ギリギリ行けるお一人様のライン

歴史に詳しい方に質問です。ヒトラーのナチスはほぼヨーロッパ全てを領土化するとこまで行ったのに、敗戦なってしまった要因、を簡略に説明すると何ですか?やっぱソ連の極寒地での大敗が一番の原因ですか?

A 回答 (6件)

第一次大戦からですが、戦争前の戦力で作戦を立てても、戦争中に、一般市民が兵士になることと、新兵器の開発などで戦力が大きく変化する流れ。


 ミサイルで海の向こうのイギリスまで攻撃来たときは、イケイケだったかもしれないけど、本来は無関係の一般市民が志願兵として参加することで、反撃開始。イギリス首相のチャーチルが捨て身の外交でアメリカに戦争協力を呼び掛けるなど、相手を本気にさせました。
ドイツ海軍のUボートの対策が立てられ、世界各地から物資の補給が難しくなった。アメリカの参戦で兵力が大幅にアップ。

ソ連進攻は、もし成功しても、戦線をやたらに広げてしまうことに。中国で女真族が金国を建国して、遼国に進攻して占領下においた勢いで、宋国の北側にまで進攻。宋は北側を失いましたが、そのまま金国の支配地になるのではなく、支配しきれない内乱地域として、経済的な負担になったのと同じパターン。
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それもありますが、一番の要因はイギリス軍の設備(空港や港湾)の攻撃を中断し、ロンドン空襲など始めてしまったからです。


戦略的には伍長の才能しか無かったと言う事です。
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ナチスは軍備拡大とアウトバーンの建設という超大型公共投資を続けてドイツ経済の大復興に成功しましたが、実は大きな問題を抱えていました。



①軍備は戦争をして隣国の資産を奪わなければならないが、戦争すればしたで巨額の資金が必要になるので、簡単には軍事費の負債を返せない。
②アウトバーン建設と同時並行に進めていた国民車(フォルクスワーゲン)の開発が遅れ、アウトバーン建設の負債返済計画が滞っていた。

ヒトラーは、どうやって金を作ったのか。大きなものではオーストリア併合でオーストリアの資産を奪えたことですが、それでも足りず、ユダヤ人を迫害してその財産を奪いもしましたが雀の涙です。
結局、ヒトラーは、国民の預貯金や年金資産をこっそりと流用して、何とか国家財政を健全なように見せかけていたのです。
ナチスの財政担当者は、いつこのような犯罪が国民にバレるかと大変だったでしょう。ナチスは自転車操業で国家を運営していたわけです。

見通しとしては、ソ連の油田など資源を奪うことで、最終的には帳尻を合わせられるという寸法でした。

ナチスの失敗は、財政面で無理をし過ぎたため、常に戦争で領土を拡張し続けなければならなかったことでしょう。
ヒトラーは、いずれ英仏と戦争するにしても、海軍の再軍備が終わってからにしたかったでしょう。しかし、財政面が逼迫したので、急いで独ソ不可侵条約を結んで、ポーランドに侵攻した。
その結果、英仏の宣戦布告を受け、結局はまだやるべきではなかった対英仏戦を始めざるを得なくなった。
思いのほか対仏戦は上手く行ったが、英本土進攻計画は、不安だった海軍力の弱さから失敗して、膠着状態になると再び財政が逼迫したため、今度は独ソ不可侵条約を破って独ソ戦を開始せざるを得なくなった。

これで、ドイツは西は英国、東はソ連という強国を相手に2正面作戦を行うことになってしまった。2正面作戦が拙い結果を産むことは軍事の常識だ。
当時アフリカ戦線で英第8軍と激戦を演じていた独アフリカ軍団の将官たちは、ヒトラーが独ソ戦を開始したことを知って、誰もが「これで我々の敗北が決まってしまった」と嘆いたという。

ナチスドイツの敗因は、以上のように、純粋に軍事的に勝利できるように戦争していたのではなく、国家財政を回すために追われるように戦争をせざるを得ない状況にあったことでしょう。

元を糺せば、国民の預貯金や積立年金を勝手に使いこんで「経済が復興した」などと宣伝しまくっていた犯罪行為が回りに回って戦争を負けにした。そういうことでしょう。
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ヨーロッパ全てを領土化してしまったため、占領地の統治に戦力が分散されて枯渇し、ロジスティクスも破綻した。

要は手を広げすぎたということではないですか。
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覇権主義で領土拡張をした国の末路は敗戦なのは、歴史が語って


います、そして敗戦の要因は複数有り、本を一冊発行出来る分量に
成り、文筆家の格好の印税稼ぎの場と成ります。
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「ほぼヨーロッパ全てを領土化するとこまで行った」それが敗因でもある


ナポレオンもそうだし
太平洋戦争の初期の日本も同様

心から占領者に従うという状況にならなきゃ
占領軍として相応の戦力を貼り付けておかないとならない
また、広範囲に戦力を展開することになり軍事物資やその他戦争継続に必要なものの生産と輸送をし続けなければならない

物資輸送のための車両や燃料は距離が延びるほど、輸送するために浪費されて行き実際に戦地に供給できる量は低減していく
供給量を維持しようと思えば距離が伸びるほど本国から送り出す物量を増やす必要がある

無限に増大させえうことは物理的に無理なのでやがて供給能力を超えてしまい戦力低下を招く

その低下した戦力と冬季戦への準備不足を突かれて戦局の転換が起きた

やがて米国の本格参戦に伴いフランスやドイツ本国への度重なる爆撃により
インフラが破壊されていき戦力の供給量がどんどん減少していった

勝ち戦のときほど危険が潜んでいるということですね
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