
亡くなる可能性が高くなった状態での、モルヒネ等の苦痛緩和の薬について、お教えください。
3年程前のことですが、母はがんを患い、余命を告げられ、60代後半で亡くなりました。
その後、父も70代後半に、間質性肺炎で亡くなりました。
母は痛みと息苦しさの緩和のために、父は息苦しさの緩和のために、亡くなる少し前から、苦痛緩和の薬を、ゆっくり少しずつ注射する形(すみません、名称ははっきり覚えていませんが)で、体に取り込みました。
母は、モルヒネを使用しました。よく言われるように、やはり眠っている時間が多かったです。しかし、たまに起きたり、ずっとぐっすりということはありませんでした。
しかし、父の息苦しさがきつくなってきたとき、医師から『楽になる薬を使いましょうか』と言われました。私は、母の時のように、眠っている時間が長いながらも、たまに目を覚ますものだとばかり思っていました。
しかし、父はその薬を始めてすぐにぐっすり眠ってしまい、それきり一度も目覚めることはなく亡くなりました。
この亡くなる前の苦痛緩和の薬剤の効果の違いを、とても疑問に感じています。
ちなみに、母は都内の有名な病院のホスピスに入っていました。
モルヒネは、持ち歩ける程度の小さい注射器のようなものから、体に取り入れてました。
父は、近県の市民病院で亡くなりました。この市民病院はあまり評判はよくないようです。(批判や文句ではなく、自分や周囲の人間が、なんとなく感じただけの話です。)薬の投与は、タイヤがついているくらいで、引きづらないと運べないくらいの大きさの機材を使って、体に取り込んでいました。
やはり、薬の選び方、量、投与方法などによって、状態は大きく異なるのでしょうか。
やはり、病院による違いであったり、医師の技術の問題も大きいのでしょうか。
モルヒネ以外の苦痛緩和の薬がわからないので、質問させて頂きました。
最後に。特に誰を責めるとか、そういうマイナスの感情はありません。冷静に、緩和の薬や投与の現状についてお教え頂けたらと思っております。
よろしくお願い致します。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
癌性疼痛や、末期の慢性肺疾患で呼吸状態が悪くなった場合に塩酸モルヒネという強オピオイド薬剤が使われます。
お母様の場合、癌性疼痛の緩和目的が主体で取り入れられ、モルヒネの持続投与で痛みはほとんど取れ、眠気があるながらも穏やかな最期を過ごされたのでしょうね。おそらく持ち歩ける機械というのも、小さなシリンジポンプのなかに3-4日もつ程度のモルヒネを入れておいて、ばねの原理で少しずつ体にモルヒネが投与されていく機械を使っておられたのでしょう。外来で疼痛緩和をする場合にもよくつかわれる機械で、重くなくあまり負担になりません。しかし欠点は、途中で薬剤投与速度を変えて量を増やしたりすることは困難で、この量でうまくコントロールできるとある程度わかった状態で使われることが多いです。
お父様の場合、呼吸苦の緩和が主体だったのですね。モルヒネは呼吸苦を取り除くための第一選択薬として用いられますが、それはモルヒネに低酸素に対する感受性を低下させる作用があるからです。お父様の呼吸苦が非常に強く、呼吸苦を完全に取り除くためには完全に眠らせてあげるくらいのモルヒネが必要だったのかもしれません。モルヒネは呼吸苦を取り除くだけで、低酸素を改善するものではないので、そこがお父様のお体の限界だったのかもしれませんね。手軽なポンプを使わなかったのも、機材がなかった可能性もありますが普通はモルヒネ導入の際は適正量が分からず普通の大きなポンプで調整することが多いです。
ご両親を亡くされ、いろいろお考えになることがありますよね。
お父様もお母様も、モルヒネを使用したことで安らかに最期を迎えられたことを信じて。失礼します。
詳しいご説明、ありがとうございます。
はい、おっしゃるとおり、母は穏やかな最期の日々を過ごさせて
頂けたと思っております。
たしかに、父の呼吸苦は非常に強かったです。
「そこがお父様のお体の限界だったのかもしれませんね。」
大変、納得致します。
ただ、回答者様は専門家の方とのことでご存知でいらっしゃると思いますが、
「間質性肺炎は、急な坂を転がり落ちるように悪くなるから、覚悟しておいた方がいい。昼間の穏やかさを見て、治癒する可能性を考えてしまいがちだが、その可能性は大変低い。」
と、入院当初(2週間ほどで亡くなりましたが)から医師に言われていました。
その言葉通り、昼間は、モルヒネ導入の数日前まで、目に見えて苦しんではいなかったのです。むしろ、会話もしていました。
夜間に、とても激しく苦しみました。
昼間の、少し落ち着いた状態を見ていると、治癒するのではないかという希望(子供のエゴだと思いますが)を持ってしまいました。
そのため、なかなかモルヒネ導入に同意ができず、
幾晩も父を、言葉にならない程の息苦しさの状態にしてしまったように思います。
なかなかあきらめられず、医師にどれだけ父が息苦しいかを説明され、
説得され、やっとモルヒネを導入したという状況でした。
父の息苦しさに、もっときちんと向き合っていれば・・と思いつつ、
ただ、やはりあきらめきれないという気持ちも確かにありました。
しかし、私も姉も、その時にできる精一杯の判断だったと思っています。
「お父様もお母様も、モルヒネを使用したことで安らかに最期を迎えられたことを信じて。」
ありがとうございます。久しぶりに涙がポロポロと流れました。
詳しいご説明と、静かな励まし、ありがとうございました。

No.2
- 回答日時:
>やはり、病院による違いであったり、医師の技術の問題
も大きいので しょうか。
大きいと思います。大体、ホスピスは積極的な治療を
もうせずに終末を迎えようとするもので(痛みの緩和はする)、
西洋から入ってきました。日本のホスピスは初期の頃(70
年代始めだったと思います)、たった2ツしかなくてひとつ
が大阪のキリスト教系のものでした。
日本では、痛みはいいものだ、ガマンは美徳だ…という
風潮があります。(ガンの痛みを取るというのは、本邦で
は少なくとも81年で、まだまだ西洋諸国に対して遅れて
いました)有名な作家が都内の有名大学病院で入院して
いる時、病室が離れているのに末期ガン患者の苦痛の声
が廊下を通って聞こえてくる位だったとありました。
苦痛緩和や週末医療に対して、薬剤全般に対して、医師
と患者当人がとっくりと話し合いの機会を持つべきです。
病院・医師によっては、嫌がらずに積極的に話してくれます。
ご回答ありがとうございます。
母が亡くなってから、ホスピスについて、闘病についての本を何冊も読んだり、ちょっとした新聞の記事等も深く読むようになりました。
がんの苦痛緩和については、近年やっとという感じなのですね。
緩和ケアに入れる人が、ほんの数パーセントという事実ものちに知りました。
ここ数年で、苦痛緩和について、病院側も重きをおくようになってきたとも聞きました(病院によるとは思いますが)。回答者さまがおっしゃるように、20~30年前までは(もっと最近まででしょうか。あるいは病院によっては今もでしょうか)相当な苦しみの後に亡くなっていく方ばかりだったのですね・・・
医師によっても、やはり対応は違うのですね。
ご回答、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
大切な方をなくされたなかで、いろいろな思いが交錯されていることと思います。
呼吸困難の緩和のためにモルヒネは非常に効果が高く、緩和ケアでは鍵となる薬となっています。モルヒネは呼吸を整えることや呼吸苦自体をやわらげることで、息苦しさを楽にしてくれます。
しかし、酸素が絶対的に足りなくなったときの苦しさまでは取ってくれません。呼吸が苦しいという感覚は、酸素がたりないだけではなく、呼吸がうまく行かない感覚全般をさします。がんの場合は酸素が足りないのもありますが、うまく行かないという感覚のウェートが高い場合が多いのです。
しかし、間質性肺炎の末期の場合は、酸素が絶対的に不足します。そのような際の呼吸苦には睡眠薬を使って眠ってもらうしかない場合も少なくありません。
お父様の場合は、そのような状況だったかも知れません。同じ息苦しさでも、状態によって選択する薬の種類が違いますし、症状や病状の進行の個人差によって意識を保つことができる場合、そうでない場合があります。
大きな点滴の機械と、小さな機械については、緩和ケアで導入が進んでおり、一般病院には小さな機械自体がない場合もあります。小さな機械では投与できる薬に限りがあり、濃厚な治療をすることが多い一般病院では大きな機械をそろえる方が効率的である面もあります。
ご回答ありがとうございます。
回答者様がおっしゃるように、両親ともに、もちろん苦しかったとは思いますが、父の息苦しさは尋常ではありませんでした。
特に夜中は、あばれてしまうほどでした。
>しかし、間質性肺炎の末期の場合は、酸素が絶対的に不足します。そのような際の呼吸苦には睡眠薬を使って眠ってもらうしかない場合も少なくありません。
父が苦しんでいた時を思い起こすと、確かに回答者様のご意見が正しい状況であると思います。
間質性肺炎という病気の苦しみを、父の苦しみを、理解できなかったことを、今になって悲しく思います。
少し感情的がこもってしまいました。すみません。
ご回答のお陰で、ここ何年、なんとなくしっくりこないと思っていたことについて、納得できそうです。
薬投与の機械についてもご説明頂き、ありがとうございます。
病院も、いろいろ事情があるのですね。
とても参考になりました。ありがとうございました。
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