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デイサービスと住宅型有料老人ホームの併設(定員35、建坪400坪程度)を計画しています。木造が希望でしたが初めに接触したA設計士の意見により木造を断念しようと考えていますが、それが正しいのか教えてください。

A設計士は「木造の場合はデイと老人ホーム部分を6m以上離して別々に建てそれを渡り廊下でつなぐ事になる、しかも渡りローかは壁でふさいでしまう事はできない」と言われたので、毎日数回のお年寄りの移動を考えると鉄骨造にするべきかと考えました。しかしその後、複数の設計士とお話させていただいたのですが、いずれの方も「デイとホームにそれぞれ入り口を設けなさいという事はあっても木造だから離して建てるという事はないと思います」といわれました。A設計士はその後のプレゼン時の平面プランでも施設に必要な要件を落しており(コンサルの指摘で判明)、そのこともあって経験不足なのかな?と不安も募りこの仕事を依頼するつもりはなくなりましたので、いまさら質問もしづらい状態です。どなたかご回答いただければ幸いです。こちらは宮崎県です。

A 回答 (2件)

2代目cyoi-obakaです。



建物の面積が、400坪という事は、1000m2を超えていますから、木造の場合(耐火構造又は準耐火構造以外)には、耐火構造に自立壁(防火壁)によって、1000m2以内の面積区画の必要が生じます。
この防火壁は、大変厄介な存在で、この壁に設ける開口部は特定防火設備(常時閉鎖)を要求されます。
通常、特定防火設備を設けると、本件の用途の場合、多少使い勝手に支障が出ます。
煙感知連動の防火シャッター(防煙、防火性能要)を設置すれば、通行上は問題の解消に成りますが、費用の問題が生じます。
また、耐火構造の自立壁ですから、構造の問題が最も頭痛に成ります。
通常、自立の耐火構造の壁を築造するには、鉄筋コンクリート造の壁を基礎から一体として築造しないと、自立しません。
また、地震時には、この壁の震動と木造部分の震動が異なるため、木造部分の損傷が考えられます。
従って、この規模を1棟の木造で設計する事は、お止めに成る事が妥当な判断であると思います。
建設場所や規模(階数)の情報が殆ど皆無ですから、総合的な判断は出来ません。
A設計士以外の設計士は、構造的に無知(未熟)であると判断します。
尚、木造でも準耐火構造(イ準耐)にする事は可能です。
よって、どうしても木造に固守するのであれば、準耐火構造にして防火壁を築造しないとする事ですね(特殊建築物ですから、工事費は高いですよ)!

以上です。
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この回答へのお礼

大変専門的でわかりやすく説明いただきありがとうございます。よく検討してみたいと思います。

お礼日時:2010/03/20 23:46

こんにちは!


大所は、2代目cyoi-obaka様がお答えのようですので、私は昨今の木造デイサービス火災事故の観点からアドバイスします。

先だっての札幌の事故は、酷い状態でしたね。
また過去の千葉だったかの火災事故も酷い状態であったと認識しています。
これらの火災死亡事故の結果を考えますと、デイサービス等の老人福祉施設の規制は、今後強化されて構造的に厳しい物となるでしょう。
先の法改正等を考えますと、デイサービスと住宅型有料老人ホームの併設(定員35、建坪400坪程度)の計画であるなら、階数2階建で鉄筋コンクリート造で計画した方が良いと思いますね。
各室の防火体制や延焼防止、避難等考えると鉄筋コンクリート造が望ましいです。
内部の仕上げについては、防火など内装制限の掛からない床や腰壁に木材をふんだんに使用する事は可能です。
それでは、良い建物となるようにお祈りしています。
ご参考まで
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この回答へのお礼

構造も含めてもういちどよく考えてみます。貴重なアドバイスありがとうございました。

お礼日時:2010/03/20 23:48

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