No.1ベストアンサー
- 回答日時:
自信はありませんが
二重の利をとり:欲張って二兎を追うようなことをする
甘き毒を喰ひ:猛毒なのに美味だからという理由で食べてしまう・目先の欲に釣られる
自死するやうなこと多かるべし:みずから首を絞めることになることが多い
実の商人は、先も立、我も立つことを思うなり
:本当の商人は相手(の顔・利益)も立てながら、自らの利益も得ることを考える。
つまり、
『儲けしか目に無い人達は目先の欲にかられて後から出る損害のことを考えておらず
結局自らの行いで首を絞めることになってしまう。
本当の商人なら自分の利益を考えつつも相手側にも損をさせない商売をするものである』
ということではないでしょうか。
慣用句を使って表すのなら
『二兎を追うもの一兎も得ずで自滅するよりも損して得取れの心で行け』
と言ったところでしょうか。
No.2
- 回答日時:
語尾、ですか。
「べし」の意味合いと「立」の読みかな。(ナリはコロスケも使うの大丈夫ですよね。)この「立」はタテと読む。今ならみんな「立て」と書きますが、戦前までならこういう分かりきった送り仮名を省く書き方はありふれたものでした。(「実の商人」はたぶんマコトの商人と読ませるつもりでしょう。断定はしかねますけど。)
「べし」はあなたが例えばスマップの中居くんのような東国の田舎者なら話は早い。「ホレホレ、みずから死を招くようなこと、多くあるべ」と足し算引き算なしの、ほぼパーフェクトな逐語訳が成立します。でも微妙に分からないんだから西の人なのかな。それか東京か。
この場合のベシは説明的に言えば〈確信を持って推量する〉ことを表すのですが、現代の話言葉に訳すなら「墓穴を掘るようなことって多いデスヨネ」ってとこかしら。
「語尾」はこれでよいとして、よく分からないのは「二重の利」の「二重」が意味するところです。本物の商人は売り手買い手それぞれの利益、共存共栄を考える、という第二文から遡って解釈するなら、自分が得て然るべき利のみならず、相手に取らせるべき利までおのれのものにしてしまう、という意味になるでしょう。商いの利は自分と相手と半分コにしましょう、という教えなら、ごくすっきりしますな。
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