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臨床経験13年ほどの助産師です。数日前に看護教員のお誘いを受けました。具体的な話はまだ聞いていないのですが、養成の研修の費用もすべてもちます・・・というような話でした。学生指導は好きで数年間ありますが、教務になることなど一度も考えたことがありませんでした。自分にとってチャンスなのかなと思います。しかし、まだ子供が小さくそのような状況にあっても資格を取ることは可能なのでしょうか。資格を取るためには東京に行かないといけないとかあるのでしょうか?また、看護教員のご経験のある方など何でも結構ですので、アドバイスお願いいたします。

A 回答 (1件)

 お疲れ様です。

看護系大学で教員をしている者です。まだどなたも回答されておりませんので、僭越ながら私の視点からアドバイスさせていただきます。

1.まず、「具体的な話はまだ聞いていない」ということですので、具体的なお話をきいてよく検討してみるということが大切だと思います。小さいお子様がいらっしゃることも前提で相談されると良いと思います。

2.研修費用を出してもらって勉強できるのであれば、確かにあなたのおっしゃるとおり「自分にとってチャンス」だと思います。あくまでも、看護教員があなたの助産師としての最終到達点ではなく、通過点であることが重要だと思います。日本の医療を取り巻く環境はこれまで以上に急速に変化しています。その流れの中をどう切り抜けていくのかその時その時の状況でニーズも変化しています。あなたのキャリアも変化するでしょう。

3.「まだ子供が小さくそのような状態にあっても資格を取ることは可能なのでしょうか。」可能にするかどうかはあなたがされることだと思いますが、勧めてくださった病院側のお話(条件)をよく伺って、その条件とあなたの家族(子供さんのことなど)との折り合いがつくかどうかよく話あったうえで、ご自分でよく検討されることだと思います。

 看護教員養成課程には1年コースと6か月コースがあるようです。「1年コースのカリキュラムは、・・・看護基礎教育と同様きわめて過密である。6ヶ月コースも、期間が短縮される分、教育内容は圧縮され、受講生としては習得にかなりの努力を要することが推察される。」(2002年、小澤三枝子ら:国立看護大学校研究紀要→http://www.ncn.ac.jp/kiyo/ar/2002jns-ncnj11.pdf)とありますから、実質、どちらかのコースを修了されれば、看護教員として働くことができますが、教員としてスタート地点にたったというだけで、それからが本当の看護師教育の始まりということになります。

4.「資格を取るためには東京に行かないといけないとかあるのでしょうか?」看護教員養成課程を修了すると修了証が発行されます。その修了証を持っていることが看護教員として勤める資格となります。なので、資格取得のための試験はありませんし、そのために東京に受験にいくようなこともありません。
しかし、1年コースは厚生省で行われているので東京です。そのほか厚生省が都道府県の看護協会に委託してコースを行っていますので、それはそれぞれの都道府県で毎年行われています。インターネットの検索で「看護教員養成課程」をキーワードに検索するとさまざまな情報がでてきますよ。参考にしてください。
ちなみに、看護教員養成は、厚生労働省看護研修研究センター、度道府県の看護教員養成講習会、日本看護協会看護研修学校、社会保険看護研修センターなどがあるようです。お勤めになっている病院が持っている付属看護学校によってどの養成課程を使うのかという傾向はあると思います。

 私の職場では、看護学校教員の経験をもつ年配の方々が、大学や大学院に進学しながら、看護系大学の教員になっています。これから退職年齢層が増えるにつれて、専任教員の減少が起こってくることは予想され、そのために教員養成も行われる必要があるのだと考えます。少子社会も迎えており、低学力も指摘されています。看護専門学校が統合されたり閉鎖されたりするところもありますが、数としてはあまり変化なく、それだけ看護師は養成しても定着しないという労働状況の過酷さがあると思います。さらに、海外からの医療従事者(ケアワーカーや看護師)を受け入れることも起こってくると、これからさまざまな社会の変化に対応しなければならないことは必須でしょう。

 私の個人的な意見ですが、教員になってしまうとどうしても医療のフロントラインではなく、セカンドラインにいる後方部隊という感じです。ご存知だとは思いますが、実習でも学生を臨床指導者さんに預けた上での指導となり、臨床現場にいる楽しさは少なくなります。教員になっている人は、臨床現場にいることが体力的に難しくなってきているか、臨床現場が苦手な人のような感じがしますよ。臨床現場で患者さんにかかわるよりは、もっと研究したり、システムを変えたり、教育内容を検討したり、新しい勉強をしたい人が教員になっているのではないでしょうか?これがベストな看護師養成とはいえませんが、現状ではないでしょうか。

 これからあなたの将来を考えるうえで、もっと視野を広く、いろんな情報を取り入れて、自分の20年、30年後の将来を考えた上で、今回のチャンスを活かすかどうかご検討されることを願います。
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この回答へのお礼

実際現場で教員をされている方のお話を聞かせていただくことができ、大変光栄に存じます。周りに教員経験者がおりませんので、看護学校時代の先生に相談に行こうかなあと悩んでいた矢先でした。産科医不足などで産科の閉鎖が社会問題化している現状で、助産師としてこのまま20年後、30年後まで働いていけるのかどうかも不安に思います。明日直接学校と話をする予定です。とにかく話を聞いてみて自分にとってどうなのかよく考えて結論を出したいと思います。本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/05/14 21:14

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