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産業革命のせいですか?
無知な私は
怒りの葡萄
という映画を見てそのように思ったのですが・・・

A 回答 (1件)

第一次世界大戦は1914年7月28日から1918年11月11日の間とされています。


産業革命は18世紀後半から19世紀にかけての出来事です。
時期的に、かなり離れていますね。

第一次世界大戦のとき、参戦したヨーロッパ諸国は人も物もお金もつぎ込んでしまい、疲弊しました。
アメリカだけは大儲けして、空前の好景気(「永遠の繁栄」)がやってきます。
戦場となっているヨーロッパに代わり、工業製品や農作物を作って売る役目をアメリカが担ったことと、大戦中にされたアメリカから連合国への投資の回収によってです。

その後大恐慌が始まります(1929年)。
好調なアメリカ経済を見た世界中の投資家はアメリカの企業の株を買い、アメリカの企業は力を付けて生産力も上がりましたが、過剰生産をしてしまいました。
そしてヨーロッパ諸国の生産力が回復してくると、アメリカの製品は売れなくなってきます。
こうなると、アメリカの企業の株を持っている人達は売り始めます。
こうしてアメリカで株価の大暴落が始まります(1929年10月24日)。
アメリカは敗戦国であるドイツを支援していて、ドイツが立ち直ることでイギリスやフランスへの賠償金を支払い、イギリスとフランスはアメリカへ借金を返すという流れがありました。
しかし株価が大暴落して、アメリカはドイツへの支援ができなくなり、流れが止まりました。
こうして世界恐慌が始まるのです。

同時期に、アメリカでは資本主義農業が発達し、土地を次々と開墾していった結果、中西部で「ダストボウル」という砂嵐が発生し耕作不能となり、土地を離れる農民が続出したのです。
農地を捨てて都市へ行ったとしても、大恐慌で仕事はなく、生活は苦しいままで……
『怒りの葡萄』で描かれたのは、こういう世界です。
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この回答へのお礼

今日は珍しく一生懸命働いてしまってとても疲れていたのですが・・・この説明は非常にわかりやすかったです。ベリーサンクス。

お礼日時:2018/05/03 20:34

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