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物価と賃金の「好循環」が実現しないと、日本は失われた30年から脱却できないとの意見があるが、現在の日本の状況はそんな単純なものでしょうか。

※賃金上昇と物価上昇の関係
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_p …

たとえば、1000円の商品について、その内訳を単純化して、

①原材料費=500円、作業経費=300円、人件費(給与)=200円、結果(1000円の商品)とした場合。

原材料費(物価)が100円値上がりして600円になったケースについて。
原材料費の高騰分を商品価格に転嫁できたとすれば、

②原材料費=600円、作業経費=300円、人件費(給与)=200円、結果(1100円の商品)となりますが、「人件費(給与)=200円」のままであり、「賃金上昇」はみられません。

もし、作業が効率化(生産性の向上)ができて、「作業経費=200円」で済んだ場合。

③原材料費=600円、作業経費=200円、人件費(給与)=300円、結果(1100円の商品)となりますが、「人件費(給与)=300円」はであり、「賃金上昇」が実施できています。

または、商品に付加価値を付けて、商品が1200円で販売できた場合。

④原材料費=600円、作業経費=300円、人件費(給与)=300円、結果(1200円の商品)となりますが、「人件費(給与)=300円」はであり、「賃金上昇」が実施できています。


つまり、「賃金上昇」を実現する為には、生産性を向上するか、商品に付加価値を付けるか、しか解決方法がなく、今の日本では、希望薄ではないでしょうか。

A 回答 (3件)

日本の状況を、一中小企業に縮小して、還暦世代の爺さんに語らせてください。


①私が会社勤めを始めたのが1980年代で、高度経済成長の余波が残っていました
②私は自分自身で市場を回ったのですが、私が商品開発を担当した商品群は、勤めていた会社の企業ではあまり需要が無い。ただし、市場をずらせば大きく伸びると言うのが、私と上司の研究部長の判断でした。
③会議で社長を説得して新たな市場向けの開発に取りかかりました。ただ、その販売に至る過程で、売り上げを伸ばしたいはずの営業部と、製造ラインにつく作業者を効率よく働かせたいはずの生産部からもう反対を受けました。
④営業部にとって、今まで会社に無かった商品になると、自分たちが経験していない顧客を開拓しなくてはならない。また、消費者に今まで無かった商品が使い勝手が良いと言うことを納得させて買い続けてもらうことも必要です。今までルートセールスで注文だけ聞いて回っていた時に比べると飛躍的に難しい仕事になります
⑤生産部にとって、製造機械はほぼ同じなんですが、今まで製造しなかった商品の製造は、その新商品を作るたびに製造ラインの組み替えが必要で手間がかかるんです。
⑥他部署からの猛反対を受けながら、上司と私で原料の仕入れ先の協力を得て、新規の顧客捜しを始めて小ロットながら受注が入り、製造が開始できました。
⑦その後も5年ぐらい、他部署の反対が続いたり、営業で説明しきれなかった顧客での商品の説明や売り込みに私自身が出向く状態が続きました
⑧数年が経過して、顧客から、確かにこれは便利で品質も良いという評価を得る頃になると、同業他社も進出していなかった市場で、コピー商品が出回るようになるまでは、独占販売みたいな状況になりました
⑨当時、売り上げが15億ぐらいだった会社が、私が担当していた商品群で売り上げを伸ばして3倍以上の売り上げを上げる企業になってます。

年寄りの昔語りはこの辺でおしまい。
でも、心情的に④⑤の猛反対の心情も理解できそうな気もします。
そんな年寄りから今の日本を見ていると、上司と私が経験した④や⑤の強い抵抗が日本全体にありそうな気がします。

過去からのやり方に乗っかって、楽な仕事をしていると利益は上がらない。でも、本当に市場と向き合って汗をかけば、質問者さんの言う付加価値が生まれたり、新たな市場で売り上げが伸びるのは当然のことです。

日本がダメになったとか衰退するという声をよく聞きますね。だけど日本は新たな市場の目を数多く持っていて、その気になりさえすれば市場開拓可能な潜在力はあると思います。

もう一つ、過去を振り返って思うのは、上司にはずいぶんサポートしてもらったという感謝です。
・若いくせに自分の信念を曲げない頑固で、一人で突っ走りがちな私と、
・営業部出身で視野や人との付き合いが広く、社内や社外に根回しをしながら暴走しがちな私をコントロールしていた研究部長。
こんなペアーが今の日本に必要になってくるんじゃ無いでしょうか。
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この回答へのお礼

貴重な体験談を有難うございます。
苦労されましたが、上司や、周囲の人物に恵まれたのですね。

真逆の話ですが、
昔、シャープに「Zaurus」と言うモバイル端末があり、当時は大流行しました。
インターネット接続の機能を除けば、現在のスマホとそっくりです。
当時、Zaurusの開発担当者たちは、進化の最終形態として「通話機能の獲得」を目指しており、そのために日本の大手通信会社に働きかけてザウルスの携帯電話化を進めていたのですが、大手通信会社はザウルスの携帯電話化を渋り、実現しなかったそうですが、シャープの幹部や通信会社は、どこまで実現に努力したのでしょうね。
結果、その後、日本はiPhoneに敗北することになったそうです。

※「シャープの端末、iPhoneに敗北」
https://haniwa.asablo.jp/blog/2013/03/12/6744484

※iPhoneを開発したのは日本だったかも!? 「Zaurus」という電子手帳をご存じか?
https://iphone-college.com/goodinformation/zauru …


上記に代表されるように、日本は将来の予測が苦手だし、市場の研究も苦手のうえ、リスクを取るのを避けているのではないでしょうか。リスクを取らないと進歩はありませんよね。

結果、日本の携帯電話事業は昔の見る影も無いし、半導体事業や家電も同様ですね。
現在、日本が優位な産業は自動車ぐらいですが、これも昨今のEV化の遅れを考えれば、将来は危ういかもしれませんね。

ところで、
総理は、政労使の会合に出席して「賃上げ」を要請していますが、パーフォーマンスに過ぎず効果があると思っているのでしょうかね。

日本の労働生産性については、OECD加盟国38か国中28位とOECD平均を下回っており、企業全体の99.7%を占める中小企業の労働生産性を高めないと、日本に将来はないのに、政府は有効な政策を実施しているのでしょうかね。

※労働生産性と分配

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/20 …

お礼日時:2023/11/27 02:02

>つまり、「賃金上昇」を実現する為には、生産性を向上するか、商品に付加価値を付けるか、しか解決方法がなく



この意見自体は正しいと思いますが、これまでの年功序列制度の結果、生産性を上げられないままに高齢者層の賃金上昇が続いたために、ついに破綻したとも言えますね。

社内に滞留している高齢者層(働かないおじさん)がある程度一掃されれば、また物価と賃金の循環は復活するのではないかと言う気もします。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

「年功序列制度」の排除も、「生産性を向上」の一環でしょうね。

お礼日時:2023/11/27 02:06

論より証拠。



2023年度の「賃上げ」実施、過去最大の84.8% 
「賃上げ率」5%超
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197905_15 …
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