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イギリス人が18・19世紀に紅茶を好んでのむようになったのはなぜなのでしょうか?キーワードは重商主義政策とのことなのですが、歴史に詳しい方ご指導お願いします。

A 回答 (2件)

長文になることをお許し下さい。


まず、お茶についてですが。
コロンブス以降のいわゆる「大航海時代」の到来で、多くのヨーロッパ人がアジアにやってきました。その動機は、質問の中にもある西欧諸国の重商主義政策です。アジアの魅力ある商品(絹・陶磁器・香辛料など)をヨーロッパで売りさばけば、莫大な利益を得ることができましたし、やがてヨーロッパの工業製品を売りさばくために、アジアは市場として重視・支配されていくようになります。
さて、大航海の船乗りの死因の一番は、ビタミンC不足による壊血病でした。船上では生鮮食品をとることが難しかったからです。これを劇的に解決したのが、中国のお茶です。お茶は船の上でも飲めますね。
飲茶の風習は航海者を通じて、ヨーロッパに普及し、とくにイギリスでは上流階級で流行しました。これには、イギリスが中国貿易を独占していくようになったことが背景にあります。
さて、大量のお茶がイギリスに入ってくるようになると、貧しい労働者階級にも普及するようになりました。お茶には疲労回復や覚醒効果がありましたから、産業革命期の過酷な就労条件にあった労働者にとっては、格好の食事のアイテムでした。これに砂糖が不可欠です。砂糖がカロリー源となります。砂糖入り紅茶が労働者にとって欠かせないものになったのです。工場経営者も、飲酒よりも健康的な飲茶を奨励しました。
蛇足ですが、砂糖の生産は主にカリブ海諸島で行われました。アメリカの黒人奴隷の過酷な重労働とアジア(インドや中国)茶業労働者の重労働が、イギリスの貧しい労働者の生活を支え、それがイギリスの産業革命・工業化を支えたといえるでしょう。
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参考になるかはわかりませんが…。



参考URL:http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/02_ …
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