
法的な質問は法律カテゴリーで致しました。ここでは建築技術的な質問をさせていただきます。
住宅建て替えのため、古い木造2F建て建物の解体を依頼しました。ところが解体時の振動が原因で基礎にヒビが入った。ついては基礎や地盤、建物が傷んだとして、隣宅より、将来にわたる補修と補償の念書提出を要求されています。塀や駐車場モルタル表面のヒビについては、原因が振動であると確定したわけでないのですが解体業者による補修済みです。しかし隣宅は納得してくれません。そこで質問です。
Q 木造2F建物解体で隣宅基礎や地盤、建物にダメージなど起こりうるものですか?
ちなみに建築業者は、解体の振動でそのようなダメージが発生するとは考えにくいと言っています。近くの万年塀などには全くダメージは見られません。土地の地盤や立地はしっかりしているように感じます。隣宅は明らかで、ひどい建坪率、容積率違反をしています(当方からクレームは出していませんが)。当方はすべて合法的に建築する予定です。地震の多い日本で、今まで基礎にヒビが入らず、解体による振動だけで、近くの万年塀にダメージを与えずに、そのヒビが最近入ったと考えるのは無理があるように思うのですが・・。他のお宅からは振動に関する苦情はきていません。
建築に詳しい方の意見がお伺いできれば幸いです

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
解体方法について記述がないのではっきりとは言えませんが、解体の工法によっては、影響が出る可能性があります(地盤の掘削や重機による解体があれば可能性はあります)。
次に地震についてですが、一般的に地震と工事振動は振動性状が異なりますので、地震でひび割れず工事振動でひび割れが発生することもあり得ます。
お住まいの地域がわからないので、どのくらいの地震を経験しているかわからないのですが、工事振動では瞬間的に、震度(5)程度の振動が発生することもありますので、今まで経験している地震よりも大きな振動が発生していることも考えられます。
なお、質問者(及び建築業者)のケースの場合ミスを2つ犯していると思います。
1つは、工事に入る前に近隣の調査を行っていないことです。ひび割れは元からあったかどうか判断するの難しいので、事前に調査をして写真を撮っておくことが大事です(おそらくそのひび割れがいつ生じたか、質問者の場合わからないでしょう。塀や駐車場モルタルなどは温度変化によってひびが自然発生しやすいところです)。今からでもひび割れ補修やその他の写真は今後のためにとっておいた方がよいと思います。
2つめは、原因が特定できない状態で補修を行ってしまったことです。これで原因の特定はできなくなりました。また、モルタルやコンクリートのひびというと大きな瑕疵のように思ってしまいますが、モルタルやコンクリートにひび割れはつきものなので、たとえ工事振動が発生しても、そのひび割れの発生状況・大きさによっては、構造上問題がなく簡単な補修で十分という判断もできることがあるのですが、その機会も失っています。
とはいってもこれは理想的な対応であって、問題に直面するとなかなかできないものなので仕方がないと思いますが。
>基礎や地盤、建物が傷んだとして、隣宅より、将来にわたる補修と補償の念書提出を要求されています。
これについては法律の方で質問されているようなので、法律的な問題はそちらの回答を参考にして頂くとして、技術的な問題としては、こんな要求に応じることはやめた方がよいです。新築ですら10年の補償しかできないのが現状です。それなのに中古に対して、こんな補償は技術的に絶対無理です。
最後に、質問が工事振動により隣家にダメージを与える可能性があるかどうかということでしたので、「可能性はある」という回答をしましたが、ひび割れ発生部位(塀・駐車場のひび割れ)からいうと、工事振動以外が原因の可能性が十分あると思います。
またこれらに影響があっても建築本体には影響がなかったことが考えられます。あくまで推定ですが、塀は質問者との敷地境界付近、その塀の向こう側に駐車場があって、建物があるのではないでしょうか?
こういった場合、工事振動は距離とともに小さくなりますし、また工事振動は振動は大きくともエネルギー的には小さいので、軽い塀や駐車場は揺られても、重い建物本体はあまり揺らせないことが多いからです。
かなりもめそうなので、弁護士さんの他、一度建築調査の専門家に相談した方がよいと思います。
詳細な回答ありがとうございます。時系列的な事情もあって現在に至っています。技術的な対応は建築業者に任せているのですが、第3者の評価などいろいろと対策を考えているようです。やはり将来にわたる補修と補償など、無茶な話ですよね。振動とそのダメージについては何となくイメージがつかめてきました。位置関係についてはご推察の通りで、隣宅からのヒビの指摘の原因は、今回の解体とは関係ないか、または影響は深刻でなく、見た目のヒビだけと考えるのが自然のような気がします。この辺りの因果関係についての推測も専門家の考察が必要だということも理解できました。親身なアドバイス、感謝しております。ありがとうございました。
No.7
- 職業:建築プロデューサー
- 回答日時:
戸建て解体の振動で近隣住宅の基礎にクラックが入ったり地盤が痛むとしたら、その地域は軟弱な地盤ですね、その近隣の建物は軟弱な地盤に古くからある(30年以上前)の木造かなと思いました。
地盤調査をして建てていれば、調査結果から地盤改良をして基礎も相応に丈夫にしているはずなので、近隣の解体で基礎のひび割れた地盤や建物の不具合は起きないでしょう。違反建築がどれほど影響しているから調査が必要ですが、設計に無理があれば軟弱な地盤から傾くこともありそうです専門家紹介
職業:建築プロデューサー
1級建築士事務所 匠拓
匠拓について
住む人使う人作る人を考えて設計しています。
事務所を1997年8月設立 木造にコンクリート造・鉄骨造の
住宅・マンション・店舗・事務所・個人医院など企画・設計・監理を行っています。
一生に一度の家づくり、せっかく作るなら、
心が安らぐ自然素材の家、丁寧に作った安心の家づくり。
そんな家づくりをお手伝いしたくて、設計事務所を営んでいます。
使いやすい間取り、ちょっと懐かしい、
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日本の気候風土に合う家。
無垢の木、珪藻土や漆喰など自然の素材をつかい、
職人の確かな技術に支えられた造り、
良いものを作りたい思いを大切にしています。
専門家
No.6
- 回答日時:
他の方が詳しく御説明されてる通りだと思います。
私は家屋解体業社で重機オペをしていましたが、
やはりそういう問題はありました。
重機の大きさ使用頻度、工期や作業内容にもよりますが、
隣宅の基礎に影響が出る場合もあります。
ですが木造解体でしたら多分重機のアタッチメント
(先端の用途別部品)
が木材を掴むハサミ構造のものだったと思います。
それならさほど振動はないと思いますので隣宅に影響はなかったのでは・・・
もし問題があるとしたら基礎を上げる時に使うアイヨン作業時でしょうね。
(コンクリを叩き割るアタッチメントです)
ですが確実に解体時の影響だと断定するのは難しいでしょうね。
金銭が目的で言いがかりをつける人はあります。
そういう場合は解体業者が示談金(数万~数十万)を包んでました。
事例として参考までに・・・
この回答への補足
皆さんのご意見、とても参考になりました。
*解体振動が基礎や地盤にダメージを与えることがないとは言えない。(かといって解体振動が原因との証明も困難)
*因果関係の推測には、地盤や建物、ヒビの状況や位置など様々な情報をもとに考える必要があり、専門家による高度な知識が要求される と言ったところでしょうか。法的な責任関係もあり、今後の対応は解体業者と建築業者に委ねようと思いますが、施主として現況についての理解が深まりました。アドバイスしてくださった皆様に心から感謝したいと思います。
法律カテゴリーに続き、アドバイスありがとうございます。そうですね、ここまでくると因果関係はともかく和解金で丸く収まるのであればそうしたくなります。業者がどう考えるか不明ですが・・。
No.5
- 回答日時:
>Q.木造2F建物解体で隣宅基礎や地盤、建物にダメージ
>など起こりうるものですか?
地盤調査をしなければ、断定することはできませんが、地面のバラ
ンスが崩れますので影響が出る可能性があります。
影響の度合いは、隣宅基礎や地盤の強度に少なからず依存します。
地盤は、建物の基礎を支える地面のことですが、この地面の地下で
は何重もの土質の異なる層になっています。
例えば砂の層や粘土の層、それらが混ざった層、岩や火山灰の層な
どと言った具合です。
これらの層ごとに土の性質が異なり、建物を支えるのに適したもの
から、何らかの対策が必要なものまで様々です。
普通、土地の上に建物を新たに乗せるとその重みで程度の差こそあ
れ建物は沈下します。
既存の建物があった場合でも新たに建てる建物の重さが以前の建物
より重ければその増えた重みの分だけ沈下します。
したがって、シーソーの原理で 解体や新築で隣宅基礎や地盤が、
上下します。
この沈下が均等であった場合は建物に構造的問題を生じる事は有り
ません。
建物全体が均等に沈下するのではなく、不揃いに沈下を起こすこと
を不同沈下と言います。
不同沈下によって建物が斜めに傾いたり基礎が折れたりすると建物
の構造を支える部材が歪み変形するため構造強度が著しく低下します。
地盤の一部が極めて軟弱であったり、建物の2階建て部分など建物
の一部分の重さが大きい場合に不同沈下をおこします。
通常は著しい構造強度の低下が起きる前に、家が傾いた為、ドアや
窓が開閉できない、壁にヒビが入り隙間風が生じる、部屋の中で平
行感覚が狂いめまいを生じるなど精神的ストレスや日常生活上の問
題が生じたり、ヒビ等から建物内に雨水が進入し躯体が腐食し建物
の寿命が短くなります。
不同沈下が新築後5年程度の時間をかけてゆっくりと沈んで行くの
に対し、地震の時に一瞬にして地盤の建物を支える力が失われ、建
物が沈むのが「液状化現象」です。
主に地下水位の高い砂質地盤で発生します。
阪神大震災では、海沿いの埋立地で大規模に発生し数mも地盤が沈
下しました。
以上から、
>戸建て解体に伴う振動が原因で隣宅基礎にダメージが起
>こりうるか?
のご質問に対し、
地盤調査をしなければ、断定することはできませんが、「解体に伴
う振動」による微細な液状化や地面のバランスの変化で隣宅基礎に
影響が出る可能性があります。
影響の度合いは、隣宅基礎や地盤の強度に少なからず依存します。
という回答なります。
地盤の良し悪しは地盤調査でかなりの事がわかります。
「不同沈下」や「液状化現象」の危険性の有無は地盤調査で確認で
きます。
いったん「不同沈下」や「液状化現象」が起こり建物が損傷すると
大掛かりな補修工事や建て直しといったことが必要になり、多額の
費用が掛かることになります。
地盤調査の費用は小規模の建物で有れば総工事費の1%以下と言わ
れていますので、隣宅問題の対策も兼ねて 新築前にぜひ実施する
ことをお勧めします。
以上参考まで。
詳細なアドバイスありがとうございます。解体後、建築前に地盤調査を行う予定でしたので、これで何かわかるのではと思います。またこういった因果関係を調査するには、隣宅の建物としての構造やその合法性も考慮しなければいけなそうですね。
No.4
- 回答日時:
解体の具体的内容によりますが、全くないとは言い切れません。
この話はややこしくて、また地盤の動きというのは時として予測できない形で現れますので、厳密に何が原因なのかは特定しにくく難しい問題を抱えています。
古家解体ということですと、基礎部分も掘り起こしたことと思います。
隣の建物に近接している場合ですと、地質によっては「滑る」こともありますし。
言葉だけの話ではなんとも判断できかねると思われます。
あと基準法違反とのことですが、これは建築当時に合法で現在基準を満たさない既存不適格と呼ばれる建物もあるため、現状を見ただけでは違法建築を行ったかどうかは不明です。
更に言いますと今回の不具合がそれに起因しているかどうかもわかりません。
法律カテゴリーに引き続きアドバイスありがとうございます。隣宅建築は古くなく、既存不適格ではないと思います。そのような住宅のリスクを、解体を機に転嫁されているような気もして、警戒しております。振動とヒビの因果関係についてはなかなか特定が難しそうで、専門家に考察してもらうのがやはり良さそうですね。

No.2
- 回答日時:
パイルを打たない工法の場合.パイルを打っても合理化してある場合は.簡単に割れます。
近所の小学校の立替工事で.重機がちっょとこうじ現場を走り回った程度で.解体予定の校舎の土台(といって良いか疑問.大谷石組階段)が割れました。
中学校はひどかったですね。校舎の脇に職員駐車場までの通路を舗装したときに.柱と窓の間が割れました。
道路建設で.道路をちょっとほっさくしたら.「1年後家が傾いた」と言う話は聞きます。「3年後石塀が崩れた」場所もあります。
>ひどい建坪率、容積率違反をしています
建築基準法の規定が機能する前の建築物ではありませんか。昭和40年代以前は.「「公園などを建設する」として.公園込みでこれら基準を満たし.公園予定地を転売して.別業者が同様なことをする」という方法で.いくらでもごまかせたのです。
基準法は.建設時の法令が適用になりますから.建設時期の法令を見つけて読んでください。容積律などが違法とは言いきれない部分があります。
No.1
- 回答日時:
ケースバイケースですが、あるか無いかと言われれば「ほとんど無いがありえないとも言い切れない」です。
特殊なケースでは明治時代の一般家屋(二階建て)の解体作業を行なったのですが、当時の建物はレンガで頑丈に作ってあり、硬いの何の。
二階建ての小さな家を壊すのに5日がかり。重機に油圧がかかりすぎ、シリンダーが破損して、重機の入れ替えで1日仕事にならない日もありました。
これは特殊なケースですが、建物はそれを立てた時代の技術などによって、現在の建築家には予測できないトラブルを起こす事があるのです。
なので、場合によっては隣の家の解体作業の振動で、ガラスが割れる事も(解体中の家、相手の家どちらに原因があるのかは分かりませんが)、無いと言い切る事はできないでしょう。
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