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国債増発すれば、金利が上昇すると言われています。
どう理解すればよいのでしょう?

それと、日本の国家レベルで考えた場合どうなのでしょう?

A 回答 (4件)

国債を発行すれば売れる……という単純な時代ではありません。


市場には、日本の国債だけなく、米国の国債など多様な商品があります。
その中で競争に勝たなければなりません。
つまり、商品としての魅力がなければ売れないのです。

いままでと同じ商品を大量に売ろうと思えば、値下げをして、人が買いやすくしますよね?
国債もそうなのです。
現在の国債の販売価格が100万円で、10年後に110万円になるとします。
もっと大量に売らなければならないとすれば……
販売価格を下げることはできない(国の歳入を減らすことはできない)ので、金利を上げるのです(ツケを将来に回す)。
つまり、販売価格100万円で、10年後に120万円になるとすれば、買う人が増えて、売れるというわけです。

この原理により、国債の増発は、金利の上昇を招く要素となるのです。

ただし、市場全体の金利上昇には、他の要素も当然ありますから、国債の増発だけで、市場金利が上昇するとは言い切れません。
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この回答へのお礼

やはり国債増刷すれば金利が上昇するのですね。

最近は、国債だけではなく社債発行もすごいですね。
それが世界中で行われていることもよく報道されてますね。
市場のどこにそれだけ資金があって、誰が購入しているのかが不思議です。

お礼日時:2009/10/20 23:30

国債=借金と考える


そして、自分が貸す側の立場で考えてみる。

・国債を増発する=いっぱい借金をしたい人ってどんな人?
・たくさん借金している人にお金を貸したい?

借金まみれで更に借金を求める人なんて、貸し手の立場からすると貸したくない人です。そんな人にお金を貸すなら安い金利では貸せない。金利が高くないと貸せない。
それが金利上昇圧力になる。


>市場のどこにそれだけ資金があって、誰が購入しているのかが不思議です。

主に日本の機関投資家。
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今現在、金融機関や投資家は融資先や投資先の先細りに


困っている。この融資、投資環境では、資金需要が明確に
存在するのは公的債務となります。

日本のマクロ経済を見渡す限り、民間に資金需要が乏しい
ので、国債を増発しても、大きく変動する要因には至らない。

米国を見れば明確です。貯蓄率が低いのに、米国国債が
暴落する気配もない。これは他に有効な投資さきが少ない
ことが原因している。
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こんにちわ


簡単に言えば国債とは、国が国民にお金を借りることです。
つまり、利息が発生します。

ということは、我々が国債を購入すれば利子が付いて儲かる
ということになりますね。
こういった背景があり、金融機関も国が借り主な訳ですから
「最も安定した金融商品」という扱いで販売してきました。

ところが、国債は償還期限というものが設定されており、
返済すべき日程(5年~10年)が発行時に決められているのです。
もちろん、返済に対するお金は国の税収、すなわち歳費ですから
税収が低ければ国のお金が足りなくなってしまいます。

税収はGDP(国民総生産)に影響されます。
企業の利益が高ければ、法人税収が高く望め、個人の収入が増えますから
所得税収も多く取れます。

しかし近年の日本の経済成長率は低迷し、税収は落ち込んでいます。
国が経済的な策を講じなければ企業も潰れてしまう状況に陥ったのです。
さらに追い打ちで、これまでの国債償還期限が満期を迎え、
国債の償還を国債で補うという借金の雪だるまになっています。

現状、リーマンショックの影響で追加経済対策にて多額の国債を発行し、
現在、約860兆円というとんでもない額になっていますよね。
ということは、税収を向上させないことには追いつかないことに
なります。

世界的にみても、先進国でこんなに借金が多い国はありません。

となると増税ですが、税率の向上は国会で討論せねばならず、
国民の支持率に大きく影響しますから、そんなすぐにできるものでは
ありません。

そこですぐに動かしやすいのが日本銀行券の公定歩合調整です。
公定歩合とは日本銀行が銀行に貸し付ける金利です。

つまり、民間がお金を借りる場合の金利が向上する訳です。
連鎖的に銀行が民間に貸し付ける金利も上がりますからね。
市場はもちろん金融金利が上がれば苦しくなります。
不景気ですから銀行の貸し渋りも増えます。

しかし、金利が上昇すれば国債の金利も上昇します。
国債のメリットを具体的に数字で国民に示す効果があるのです。
投資材料として国債が際立つのです。
となれば国債購入者が増える、歳費が増える。
ということです。

銀行の貸し渋りによって建設関係の企業が多数倒産したのは
記憶に新しいですね。
大手でも建設会社は建設費用を銀行から借り入れます。
莫大な費用がかかるためです。
銀行は回収にまつわる安全性を重視して融資を凍結したのです。

これによって税収が激減したことに国は焦っています。
日本は銀行国家のため、銀行に甘い汁を吸わせてやらないと
経済が悪化します。

そのため、国債を取り扱う上でのマージンを「甘い汁」として
銀行をいい気にさせているとも言えます。

政権交代し、国債を減らすとしていますが、
国債は恐ろしい程根付いています。
過去の国債発行が積もり積もっているためです。

実感がないかもしれませんが、国債の金利も我々の税収です。
そう考えると、国家レベルで考えれば決して健全とは言えません。

高度経済成長期に国債を大量発行し返済が可能だった計算は正しいと
思います。
しかし、その習慣が定着して
「足りなければ国債だ!」
とバンバン発行しためもうどうしようもない状態です。

まあ民主党の采配を見守りましょう。
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この回答へのお礼

質問はどうして金利が上昇するか?
ということだったんですが、
国債発行によりインフレが起きるということでしょうか?
この話を読んで、そんな気がしました。

お礼日時:2009/10/20 23:24

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