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危篤や植物状態などという言葉を使いますが
どのような違いがあるのでしょうか?

いちおう辞書で調べてみたのですが、
専門知識のある方の解説をお願いします。

A 回答 (6件)

そうですね.


おおざっぱですが,そのような雰囲気はありますね.

補足させていただくなら,軽度の昏睡は回復の可能性が大ですが,重篤な昏睡状態では植物状態を通り越して一気に死へ向かう場合もあります(植物状態の判定には時間の要素もあるため).
ですから,昏睡状態の中に植物状態が含まれると考えたほうが適切かもしれません.

軽度の昏睡状態は回復の可能性が大きく,植物状態から奇跡的に生還したケースも報告されています.重篤な昏睡は,生と死の間を頑張っている状態ですが,これもまた回復の可能性が残されています.

しかし,脳死はこれらと明らかに違いますね.残念ながら,脳死状態には回復の可能性が残されていません.脳死状態になると(人工呼吸器を取り付けた場合),心停止を待つのみ(すなわち心臓死)です.

将来的に昏睡あるいは植物状態から回復させることは(死の一線を越えていない状態)造作もないという時代がくればよいですね.
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
おかげさまで知りたいことが詳しく分かりました。

一方で生きていれば誰でもそうなる可能性はあるということも
知っておかなければいけないと思いました。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2003/02/16 19:42

昏睡状態にも人によって深い浅いといったある程度の幅があります.


深さのいかんにかかわらず共通していることは,自発呼吸が認められ,心拍はしっかりしているものの,意識がなく自力で動けない,常に失禁状態ということが挙げられます.
昏睡が浅いときは,痛みに反応があり各種の反射も認められますが,深くなると痛みにも反応がなく,光反射などほとんどの反射が消失します.

昏睡の浅い状態が数日で回復すれば良いのですが,
これが1ヶ月,2ヶ月となっていくと植物状態の判定対象になります.

昏睡の深い状態は非常に危険で,乱暴なたとえですが全身麻酔を深くかけすぎた状態と似ています.
全身麻酔をかけた際,麻酔の影響が大きい手術期~中毒期
(麻酔のかかり具合には大きく分けて4つあり,導入期,興奮期,手術期,中毒期の順に深くなります)
の状態によく似ており,中枢がかなり抑制された状態です.

とはいえ,もちろん昏睡状態の人に麻酔などかけませんから,麻酔のように人の手で中枢の抑制具合を管理することができないため,回復へと向かうのかそうでないのかまったく予断を許さない状態です.
この状態は,自発呼吸が認められる以上脳死とは絶対に言えませんが,長期化するとやはり植物状態の判定対象になります.しかし,ほとんどの反射が消失してしまうと植物状態でありながら1歩脳死へ踏み込んだ状態といえるかもしれません.

「脳死あるいは脳死に近い状態」で家族,親戚を失うことは非常につらいですが,私は残された人たちにしか理解できない貴重な体験をしたと考えていますが,いかがでしょうか.

私は父を脳死で失った後,今は,くも膜下出血関連の研究を中心に行っています.何の因果かわかりませんが,不思議なものです.

この回答への補足

何度もご回答ありがとうございます。

確かに、後で落ち着けば貴重な体験だと思います。
生きた人間の中には、このような状態の人もいるんだと身を持って体験しました。
良かったのか悪かったのかなどは判断つかないですが。


ということで素人がおおざっぱに序列をつければ

軽い順に  昏睡状態 > 植物状態 > 脳死状態

というかんじでよろしいでしょうか?

よろしければまたお願いします。

補足日時:2003/02/12 21:17
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こんにちは.



植物状態と脳死は似ているようで違うものですから,この2つの違いを書かせていただきます.

植物状態とは,平たく言うと眠っているような状態です.ですから自発呼吸及び光反射(瞳孔反射)は認められ,心拍の規律も正常で体温調節も問題ありません.

したがって,植物状態になると自力で動けないものの,生命を維持していく機能は失われていないことになります.すなわち,生命を維持する中枢(いわゆる脳幹)がきちんと活動していることになります.
すこし乱暴な書き方ですが,心臓血管及び呼吸の中枢は延髄に,目に関する反射の中枢は中脳に,体温調節の中枢は視床下部にあり,植物状態の人はこれらの中枢がきちんと活動を行っていることになります.

これに対して,脳死状態とは自発呼吸及び光反射は認められず,心拍は乱れ,体温調節も出来ません.つまり脳幹が活動していない状態です.

脳幹に致命的なダメージが与えられると,何も処置をしなければ呼吸停止→心停止の経過をたどります(呼吸停止の前に脳死がきます).
また,心臓は酸素供給があれば数日間自分で拍動を続けますので,自発呼吸が失われてきたときに,延命措置として人工呼吸器を装着すると酸素供給は保たれるため,脳幹は機能していないものの,心臓はそのまま活動を続けます.
ですから,自発呼吸喪失後に呼吸を人工呼吸器に依存しているにもかかわらず,心臓が拍動をしている状態は「極めて脳死に近い」状態です.

しかし,脳死の判定には厚生省が定めた基準があり,それを満たした場合にだけ脳死と判定されますから,きちんと脳死の判定をしていない場合,「極めて脳死に近い」と言うしかありません.

この「極めて脳死に近い状態」から人としての機能を回復することはありません.
私は父を脳死で亡くしたのでよくわかるのですが,回復の見込みがないのに,心臓は動いているということに違和感を覚えた記憶があります.それに,一旦人工呼吸器を取り付けてしまったら,心停止まで取り外せないのです.回復の見込みがないから,いっそのこと外してあげたいのですが,それをやってしまうと殺人になってしまいますので,心停止を待つまでの心の葛藤は計り知れないものがありました.

この機会に是非,脳死状態と植物状態の違いを把握してくださいませ.

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。よく分かりました。

実は先月私の祖父もその「極めて脳死に近い状態」でなくなりました。

>回復の見込みがないのに,心臓は動いているということに違和感を覚えた記憶があります.それに,一旦人工呼吸器を取り付けてしまったら,心停止まで取り外せないのです.回復の見込みがないから,いっそのこと外してあげたいのですが,それをやってしまうと殺人になってしまいますので,心停止を待つまでの心の葛藤は計り知れないものがありました.

お気持ちと同じような気がしました。
人工呼吸器をつけていました、機械から聞こえるスーハースーハーの機械的な音がすごく悲しかったです。

さらに昏睡はどのようにご解説頂けますでしょうか?

補足日時:2003/02/07 20:52
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危篤・・手の施しようがなく、死が目の前に迫ってる状態。



植物状態・・酸素の欠乏により、2次的に引き起こされる脳の障害のこと。
脳死と混同されやすいですが、障害の部位と程度が異なります。脳死・・全脳の機能喪失。植物状態・・大脳の機能は障害されてるけれども、脳幹の機能は保持されています。

植物状態と定義されるには、医療努力にによってもほとんど改善することなく、3ヶ月以上経過した場合に植物状態と定義しています。
自分で動けない・食べれない・尿、糞失禁状態である・目は物を追うが認識できない・声は出せることはあるが意味のある発言はできないなど・・・

でも、最近の医学では、看護の働きかけなどにより、回復の可能性も否定はできません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
少々お詳しい方でしょうか、自分の辞書よりよく分かりました。

お礼日時:2003/02/07 20:52

二つは違うカテゴリーだと思います。


危篤、はどの様な原因、状態であれ目前に死が迫っている状態。
植物状態、は「生命を司る機能(呼吸・心拍)等は働いていて」意識がない状態、だそうです。
私の父は{植物状態<父<脳死状態}で一ヶ月持ちました。この定義は医師に聞いた物です。
因みに脳死状態、は生命維持装置を一つも外せない状態、だそうです。
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この回答へのお礼

実際のご経験からですね、
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2003/02/07 20:53

危篤と言うのは、何かを施してあげても死亡してしまいそうな状態をいい、植物人間は機械などの装着によって生きながらえる状態ではないでし

ょうか?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2003/02/07 20:53

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