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上下肢の伸展拘縮がある患者さんの清拭・寝衣交換・おむつ交換の方法を教えてください。

A 回答 (1件)

清拭に関して。


片麻痺では健側からのアプローチが可能ですが、拘縮では身体の動きが制限されるため、援助が難しくなります。そのため、拘縮のある患者さんへの清拭ケアは、片麻痺の場合よりも難しく、苦手とする方も多いようです。

清潔援助では、拘縮部位に負担をかけないよう2人で介助を行うのが普通です。1人が身体を支え、1人がケアを行えばスムーズで、患者さんの苦痛の軽減にもつながります。
ケアの際に注意しなきゃいけないのは、脱臼や骨折です。屈曲した関節を一時的に伸展することにより、脱臼や骨折が起こりやすくなります。予防のためにも、必ず患者さんの表情や痛みを確認しながら、慎重に行ってください。その際、痛みが生じることなく伸びるところまでが、伸展できる範囲の目安となります。拘縮している関節を伸展したり、手のひらを開く時には、一方の手で関節をしっかりと包み込むように支えながら、もう一方の手で伸ばすこともポイントです。

寝衣交換
片麻痺の場合の更衣は、着る時は麻痺側から、脱ぐ時は健側からとなっていますが、拘縮についても同様です。両肢に拘縮があり、どちら側から脱着すればよいか悩む場合は、より拘縮が強いほうはどちらかを確認してから行います。
更衣は、拘縮の弱いほうが下になるように側臥位にして、拘縮の強いほうから手や腕を通し、衣服を反対側へと送り込みます。そのあと、向きを変えて拘縮の弱いほうが下になるように側臥位にして、拘縮の弱いほうの手と腕を通し、最後に両肩を通します。衣服の袖に手や腕を通す時に無理やり通そうとすると、骨折や皮膚を傷つける原因になるので注意しましょう。


おむつの当て方
下肢の拘縮が強く長期間におよぶ場合は、尿道口や肛門の位置が変わり、尿や便がおむつの隙間から漏れてシーツを汚してしまうことがあります。
使用後の尿や便を取るパッドの汚れの位置などを確認したうえで、新しいおむつとパッドを交換します。その際尿道口や肛門の位置に合わせて、尿が漏れないようにしっかりとパッドを当てます。痩せている場合、特に横漏れが起こりやすくなるため、おむつの端を鼠径部に沿わせて、隙間がないように当てましょう。

参考程度にどうぞ。長文失礼しました。
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