小説の一節で、どうしても使われているthatの意味、働きが分かりません。場面は、ある教師と生徒達が、昔にある事件に合い、その精神的な影響について、教師が、その当時お世話になった医者に手紙を書き、その手紙の内容の途中です。最初のthemは、その生徒達を指します。
I always wonder what effects the incident had on them, and on myself. Something as traumatic as that you'd think would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us. I can't believe otherwise. But when it comes to pinpointing what sort of effects these were, I am at a loss.
この二文目に出てくるthat の働きと意味がよく分かりません。
1.私の解釈(文の構造)では、Something as traumatic as that you'd think が主語、would have to have had が動詞で、以下がhadの目的語でall of usまで続きます。これで合っているでしょうか?
~as that you'd think の部分がややこしいので、これを省いて直訳すると、「何かトラウマシックなものが、私達に、身体的にも心理的にも大きな影響を与えたにちがいないのだろう」だと思います。
2.このthatはいるのでしょうか?こういう例文をよく見ます。
If you listen to the album, it is actually not so commercial as you think.
そのアルバムは実際に聞いてみると思ったほど商業主義的ではない。
The two of you aren't as well matched as you thought.
君たち二人ははじめ君たちが思っていたほど、お似合いではないね。
今回の質問しているas that you'd think が上記の例(as you think、as you thought)と同じ働きで同じ意味を成すとすれば、このthatの意味はいったいなんなのでしょうか?どういう働きをしているのでしょうか?
仮に同じ働きだとして、訳すと、「あなたもそう考えているかもしれませんが、何かトラウマシックなものが、私達に、身体的にも心理的にも大きな影響を与えたにちがいないのだろう」
小説の途中で、文脈が掴みにくいかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。お力を貸してください。
No.2
- 回答日時:
アメリカに38年半住んでいる者です。
私なりに書かせてくださいね。~が~詞で~を修飾していて、文型は第X文型です、的な説明を求めているのであれば私はお手伝いできませんが、これがどういう仕組みでどういう意味合いを言っているのか、と言うことでいいのであれば書いてみますね。
>Something as traumatic as that you'd think would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us.
この文章はまずthatがなければ意味がわからなくなってしまいます。 「場面は、ある教師と生徒達が、昔にある事件に合い、その精神的な影響について」とI always wonder what effects the incident had on them, and on myself. と言うことから、この話には事件と言うものがある、と言う前置きがあるわけですね。 その事件をthe incidentと表現しているわけですね。 ここまではお分かりですね。
精神的な影響、と言う表現をしていると言うことはそれだけ、as traumatic as xxxxの表現の理解に手助けしていますね。 traumaticと言う単語がその単語の持つフィーリングを使っているわけですから、as traumatic asの後には何か影響力のある事柄が欠いてあるはずだとわかりますね。 それがわかれば、
Something as traumatic as the incident you'd think would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us. と言っていることがわかると思います。
そうすると、この文章を最小限に短くすると、Something would have to have impanct on all of usとなるのはお分かりでしょうか。 そして、you'd thinkは単なる挿入とか追加的フィーリングを出した使い方をしているだけのことなのです。
この文章を口に出して言うとyou'd thinkの前と後に半分一息しているのがわかるのですが、それをわかりやすく書くと、the incident, you'd think, would have,,,,,,,,,,とカンマを入れることになるわけです。 もっとも、You'd think that something as ,,,,,,,,,と言う風に持っていけるわけですが、作者はこの文章をもっと生き生きとさせるために、you'd thinkを中に持ってきているわけですね。
つまり、as that you thinkと言う表現の仕方ではなく、something as traumatic as the incidentの代わりに、something as traumatic as thatと表現しているわけです。 そしてこれが主語になっていて、you'd thinkが挿入されているわけです。
学校文法用語を使った説明をあえて避け、必要な文法的理解だけで説明させてもらいました。
これでいかがでしょうか? 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
この回答への補足
回答ありがとうございます。非常に詳しい、具体的な説明で、非常に分かりやすかったです。
ひとつ質問があるのですが、
>この文章を口に出して言うとyou'd thinkの前と後に半分一息しているのがわかるのですが、それをわかりやすく書くと、the incident, you'd think, would have,,,,,,,,,,とカンマを入れることになるわけです。 もっとも、You'd think that something as ,,,,,,,,,と言う風に持っていけるわけですが、作者はこの文章をもっと生き生きとさせるために、you'd thinkを中に持ってきているわけですね。
と書かれていますが、この文章において、you'd thinkは、文頭か、as that の後ろにしか入れないのでしょうか?こういうものが挿入される一般的な位置ってあるのでしょうか?もし、それが分かっていれば、こんなに悩むことは無かったのかなと思いまして。
やはり、「口に出してわかる」と仰っているように、感覚的なものなんですかね・・・。
それから、you'd thinkを文中に入れるほうが、文が生き生きとすると書かれていますが、私にはさっぱりその違いが分かりません。やはり、それも感覚的なものなんですかね・・・。
よろしくお願いします。
No.3
- 回答日時:
Something as traumatic as that -- you'd think -- would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us.
=
You'd thin that something as traumatic as that would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us.
あれほど衝撃的なことがあったのだから、身体や精神になかなか消えない影響があったはずだと、あなたは思うだろう。
文章の途中に“you'd think”(あなたは思うだろう)が 挿入句的に入っている形だと思います。
thatは、代名詞「あれ」だと思います。意味的には「事件」を指しています。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
No.2 さんへも補足質問させていただいたのですが、you'd think が挿入って見抜くコツってあるんでしょうか?you'd think が文章の中で、入ることのできる場所って決まってるんですかね?これが、もし文頭だったら、ここまで迷うことはなかったと思うのですが、文中に挿入されたことで、わからなくなったのだと思います。
どうぞよろしくお願いします。
No.4
- 回答日時:
はじめまして。
回答は既にNo.1で出ていますが、正確には指示代名詞になります。簡単な文法上の説明を致します。
1.このthatが指示代名詞「それ」になる理由:
(1)Something as traumatic as thatを見ると、A as~as Bの形になっており、「Bと同じくらい~なA」という同級の構文だというのがわかります。
(2)この時、比較対象になるAとBは同じ働きをしていなくてはいけません。Aはsomething「何か」と名詞になっていますから、Bにも必然的に名詞がくるのです。従って、thatは名詞、正確には指示代名詞となるわけです。
2.you'd think「あなたは思うだろう」が挿入句だと見抜く方法:
(1)that you'd think would have to have hadの部分を見ると、thinkの後にいきなりwouldという助動詞がきています。動詞+助動詞、これは不自然な並びです。ここで、you'd thinkが挿入されている、とわかるのです。
(2)このyou'd thinkを( )にくくってみると、あとの英文がわかり易く浮かび上がります。
Something as traumatic as that (you'd think) would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us.
(3)このような挿入句は、you thinkの他にも、「言う」「思う」「推測する」「想像する」「わかる」など、you+動詞のシンプルな形で挿入されることがあります。いずれも、挿入部はコンマで区切られていたり、不自然な並びになっているので、外見上もわかり易いのです。
(4)would:これは仮定法の婉曲表現になります。言外に条件節を含んでおり、ここでは、主語のSomething as traumatic as thatがその働きをしています。
(直訳)「それほどひどいめにあったことが~消えない傷を残したはずだ」
→(意訳)「それほどひどいめにあったのだから~消えない傷が残ったはずだ」
と、主語をIf節のように訳すとすっきりした訳になります。
(5)have impact on~:「~に影響を与える」という意味ですが、文意によっては「~に影響が残る」と訳しても構いません。
3.以上を踏まえて、ご質問文の意味は
「あれほどひどいめに遭ったのだから、私たちみんなの体にも心にも忘れられない傷が残ったはずだろうに、とあなたは思うだろう」
となります。
以上ご参考までに。
回答ありがとうございました。you'd think がコンマで区切られていれば、わかりそうだったのですが・・・。不自然な並びに気をつけて、挿入句を見抜いていけるよう努力していきます。
たしかに、主語をIf節のように訳すと、訳が非常に分かりやすくなりますね。これも非常に勉強になりました。
ありがとうございました。また、よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
Gです。
補足質問を読ませていただきました。なぜ生き生きしているのかと言うと、文章の普通の形にとらわれずに、この文章を「言いながら」ふと挿入した方がいいな、と感じたのでyou'd thinkと言う部分を入れたわけなのです。 つまり、考えて考えて作った文章と言うよりも、会話的にフィーリングそのものを今度は文字にしているわけです。
つまり、このような書き方をして思い浮かぶごとに文章を書いているわけです。 だから、生き生きとしている、と言うことになるのです。
つまり、挿入したい、と言うフィーリングがある文章なのですね。 ですから、日本語訳もそのフィーリングを反映していなければ訳にはならないわけで、この英文の説明ができても、挿入ですと言っても、その知識が実際に訳に使われていなければ、挿入しなかった文章と同じになってしまうわけです。 それじゃ、英語と言うものを身につけていないと思われても仕方ないわけです。 ちょっときつい言い方をすれば、口先だけの、あるいは、表面だけの知識だと言うことであり、使えない「文法と言う名前を盗んだ」学校文法に過ぎない、と言うことなのです。
それだけ、フィーリングと言うものは重要なわけですね。
と言うことは、つまり、Something as traumatic as that you'd think would have to have had some lingering physical or psychological impact on all of us.は、「あなたもそう考えているかもしれませんが、何かトラウマシックなものが、私達に、身体的にも心理的にも大きな影響を与えたにちがいないのだろう」に近い、「あれほど何かトラウマシックなものが、あなたも考えると思うかも知れません、私達に身体的にも心理的にも大きな影響を与えたにちがいないでしょう」と言う風になるわけです。
ねっ、この挿入された文章は普通の文章よりこの文章を言っている人の考え方の動きが分かりますね。 この動きを入れない訳は訳ではない、と言うことなのです。
どうしたらこの挿入されたのかを知るには、you'd thinkと言う部分が次に来る単語とのつなぎがない、つまり、you'd think wouldと言う普通ではない言い方をしていると言うことに気がつくと思います。 そこから、このyou'd thinkは挿入されたのだと感じるわけです。
think, imagine, believe, mean,などがよく使われる動詞ですね。 日本語でもこの挿入をやっていますよね。 「私の思うには」「想像できると思いますが」「信じられないかもしれませんが」「言い換えると」と言うようなフィーリングを挿入しがちなわけです。
wouldと言ってからhave to have hadとあなたも思うと思うけど、と言いたくなったわけです。
自然な表現なのですね。 You'd thinkを前に持ってこなかったときはいう必要はないと感じたから、You'd think を前に持ってこなかったのです。 そして、考えが変わったとか入れたほうがいいな、と思い直したわけです。
この表現の中で考えの動きが見られると言うことはお分かりですね。
決められたせりふを言うのではなく、多分日本でもテレビなんかでいると思いますが、本番でアナウンスしているときにこのような挿入はよく起こりますね。
と書きましたが、わざとこういう書き方をしたのは分かりますね。 なぜなら「多分日本でもテレビなんかでいると思いますが」を挿入したからですね。
「多分日本でもテレビなんかでいると思いますが、決められたせりふを言うのではなく、本番でアナウンスしているときにこのような挿入はよく起こりますね」と書いたのとはフィーリングが違いますね。
言うのではなく、と言ってから、日本での例をここで持ってきた方がいいな、と私は思ったと言うのが分かりますね。
学校文法の説明ではこの重要なフィーリングの動きを感じることを教えません。 ただ挿入された、と言う事実だけしか分からないわけです。 フィーリングを基にしていない英語の理解であるわけですからおのずから文法学者さんが英訳された文章が冷たく感じたりぶっきらぼうだったり状況に合わない英文や、下手をすると、英語ネイティブには理解できないものになりがちなのです。
つまり、通じても、きれいな形どおりの文章では「人間味が足りない」文章にもなってしまうわけです。 ですから、私はこのような表現方法をよくこのカテでも使っているのを読んだことがあるかもしれませんね。
また、書いてください。
たびたびの回答、ありがとうございました。非常に、分かりやすい説明で、自分に足りない所が浮き彫りになってきた気がします。
>つまり、挿入したい、と言うフィーリングがある文章なのですね。 ですから、日本語訳もそのフィーリングを反映していなければ訳にはならないわけで、この英文の説明ができても、挿入ですと言っても、その知識が実際に訳に使われていなければ、挿入しなかった文章と同じになってしまうわけです。
ここを読んで、和訳ってほんと深いなと思いました。ここまで出来て、ほんとの訳なのだろうなと思います。道のりは、遠そうですが、こつこつがんばって行きたいと思います。
ほんとにありがとうございました。また、困った時は、よろしくおねがいします。
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