきます。
従って、タイミングを変えて撮影することでそのモノが、どのような染まり方をするか、ということが観察でき、これが診断の根拠となることが多くあります。
肝臓癌の場合にも、どのタイミングでどのように写るかがとても重要になります。
典型的な肝細胞癌の場合、早いタイミングで撮ったCTでは白く写り、遅いタイミングで撮った場合には周囲の正常な肝臓よりも黒く写ります。
上にあげた血管腫や嚢胞は癌とは違う染まり方をするために区別が出来るわけです(嚢胞の場合は造影しても染まりません)。

ただし、これはあくまで典型的な場合で、なかにはこういった典型的な染まり方をしない癌があり、診断に苦慮するわけです。
お母様の場合もこういう「非典型的なケース」と考えられ、しょっちゅうあることではありませんが肝臓を専門とする内科医や放射線科医であればしばしば経験します。

また、肝細胞癌については「境界例」の細胞もあり、このいわばグレーゾーンの細胞が、
「癌に近いけれど、今はまだ癌ではない」
のか、
「癌になりかけている」
のかで話は変わってきます。
前者の場合、現状では癌ではないのですからあえて体に負担のある治療をせずに様子を見るということもあるかと思います。

おそらく、4月8日に予定されているのはCTA/CTAPと呼ばれる検査法でしょうが、これであれば上に書いた「典型的な染まり方をしない癌」でも分かる可能性があります。

また、(癌センターですと、すでに行われている可能性も高いですが)MRIの造影剤でリゾビストという造影剤、あるいは最近日本でも認可されたEOBプリモビストという造影剤を使用すれば従来の診断法では診断できなかった癌が診断できる可能性があります。
ただし、この最新の薬剤でも正診率(正しい診断が出来た確率)は100%ではありません。
悔しいのですが、それが今の医療の限界なのです。

この回答への補足

大変丁寧なご回答、誠に有難うございます。
Drが早口で言われた為、正確な検査名が聞き取れ無かったのですが、
「CTA/CTAP」の検査です。
先生のご回答で、とにかくその検査を受けてみる事には、
先に進めない事が理解出来ました。
その検査を行った上で仮にOP適応になったとしても、
予約上の都合で1ヶ月先になるかもしれないとの説明でした。


いくつか補足の質問があるのですが、回答出来る範囲で結構ですので、
よろしくお願い致します。

・仮に良性腫瘍の場合でも、腫瘍マーカーは上昇するのでしょうか?
 又良性腫瘍の場合でも、腫瘍が大きくなるのでしょうか?

・悪性か良性かわからないまま、OPを行うケースもあるのでしょう  か?

・仮にこれが悪性腫瘍の場合母は「早期・初期肝臓癌」の段階なのでしょうか?

すみません、ご回答できる範囲って結構ですのでよろしくお願い致します。
ちなみに昨日受診した病院は、広島県内の癌センターです。

補足日時:2008/03/25 09:17
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ANo.1にあるように分かりづらいことは時にあります。


慢性肝炎、肝硬変になると、肝臓の細胞が死んだり再生したりを繰り返す過程で肝臓癌が発生します。その再生の過程で、癌とはいえないが正常とはいえない、前癌状態のものもできてきます。程度によっては癌と扱ってもよいものもあれば、しばらく様子をみても大丈夫なものまで差があります。癌をやくざと例えるとすると、前癌状態は非行少年から町のヤンキーのようなものでしょうか。
質問者さんの場合もこのような前癌病変なのかもしれませんね。

・仮に良性腫瘍の場合でも、腫瘍マーカーは上昇するのでしょうか?又良性腫瘍の場合でも、腫瘍が大きくなるのでしょうか?
AFPは肝硬変でも上昇してきます。
そして、前述したような前癌病変も大きくなってきて癌に移行することもありえます。

・悪性か良性かわからないまま、OPを行うケースもあるのでしょうか?
肝臓への負担があるので、あまり望ましくは無いと思います。肝臓の場合、動脈塞栓術やラジオ波焼灼術などの手術以外の比較的負荷の少ない治療法もあるので。

・仮にこれが悪性腫瘍の場合母は「早期・初期肝臓癌」の段階なのでしょうか?
肝臓癌には早期癌、すなわち切除したら根治という概念は無かったと思います。
治療対象とした病変に関しては初期の癌であったとしても、C型肝炎があるということですので、治療した部位以外に再発、あるいは新たに癌が出てくる確率は非常に高いです。
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この回答へのお礼

質問者です、ご回答頂き有難うございます。

仮に何かしら治療する場合は、
Drからの説明で「ラジオ波焼灼術」か「開腹OP」かどちらかになると説明を受けました。
しかし、母の場合は腫瘍らしきものが肺の近くにある為、
ラジオ波焼灼術では、肺に損傷を与える可能性がある為、
「あなたの場合はラジオ波焼灼術は難しい」と説明を受けております。

今まで既に複数のDrに診察して頂きましたが、
どのDrも「何かあるにはあるけど、悪性のものなのか、
はっきり分からない」との事でした。

「どうして?分からないのだろう?」と母と首を傾げてばかりおります。
とりあえず、血管造影を行い、又Dr共相談しながら、
今後を決めていこうと思います。
有難うございました。

お礼日時:2008/03/25 21:16

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