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初めまして。卒論で内向型と外向型という性格の気質について(主に内向型メインで)書こうと思っているんですが、その中でどんなことについて掘り下げて書けばよいかが思い浮かびません。何かよい案はありませんでしょうか?助言をお願いします。

A 回答 (4件)

#3です。


歴史的な事情について,私の知る範囲で補足しておきます。

パーソナリティ研究が20世紀の中頃を境目に
ドイツを中心に発展した類型論から英米がリードする特性論へとシフトしていった背景に
第2次世界大戦の勝敗が影を落としていることは間違いないと思います。
この特性論研究に先鞭をつけたのは
ユング以来の類型論に基づく向性検査を批判的に検討したギルフォードの研究(1934)でした。

因子分析を用いたこの研究の成果をもとに,
・ギルフォード性格目録(1940)
・ギルフォード=マーチン性格目録(1943)
・ギルフォード=マーチン人事調査目録(1943)
といったインヴェントリーが作成されます。
戦後,これらを母体として,
欧米ではギルフォード=ジンマーマン気質概観検査(1949)が,
日本では矢田部=ギルフォード(Y-G)性格検査(1958)が開発され広く流通していきます。
その一方で,類型論はパーソナリティ研究の第一線から退き,
教科書と通俗心理学の中でだけ生き延びていくことになるのです。

このあたりの研究史を跡づけるだけでも
論文の序論は充実したものになりそうですね。
健闘を祈ります。
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質問者さんは心理学専攻の大学3年生でしょうか。


#1さん,#2さんのおっしゃることはいずれも至極ごもっともなのですが,
心理学を学んだ先輩として少しだけ助言をしておきます。

一般に心理学専攻の卒論は,
どんなに拙くとも自分の手でデータを集めて解析し
仮説を検証するという手続きが求められるものと思いますが,
質問者さんの大学はそうではありませんか?

「内向型と外向型という性格の気質について」とか「主に内向型メインで」とかいった表現からして,
古典的なパーソナリティ類型論の視点に立つ研究を考えていらっしゃるように見えます。

元来,研究者の直観的判断や経験則に依存していた個人の内向/外向(向性と言います)の判定を
実証的研究の俎上に載せるために向性検査と呼ばれる心理検査が開発されてきました。
わが国では昭和初期の淡路・岡部式向性検査に始まり,
田中式,榊原甲乙丙式といった質問紙法の向性検査が作成されましたが,
いずれも現代的視点から見るといろいろと問題があることが指摘されています。
それは類型論という研究手法自体の限界を示すものでもあります。

近年,類型論の現代版としてクロニンジャーのパーソナリティ理論が注目を浴びていますが,
これは後述する特性論的研究を経由しての類型論であり,またそこには内向/外向という類型は含まれていません。
今あえて向性の類型論的研究に取り組もうというのなら,
それなりの理論武装と向性判定ツールを自前で作り直す覚悟が必要でしょう。

一方,現代のパーソナリティ理論の主流は
内向/外向の軸をパーソナリティ構造の次元の1つとして捉えるパーソナリティ特性論でしょう。
多くの特性論的研究において内向/外向に相当する因子が抽出されており,
それらの集大成でビッグ5の名で知られるパーソナリティの5因子理論にも
内向/外向が第1因子として含まれます。
特性論的研究の展開に伴って向性の概念自体も見直され,類型論が全盛だった時代に
たとえばフロイトやらユングやらが想定したようなものとはズレが生じています。

また現在流通している質問紙法のパーソナリティ検査はほとんどが特性論的視点に立って作られています。
向性検査に限っても,戦後作られた鈴木・間宮・辰見診断性向性検査や
これを受け継いだTK式向性検査などは特性論的視点を取り入れているはずです。
このような検査を研究の道具として使用するなら,検査の理論的背景を知っておかねばなりません。
当然ながら因子分析をはじめとする統計解析手法の理解も必要となるでしょう。

卒論レベルの研究として取り組み易いのは
向性と,他のパーソナリティ特性ないし特定の行動傾向との相関を調べる調査研究あたりでしょうか。
質問者さん自身の関心と問題意識に沿って先行研究を調べ,
指導教員と相談の上で仮説を設定し研究計画を立ててください。

今回の御質問の要点はこの問題意識の件だと思いますが,
こればかりは自分で見つけ出したほうが良いでしょう。
指導教員によっては理系の研究室のように
各学生に研究テーマを割り当てるケースもあるようですが,
自分なりの問題意識を持たずに研究するのはつまらないと思いますよ。

もしここに書いた内容に理解できない部分があるとすれば,
まだまだ勉強不足だというこことです。
今ならまだ間に合うので,4年生になる前に
パーソナリティ研究の方法論と向性の研究史について勉強しなおしておきましょう。

なお,回答者はパーソナリティ研究を専門としているわけではないので,
ひょっとすると間違ったことを書いているかもしれません。
騙されないためにも(!)しっかり勉強してください。
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指導教員がいる筈だから相談する。

指導教員という以上、卒論指導は給与の中に入っており、指導義務がある筈です。

もっとも、文系だと大学にほとんど来ない先生もいるそうですが。
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>助言をお願いします。


思い浮かばないものを卒論のテーマに選ばない。
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