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旅行業務に関して詳しくないのでご存知の方教えてください。

現在法人で貿易仲介、コンサルタントなどを行っています。ある機関から海外へのツアーを行いたいのだがアレンジしてくれないかと依頼がありました。弊社では旅行業の資格は持ってませんが、似たようなツアーをネットで見ると旅行業の資格のない会社が主催となって、旅行会社が手配となり、ツアーを募集しているのを見ます。例えばどこかの旅行会社で航空券やツアーなどをアレンジ手配してもらい、弊社は主催というようなことでやるのは問題ないのでしょうか?特に弊社で報酬を得る事は考えていませんが、その場合主催、企画する事は問題ないでしょうか?

A 回答 (1件)

旅行会社経営者です。

結論から言うと厳しい条件付きで可能だと思います。

旅行業法、関連する法令では、

1.不特定多数の消費者に
2.価格、旅行条件を明示した宣伝告知をして
3.自らが募集し
4.報酬を得て
5.業として主体的に旅行実施をする

この場合は必ず国土交通大臣(第1種旅行業者)、あるいは都道府県知事(第2種、第3種旅行業者)の免許を取得していなければなりません。

従って、特定の団体(例えば業界団体)向けに非旅行業者、例えば質問者さんの経営するコンサルタント会社が視察企画を提案し、種々のアポ手配などを行い、それを旅行商品として宣伝販売することは可能です。

ただしこの場合に実質的な企画、主催を非旅行会社が行うと旅程管理、入金管理、果ては事故やトラブルが起きたときの責任を取ることは実際は不可能でしょう。旅行会社はあくまでも非旅行会社に「企画会社のご指示の通りに航空機、ホテル、バス、通訳などの手配をしました」と主張します。昔はこれを請負旅行、あるいは手配旅行と言っていました。この場合、手配を完了すれば旅行会社は旅行前に債務履行を終わったことになり、以降は免責となります。

これを説明すると殆どの会社さんは驚いて、「とてもそんな責任は取れないので、あなたの会社の主催旅行にしてくれ」と仰います。

かなり虫のいい話なのですが、当社ではいくつかの条件を付けてお受けしています。例えば、集客に一切の責任を負わない、もし集客不良で実施を取りやめる場合であっても旅行手配に関する実費と手数料は企画会社からしっかり頂く、参加者の取消料は既定どおりに収受する、価格や旅行条件の変更を認めない、参加人数が少なく利益が出ないと判断したら実施しない、などです。

告知するパンフレットや告知メディア(ネット掲載)では
あなたの会社は「企画:○○株式会社」とし、その下段にでも「旅行主催:ABCトラベル株式会社」とすることがいいと思います。

そしてネットのように一般消費者が見られるメディアに宣伝告知するときは、「この旅行は業界関係者だけが参加できますので、一般消費者の参加申し込みは出来ません」と掲載することです。

なおご質問にあった「旅行業の資格がない会社が主催となって」いるのは、あくまでも請負手配旅行としているからでしょう。繰り返しますが、この場合には手配旅行会社は一切の旅程管理の責任を負いません。あるいは法令を知らない可能性もあります。

なお貴社が旅行会社から、コーディネート料、コンサル料として一定の金額を貴社の規定に基づいて得ることはなんら問題がありません。しかし売上から定率(例えば5%)の報酬を受け取ることにすると、非旅行会社が旅行業について販売手数料を得たことになり、旅行業法違反になる可能性もあります。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます!
大変参考になりました。どうなるか分かりませんが、トライしてみたいと思います。

お礼日時:2008/12/12 17:11

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