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国際システムの「単極安定論」「二極安定論」「多極安定論」のうち、みなさんはどれか1つといえばどれが正しいと思いますか?
理由もくださるとありがたいですm(_ _)m

A 回答 (1件)

この世は、価値観、文化などあらゆる側面で多種多様な個人、社会、国家で構成されている。



つまり極めて複雑怪奇な世界だ。しかもこの世は時々刻々と変化している。過去に想定通りに長く機能した経済学の学説はひとつもないことも、その証明だ。

ゆえに、国際システムに限らず、この世のあらゆるシステムには、究極的には「多極安定論」しかなく、しかも日々改良が求められることになる。

しかし、現実問題として、複雑怪奇な「多極安定論」を理解できると称する人は滅多にいないし、いたとしてもそれが正しいと評価できる人も滅多にいない。

つまり、過去の歴史を振り返れば、預言者の言葉を信じるか信じないかと同じことになり、信じて成功したと思われたとしても、システムが上手く機能したのは極めて短期的なものしかない。ひょっとしたら上手く機能したことさえ幻想だった可能性が高い。

結局のところ、「多極安定論」の方向が絶対的に正しいとしても、完全無欠の多極安定論を構築することは現実に不可能であり、できたとしても、それを日々の変化に合わせて改善し続けることは不可能だ。

という話になれば、例外がいくら多いとしても「決まり事」として「単極」」であろうと「二極」であろうと「三極」であろうと、システムを単純化し、現実をそれに合わせる努力をしましょう。という話になる。

以上のように国際システム論に「正しい」ものはひとつもない。すべてが間違っている。あるのはどれが一番もっともらしいかだ。

国際システム論は、現状説明のための論であれ、近未来に向けた目標論であれ、結局のところ「説明しやすく、より多くの人に納得してもらえる変数・説明の極数」がその時々で選択され、その極数のシステム論が構築されることになる。

ご質問に対する回答としては、より多くの人々・国家が納得して『努力目標』として現実を改善していくために選ばれた「極数」が最も正解に近い。そういうことだろうか。
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