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京大等の難関校がみな薬剤師国家試験の合格率が6割7割と低いのは何故ですか?

A 回答 (4件)

こんばんは。



すでに私大薬学部の話は出ていますので、国公立大学における国家試験の話をメインで。


国公立大学、特にmdbさんがあげているような東大京大阪大等の難関校の薬学部の目的は、研究者養成です。カリキュラムも各分野の研究を行なうための基礎および発展的なものであり、薬剤師国家試験合格を主目的にしたものではありません(薬学部なので、当然基礎となる知識は重なるでしょうけど)。

某大学の薬学部在籍の知り合いは、学部4年の2月まで卒業研究および大学院進学につながる研究にかかりきりで、それが終了した後1ヵ月の休みがもらえて、3月に行なわれる薬剤師国家試験の試験勉強がようやく始められたようです。

大学側も薬剤師国家試験に関しては、「がんばって勉強して合格してください」というように各自のやる気と努力に任せていると聞きました。学生もその大半が大学院進学なので、学部4年でダメだったら修士1年で再チャレンジ、という感じのようです。

あと、あくまでもメインの進路は研究者や研究所・企業勤務などですので、薬剤師免許は「取っておけば、他の進路でつまづいた場合でも食いっぱぐれることはないだろう」というぐらいの認識の人もいるようです。

医師国家試験も同様でしょうね。

これまでの国公立大学の基本姿勢は、「我々の目的は研究者養成なので、資格習得を目的としたカリキュラムは提供しない」というものです。
独立行政法人化および少子化で、今後はどうなるかわかりませんので、地方の大学のなかには「資格取得できます!」という国公立大学も出てくるかもしれませんけどね。


逆に、私大薬学部の場合、薬剤師を養成することをメインにしていることが多いです。大学別の合格率が公表されますが、そこで「薬剤師国家試験の合格率9x%!!」という数値を出すことで、薬剤師志望の学生も集まり、薬学部のほうでも薬剤師国家試験に合格できるようなカリキュラムを提供するのです。詳細はNo.2さんがおっしゃってくださっていますね。

なので、薬剤師国家試験の合格率を基準に大学を選ぶのは、ある程度は正しいのだと思います。ちゃんとマジメに勉強する人には、薬剤師国家試験に合格できるようにカリキュラムを与えてくれるのですから。あとは、ネットなどで各大学薬学部の評判を探ってみるとよいのではないでしょうか?


【回答まとめ】

・難関国公立大学の薬学部の目的は研究者養成であり、薬剤師養成を目指していない
・カリキュラムも「薬剤師国家試験合格」という目的に対応していない
  (=試験勉強ができる時間も限られている)
・学生も「薬剤師」という進路をメインに考えているわけではない

国公立大学と私立大学では教育の目的からしていろいろ違うのですよ、というお話でした。
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責任はますます大きいものなってきていますが、薬剤師は現在数ある資格の中で有力な資格だと思います。



それでも取らない人がいる。全く進路が異なる、価値を認識していなかった、広範囲な試験分野ですから学力不足あるいは準備不足、いろいろ理由があるかと思います。

単に資格を取るだけでしたら、大学にとわわれる必要は無いと思います。

ただ、6年間を過ごす大学、高い学費も支払います。

自分が将来選考したい分野、教育環境、キャンパス生活、大学所在地の特徴など、何でもいいと思います。そのために、今以上の努力する必要があるかもしれませんが、何か自分なりの指標でやはり大学を選んでは如何でしょうか。

自分が気に入った大学があれば、大学の先生などメールアドレスも公表されているところもありますし、とび子民で相談されては如何でしょうか。親切な先生も沢山いますよ。
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私立薬学部在籍者です。



薬学部に入学する目的を考えてみてください。普通の私立大学であれば、そのほとんどが「薬剤師」として病院や薬局、ドラッグストアなどへ就職をします。国立の大学で特に難関校といわれる大学ほど、薬学部を出ても、薬剤師ではなく、研究所勤務や国家公務員など薬剤師免許がなくても問題ない就職先へ行く人の割合が多くなります。

よって、私立大学では、国家試験に受かるための勉強を徹底的に行い、卒業研究等は形だけという場合が多く、卒業研究が無い大学もあると聞いています。

なお、私立大学の合格率が高いのは、国家試験を合格できそうにない者を落第させているからです。よって、偏差値が高い上位の大学を除き、一般的な偏差値の大学では留年生がかなり出ています。よって、国家試験合格率で大学を選ぶのは、あとあと苦しいことになることもあります。

要するに、国立の大学では、免許取得を前提とした勉強もしておらず、学生側もと必要ないと考えた者は、国家試験を受験しても落ちますので、合格率は低いのです。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答有難うございます。ひとつ質問なのですが、偏差値52~56位(代ゼミので)の私立の薬学部の中では資格を取る事を第一に考えた場合、どのように考えて大学を選んだらいいのでしょうか?私は、はじめ薬剤師国試合格率の高いところを選べば良いと単純に考えていましたが、回答を読みそれも当てにならないことが分かったので・・・よろしくお願いします。

お礼日時:2005/11/29 23:11

薬剤師資格の取得に価値を見出せない人が多いからです。

また、真剣に勉強をしないというのもあります。

一方、私学では高い合格率が受験者や入学希望者の増加に寄与します。経済的観点です。高校野球を想像すれば、この関係は簡単化と思います。

薬剤師ばかりでなく、医師国家試験も当てはまると思います。

なお、極端に合格率が低いところ、これは本物です。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。ひとつ質問があるのですが、どうして薬剤師資格取得に価値を見出せない人が多いのですか?研究機関や国家公務員となり、資格を特に必要としないからですか?

お礼日時:2005/11/29 23:02

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