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標準原価計算の標準減損量について、完成品×産出歩減率の場合と、
(完成品-期首仕掛品+期末仕掛品)×産出歩減率の場合がありますが、
どちらの式を適応させるのかの区別を教えてください。

減損の発生する進捗度や、原料をどこで投入するかが区別するポイントでしょうか?
よくわかりません・・・。
教えてください。

A 回答 (1件)

質問者の方が仰るように、「減損の発生点」がポイントになります。


まず、当月分の減損が発生するのは、「減損の発生点を『当月』に『通過』した原料のみ」だということを意識してください。

 なぜならば、前月に通過したならば、前月に既に減損が発生していますし、そもそも通過していない原料からは減損は発生しないからです。


 ここで問題になるのが、(1)月初仕掛品、(2)月末仕掛品、の2点です。

 
 (1)月初仕掛品から考えてみます。(1)が減損の発生点より前にあって、「当月」に「通過」した場合、減損が発生します。では、(1)が減損の発生点よりも後に合った場合はどうなるのでしょうか?前月に既に減損の発生点を通過済みですので、当月は減損が発生しません。


 (2)月末仕掛品の場合はどうでしょうか。(2)が減損の発生点よりも後にあるならば、「当月」に「通過」していますので、減損が発生します。(2)が減損の発生点よりも前にあるならば、当月にまだ通過していないので、減損は発生しません。


 したがって、完成品×産出歩留率のケースというのは、「月初仕掛品から減損が発生し、当月投入原料のうち月末仕掛品からは減損が発生していない」場合です(BOX図をイメージしてみるとわかりやすいです)。

 (完成品-月初仕掛品+月末仕掛品)×産出歩留率のケースは、「月初仕掛品から減損が発生しておらず、当月投入原料は月末仕掛品を含むすべてから減損が発生した」場合になります。


 長くなりましたが、要点は減損が発生するのは、「当月」に発生点を「通過」したか否かという点です。この「当月」「通過」というキーワードさえ押さえておけば区別は容易にできると思います。
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この回答へのお礼

丁寧に解説していただきありがとうございました。
おかげで理解することができました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/20 22:09

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