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especial と special のあいだに意味の違いがありますか?

辞書のespecialの項には、「現在では special のほうが一般的」とありましたが、使い分けられるポイントなどありますか?

e- ってどういう意味なのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

私の人生の中で、というと大げさですが、まぁ知る限りでは、especialが使われているのは見たことないです。

副詞のespeciallyはよく見ますが。お答えになってなくて、すみません。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございました。

お礼日時:2003/03/03 09:23

この言葉はラテン語→俗ラテン語(話言葉)→フランス語→英語という流れの中で捉える事が出来ます。

ラテン語がヨーロッパ各地で地元の言葉と混じって生まれたのがロマンス語(フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語)だと言われます。ラテン語の文頭がsp,st,scなど二重母音で始る場合、発音上現地ではその前にeを加えました。現在でもstopなどを現地の人に発音させるとestopと聞こえる発音をします。因みにschoolはスペイン語でescuela,stationを
estacionと上記の原則どおりになっています。しかし、全てのロマンス語が同じではないので地域性があるようです。

上記の原則からspecial→especial→specialと変って来たものと思われます。しかしespecial(フランス語系)が完全に消滅しなかったため、現在では多少のニュアンスの差を残してespecialも使われるが一般にはspecialで十分だと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、そうなのですね。
非常にわかりやすい説明をしていただけました。


>現在でもstopなどを現地の人に発音させるとestopと聞こえる発音をします。

興味深い例を出していただいて勉強になりました。


簡潔で中身のある回答を、ありがとうございました。

お礼日時:2003/03/03 09:23

 


special と especial は、英語の形容詞としては、意味的には、あまり変わりありません。ただ、何故、especial という言葉があるのか、意識している人には、その理由から、ニュアンスの違いが生じると思います。(especially という副詞では割に使います。……というより、specially の十倍ぐらい使用例が多いです。これは発音上、especially の方が発音しやすく響きがよいためでしょう)。

実際の使用では、especial は少ないと思います。Google で検索すると、523万ヒットしますから、多いように思えますが、special は、7990万ヒットします。つまり、special の方が、15倍か16倍、使用例が多いのです。

special と especial のニュアンスの違いや、使用例の数の差は、「e」が何故付くのかということを考えると、ある程度分かります。

元々、この言葉は、ラテン語の specialis(スペキアリス)が語源で、ラテン語の近代語形だとも言える、イタリア語では、speciale で、頭に「e」が付きませんが、ラテン語から派生した、ロマンス語のスペイン語やフランス語の場合、especial(スペイン語)、especial/e(フランス語)のように、頭に「e」が付きます。

実は、フランス語やスペイン語では、英語で、sp-の形で始まる、ラテン語起源の単語の頭に「e」が付くという特徴が一般にあるのです。

この理由は、中世・近世のスペイン人やフランス人にとって、spの子音連続が、語頭に来るとき、発音がしにくかったからだとされます。何故、発音しにくいかは、それぞれの言語での音韻組織から、発音しにくい語頭子音連続として「sp」が出てきたとしか言えません。

スペイン・フランスでは、発音しにくいので、頭に母音の「e」を付けたのです。すると、語頭に「sp」が出てくるのはなく、語中に「sp」が出てくることになり、発音しやすくなったのです。

他方、ドイツ語や英語は、語頭に「sp」の子音連続を持った単語が色々あります。例えば、speak のような基本的な単語が、古英語から起源しており、これは、ラテン語から来ているのではなく、英語やゲルマン語に存在する語幹なのですが、「sp」の語頭子音連続になっています。

それ故、スペイン語やフランス語では、語頭に「e」を付加した単語も、英語では、「e」を付加せずとも、そのままラテン語の形で発音できることになり、special が存在するのです。especial は、古フランス語から入ってきた単語で、その特徴を残しているのです。

つまり、アメリカで考えると、スペイン系アメリカ人やフランス系アメリカ人だと、especial がより親しい言葉ということになり、また、スペイン語やフランス語を喚起させる単語なのです。そこにニュアンスの違いが出てくると言えます。
 
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この回答へのお礼

いやー、maris_stellaさん、この説明には感動しました。
私の心の中のもやもやした疑問の霧がいっきに晴れました。

私は学生時代まったく英語がだめで理解できませんでしたが、ひょんなことからラテン語を学ぶ機会(わずかな期間でしたが)に恵まれ、それをきっかけにしてヨーロッパ語の感覚がつかめるようになり、それを通じて英語の勉強が楽しくなって、現在もこつこつと一人でやっております。

ですから、maris_stellaさんの説明のアプローチの仕方はものすごくしっくりときました。

質問するとは難しいことですね。このような、納得というか腑に落ちる感覚を求めて質問するのですが、どう質問すればよいのかいつも迷います。


>スペイン・フランスでは、発音しにくいので、頭に母音の「e」を付けたのです。すると、語頭に「sp」が出てくるのはなく、語中に「sp」が出てくることになり、発音しやすくなったのです。

たしかに言われるとおりやってみると発音しやすいです。


大変わかりやすい説明ですし、その背景に、膨大な知識を持たれていて、それが相互に連携しているのが文脈から感じられます。

ほんとうにありがとうございました。
またご縁があればよろしくお願いします。

お礼日時:2003/03/03 09:14

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