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今#91990に投稿しましたら、丁度締め切られてしまいましたので。

その後、ASCO(2000年)のAbst.をネットで検索すると、主治医の先生が参考にされたと思われるものを見つけました。
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6 Cycles of FEC 100 Vs 6 Cycles of Epirubicin-Docetaxel (ED) as Neoadjuvant Chemotherapy in Operable Breast Cancer Patients (Pts): Preliminary Results of a Randomized Phase II Trial of Girec S01. E Luporsi, L Vanlemmens, B Coudert, F Mayer, J Bonneterre, T Petit, C Borel, M Hirsch, P Bey, Ctr Alexis Vautrin, Vandoeuvre-les-Nancy, France; GIREC Group.
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このAbst.によると
奏効率:FEC 72% ED 85%(both:pCR 24%)
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症例数(各25例)は少ないのですが、ほぼ同様の奏効率であると想像されます。

そこで質問なのですが、
1.StageII(II)で、術後初回治療でLH-RH+TAM+FECは標準(?)でしょうか・・・?
2.ASCOのAbst.では、他の演題でも「E(エピルビシン)」のDoseは50-70mgですが、100mgは多いのではないでしょうか?
3.Cardiotoxicity(心毒性)はGradeの高いものは報告されていないようですが、どうでしょうか(FEC・EDも)?
4.EDでCardiotoxicity以外のtoxicityはどうでしょうか?

ご教示ください。

A 回答 (3件)

まず1の質問ですが、スタンダードは決まっておりません。

今のところ。ケースバイケースですね。うちの大学ではCEFよりもタキソテールが好きですね。僕もこの方がいいのではないかなと思ってます。

2についてですが、100mgのときは、50mgのときと比べて投与回数や投与間隔が異なっています。どちらがいいかに関してははっきりと答えが出てるわけではありませんが、100mgのほうがいいような気がします。あくまでもこれは経験的なものです。ほかの先生方は違った考えをもっていられるかもしれません。

3について、Gradeが高いものについての報告ですが、これは私勉強不足なもので知りません。残念ながら。ただ、グレードが高いものに関しては、抗癌剤の副作用自体よりも、その他にケアしなければいけないことが多いので、心毒性のみを議論することは無意味だと思います。

4について、心毒性が問題になっているのは、前まで使われていたアドリアマイシンの心毒性が相対的に強かったためだと思います。それで心毒性が大いに話題になっているのですが、その他の毒性に関しては、ほかの抗癌剤と変わらないのではないかと思います。細かいことを言えばきりがないのですが、抗癌剤そのものが細胞を傷害するもののわけですから。

この回答への補足

jug先生早速回答ありがとうございます。
先生の回答を期待しておりました(ルールで指名出来ないもので・・)!!

1.に関して、Lymph nodeへの転移は認められてますが、StageII(?)と考えられますよね?その場合、ホルモン療法はいまいち勉強不足ですが、adjuvantのFirst line(?)としてLH+RHのみの治療はありえないのでしょうか?

さらにdocetaxcelのneurotoxityはあまり問題にはなっていないのでしょうか?

2,3.に関しては「E」が50→100mgに増量することでcardiotoxityの頻度が増えるのではと想像したからです。
(もちろん、「E」が「ADM」のcardiotoxityの低減を目的に開発されたのは知っておりますが・・・。)
しかし、Abst.を見る限りそれほどでもないようですね(JCO等は調べてませんが・・・)?

4.に関する回答は良く理解出来ます!

それと最近話題に上っているGeorgetown Univ.(South Africa Univ.)の問題のはこれと同じ様なIntennsive therapyではないのでしょうか(調査不足ですが)??

それと、Intennsive therapy(High Dose)に関しては、従来の(比較したレジメ)療法と有意差がないとのコンセンサスは得られているのでしょうか?

ご教示の程お願い致します。

補足日時:2001/06/21 04:25
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おっしゃるように、タキソテールは微小管の阻害が作用機序ですが、私の知識では神経毒性は?です。

脳に転移した場合は使わないのですが、それはまだ神経に対する作用がはっきりとわかったわけではないからだと思います。

タキソテールの爪の変色の機序も、実のところ、なぜかと言うことまではつっこんで調べていません。臨床で使っているときに目立つのできてかなり気になるのですが、ちょっとそこまで調べるほどの余裕が今ないもので。

ということで、頼りのない回答ですが、私の知ってることはこんな程度です。申し訳ないです。勉強不足なもので。

この回答への補足

レスポンスが遅くなりまして申し訳ありません!

その後、「爪」に関する副作用が気になってすこし検索してみました。
そこで、「爪の変色」と「爪のdisorder」との記載がありましたが、jug先生はご経験ありまでしょうか?

「抗悪性腫瘍剤」の副作用としては、「爪のdisorder」は珍しいと思いますが、如何でしょうか?

ご教示下さい。

補足日時:2001/07/22 06:33
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MiJunさんこんにちは。

いつも若輩者の私を立てていただきありがとうございます。
最近忙しかったもので、なかなか答えることができなかったのです。

さて、ご質問の前に、確認しておきたいことがあるのですが。
MiJunさんは大変勉強されておられるようですが、私たちの同業者でしょうか?(あるいは医学生?)もしそうであればこちらも無用な説明をせずに核心だけ質問に答えることができるのですが。

さて、本題に行きましょう。何がファーストラインかについて。現在は、ファーストラインはCEFかCMF(もしご存じなければ補足説明を要求してください。)です。ホルモン療法はファーストラインではありません。前者よりもエビデンスが少なかったり、効かない人も少なからずいるためです。ファーストラインは、どうしても実績の多いものになってしまいますね。作用機序が異なるため、単純に比較できないこともあります。将来的にホルモン療法がファーストラインになるかもしれませんが、それは私には何ともいえません。

それから、副作用の話ですが、CMFやCEFに使う薬は一般的に抗癌抗生物質に分類され、副作用は心毒性、消化器毒性、脱毛ですが(タキソテールは、爪が変色する、という副作用があります)一般的には骨髄胃抑制が大きいです。

ご指摘の神経毒性はビンクリスチンなどの植物アルカロイドの副作用とされています。抗癌抗生物質は神経毒性はあまり問題になりません。

エピルビシンは、アドリアマイシンと比べ心毒性が半分とされています。従って、アドリアマイシンよりも2倍の量が投与できることになっています。ご指摘の通り、量が増えれば心毒性は増えます。

最後に、超大量化学寮法についてですが、コンセンサスは得られていますが、条件が限られていることはあります。先述したように、抗癌抗生物質は骨髄抑制が強いので、たくさん増えれば骨髄がだめになります。従って、自家骨髄移植などを行います。ですから手続きや手法が複雑になります。簡単でないものは簡単には実施できないということです。

これで一応追加の質問には答えたつもりですが、不足があれば補足を要求してください。それでは。

この回答への補足

jug先生、ご多忙のところ申し訳ありません。

>MiJunさんは大変勉強されておられるようですが、私たちの同業者でしょうか?

実は、以前「制癌剤の開発」に深く(?)関わっておりました(医師ではありません!)。
ただ、10年以上前でそれ以降の情報には疎いです。さらに
その当時は乳がん関連ではホルモン剤ではTAMがあり、「アロマターゼインヒビター」が話題になってました。ホルモン剤も少しは調べたのですが、あまり理解してません!
それから、rG-CSFは当時臨床応用されていましたのである程度は知識があります。
免疫療法も関係したので少しは知ってますが、「ケモ」の方が興味があります。
「docetaxcel」に関しては、深い(?)思い入れもあります(あまり詳しく書くと・・・?)。
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>タキソテールは、爪が変色する、という副作用があります.

微小管に関連するので、当初は「neurotoxicity」を心配したのですが、それほどでもないようですね?
「爪の変色」は初めて知りました(最近の臨床文献の検索はしてませんので)。
これも原因は「微小管」に関連しているのでしょうか?
知る限りでは「爪の変色」は「化学療法剤」では・・・?
(5-FU系では・・・?)

今後とも宜しくご教示の程、お願いします。
さらに、小生の間違ったコメントにも「鋭い突っ込み」を入れて下さい(⇒非常に勉強になります!!)。

補足日時:2001/06/24 06:54
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