家族が末期癌で「大学病院」に入院しています。余命1,2ヶ月との主治医のコメントなのですが、病状は安定しており、「今のうちに自宅もしくはホスピスにうつってください」と明確ではないながらも、かなり執拗に迫られます。
質問ですが、
1)このまま居座る(?)ことは出来ないというかやめたほうがいいのか?
2)大学病院が患者を追い出そうとする意図はなにか?
(個室に入っている。お金はきちんと払っている。)
勝手に想像するには、
あ)個室は継続的に同じ患者を入れるより、「入れ替え」が多いと現状の精度では儲かるから
い)大学病院あるいは担当医局として「死亡者数」をへらしたいから
以上よろしくお願いいたします。
A 回答 (15件中1~10件)
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No.14
- 回答日時:
呼吸器内科医です。
回答ではなく質問者様と回答者のやり取りを読んでの感想を書かせてください。
質問者様は、海外に住んでいらっしゃったとのことなのですが、実際に病院に入院されたことはありますでしょうか?
私も現在、海外に住んでいます。自分は入院したことはないですが、日本・海外での入院経験のある同僚は、「医師として働くならこっちがいいが、患者として入院するなら日本がいい」と言っていました。質問者様が日本の医療をどうしてかたくなに否定されるのかは推し量ることができません。
>日本の医「業」はゲルマン系のドクターの何分の一かのオペ経験しかない未熟な医者が、アメリカのようにプレミアム医療ができない市場において、そもそも経済知識、経験、意識が無い中で一生懸命がんばっているけれども、最後は日本的にネゴとゴネですべてが解決する特殊な業界であるということが十分分かりました。
確かに手術経験はアメリカの専門医の方が多いですが、日本のように各都市に比較的大きな病院と自称専門医がいるわけではありません。また「最近の妊婦さんの問題」からも多くの日本人は少数の専門家よりも多くの自称専門家を望んでいるように感じます。
質問者様は欧米の良い面のみを思い描いていらっしゃるように感じます。イギリスでは救急外来で48時間待ち、手術に数カ月待ちという実態があることは報道されています。またアメリカでは加入している保険グレードによって受けれる医療も異なります。つまり安いグレードでは手術経験の多い専門医の治療は受けられないということです。
QOLとホスピスですが、QOLという言葉は私も好きではないです。意味が曖昧すぎます。患者さん個人によって希望や観念は異なってくるのでQOLという言葉でくくるのは困難だと思います。医療者から観念を押し付けるのではなく、患者さん自身がどうしたいのかをこちらが問うべきだと考えます。
ただ質問者様の回答を読んでいて気になったのですが、患者さんの意見というよりはご家族が患者さんの気持ちを推し量って判断されているように感じます。まあ文章からだけですので判断違いがあったら申し訳ありません。患者さんは本当に病院で死ぬということを受け入れていらっしゃいますでしょうか? できるなら自宅で、という気持ちは本当にないでしょうか?
>ホスピスに死ぬために入ることや、在宅医療で家族の負担を感じながら死んでいくことは当人が望まないことですので
これは患者さんご自身の意見でしょうか? 私は医師として患者さんとご家族の意見が食い違うケースを何件もみてきました。もちろんご家族は患者さんが長く生きれることを望んでの意見なのですが、患者さんの希望は異なることがあります。患者さんが家族への負担を気にするのは当然ですが、それでもできれば最後は自宅で…、という気持ちは本当にないのでしょうか? 一度は患者さんと腹を割ってお話ししてみてください。「病人が負担かかるのは当然のことだし、患者自身が望むことであれば、それを支えるのが家族だと思う」のは私だけでしょうか?
もちろん質問者さまの現状のように個室で家族が自由に出入りできる環境というもの1つの理想的な形だと思います。ご本人が「自宅でなくても家族がいてくれればそれでいい」と望んでいるのであればなにも問題ないと思います。
ホスピスについてですがいくつか誤解があるのではないかと感じます。私はホスピスでの勤務経験がないので、私の誤解かもしれませんがホスピスでも苦痛を取り除くためのペインコントロールはもちろん、抗癌剤を使用するケースもあるそうです。もちろん延命は目的としていません。確かに「死を受け入れて、苦痛ない死を迎える場所」ではありますが、質問者様のいう「ホスピスに死ぬために入る」というのは意味はあってますが、なにか違うと思います。
もう1点気になったのが、「患者様に病名告知を行っていない」、もしくは「もうあまり長くない」「根治治療はできない」という情報が伝わっていないということはないでしょうか? 無告知でホスピスを勧める医師はいないと思いますが…。
告知は患者に少なからずショックを与えますが、「無告知」は患者自身の「選択する権利」を奪うことになります。私の思いすごしであればいいのですが…。
私の勤務していた大学病院ではかなりの肺癌の患者さんの看取りをしてきました。理由は患者さんの希望です。
他の方も回答されているように大学病院は研究と特殊な医療に対応しています。そのため肺癌のような長期の医療を要する疾患は近隣の総合病院にお願いしたいのが本音なのですが、呼吸器外科がある病院は少なく大学病院で手術をしてから当科で化学療法を行うことが多くなります。
その後、安定したら外来化学療法部の協力のもとに外来通院で化学療法を行っています。呼吸困難などがでたらまた入院していただいたりするのですが、ここまでに1~2年は経過しているのでこちらとしても最後まで自分が看取りたいという思いが強くなります。
もちろんこちらの思い込みで縛るわけにはいかないので、根治・延命のための治療ができなくなった場合にはホスピスというお話もしていますが、多くの患者さんは「このままお願いします」と返答されます。やはり慣れた医師、看護師にそのまま看てほしいそうです。私の病院だけがウェットなのかもしれませんが…。ですので、大学病院でも「転院・退院を執拗にせまる病院」ばかりではないとご理解ください。
一度、ご家族からではなく、患者さんご自身の口から「私はこの病院で看取ってほしい」と伝えてもらえれば医師も看護師ともよい関係をつくれるのではないかと思います。
最後に、「今は、感謝とお礼の気持ちを顔「だけ」に出して、強制退去の権限が先方に無い以上は最後までお世話になろうと思っています。」こういった気持は当然ながら医療者にも伝わりますので、医療者側も医療として必要な治療と形式上の会話「だけ」なる恐れがあります。
病院との関係悪化の原因となったのは病院側からの「執拗な転院のすすめ」にあるとは思いますが、その対応に患者さん自身が参加されず、ご家族だけとの話し合いで悪化したのだとすれば、患者さんにとってはこんな不幸なことはありません。
何度も申し上げますが、治療を受けるのは患者さん自身です。患者不在で周りだけで判断して話が進んでいくことのないことを期待します。
No.13
- 回答日時:
1)やめたほうがいいと思います。
病院が医療費を取れないから。入院期間が長くなればなるほど、医療費が取れない仕組みになっています。特に90日を超えると、赤字なのです。入退院を繰り返すと、一見、病状が悪いように聞こえますが、病院にとっては、黒字経営を支えるいい客なのです。2)病院には、タイプがあり、大学病院は、療養型の病院ではないので、療養型に移って欲しい、ということです。大学病院では、療養型の病院ではないので、長期入院は、出来ないでしょう。 末期がんは、最後は、在宅介護か、緩和ケア病棟と呼ばれるホスピスに入るしかありません。緩和ケアは、入院患者が列を成して、待っています。なかなか、入れません。
経験からの回答をありがとうございます。
今までで分かった事実と、当方の理解は次のとおりです。
1)当方のお世話になっている病院ではないですが、隣町の病院(これも国立!ですが)は書類上!入退院を繰り返した形にしてそのまま部屋に残してくれる病院があります。おそらくはそれだけのことをしないと経営が成り立たない状況なのだと思います。(余計に怖くて入院できませんでした)急性期などという言葉は病院サイドの人間のための言葉で現実的には「患者との契約」においては意味を成さず、現場の判断に任せられています。
2)ホスピスは一応いろいろ調べましたが、サービスの質と価格のばあランすということがあるのでしょうが、選べるだけの数はありましたので、列に並ぶということは無いです。
日本の医「業」はゲルマン系のドクターの何分の一かのオペ経験しかない未熟な医者が、アメリカのようにプレミアム医療ができない市場において、そもそも経済知識、経験、意識が無い中で一生懸命がんばっているけれども、最後は日本的にネゴとゴネですべてが解決する特殊な業界であるということが十分分かりました。
これを読んでいる類似の経験をしている方々、される可能性のある方々はこのあたりを頭の片隅において医「業」従事者と接触されることをお勧めします。
No.12
- 回答日時:
#2です。
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。私が、質問者さんの仰る「(広義の)医療の専門家」か否かは、若輩故、判断しかねますが、私なりの回答をさせて頂きます。
QOLという言葉ですが、丸め込もうという意図があって使用したわけではありません。ただ、質問者さんの仰るように曖昧な言葉であり、それが故に安易に使ってしまう事もありますので、自戒いたします。ご指摘ありがとうございました。
このままの入院継続と自宅療養、ホスピスのどちらがよいかについてですが、ご病状によるとしか申し上げられません。これも、責任逃れのような表現になってしまいますが、質問に「病状が安定している」、「ホスピス以外に自宅療養も選択肢に入る状態である」と考えて、先の回答をいたしました。しかし、お返事の「多くの薬品や器具で通常の生活とは程遠い状態」というのが、どの程度なのかは分かりかねますので、質問、他の回答への補足等からだけでは判断しかねます。
ホスピスに関しては、やはり予後を含めた告知が必要になると考えますので、告知をされていない状態では個人的にはお勧めしません。
また、自宅療養については、ご家族の協力が不可欠です。お母様がベッドメイクをと書かれていましたが、質問者さんを含めた他のご家族のサポートは無理なのでしょうか?お一人では、言葉は悪いですが、共倒れという事態にもなりかねません。もし、今後、短期でも自宅療養を行う事があるならば、この辺りの調整も必要と考えます。
最後に、お父様はどのようにお考えなのでしょうか?自宅に戻られたいというお考えはないのでしょうか?ご家族の負担になるからという事で、帰宅したいというお気持ちを抑えられているという事はないでしょうか?私の身内にも、長患いをして入退院を繰り返している者がおりますが、「病院にいれば何かあった時に安心できるけど、やはり、自宅が一番いい。」と申しています。やはり、一番良い時間を過ごせるとお父様自身が感じられる場所が一番かと考えます。
あまり回答になっておりませんが、追加とさせて頂きます。
丁寧な再度の回答をありがとうございます。
医療従事者が一般に使うQOLという言葉は、例えばハウスマヌカンが店先で「お似合いでございますわよ。」とセールストークに使う「似合っている」という言葉に至極類似しているように思える。
あなたの家はお金が無いのだから、自宅療養が「お似合いですわよ。」
あなたは来月死ぬのだからホスピスが「お似合いですわよ。」
無理にQOLなどという横文字を使う必要は無いと思う。
例えばWHOが勧告として次のような指針を示したのなら貴職らがもう少し科学的な生産活動に従事できると思えてならない。
1)品質規定項目
Lifeの品質を規定する100個の項目を、経済要因、心境要因、社会要因、治療要因など10個のカテゴリに10項目ずつ分類し、それぞれ付いて0点から10点の配点を行う。
2)個別係数
患者およびその家族の置かれた状況により上記10カテゴリの加重配分を行う。例えば経済的にまずしい場合は経済カテゴリの配点に多く加重する。
3)品質規定表
統計的処理を経た上でWHOが提示する優良不可のスレシュホールド値にもとづいて、どの選択をするのが、当該患者のQOLを最大とするかを定量的に最終的に判断する。
このあたりの科学性、学問性が無いままQOLなどと平然と患者に対してのたまう医療従事者が多すぎることが、医学を医「論」と表現せねばならない根底なのです。
No.11
- 回答日時:
No9です。
度々失礼いたします。質問者様の以下のお返事を読ませていただきました。
非常に考え深いものでありました。
精神的に追い込まれている中で、私たち専門職が見失っているものを
ずばりご指摘していただいたようで、一言、お礼(というと失礼なのですが、
良い言葉が思いつかずすみません。)申し上げたく書かせていただきました。
私は在宅を専門とした看護業務に従事ております。
お返事を読ませていただきながら、質問者さまの選択肢は、お父様にとって、ご家族にとって、
最善であると感じずにはいられませんでした。
今の日本の医療制度において、急性期と位置づけられた病院に
医師の予定より長く療養することは、かなり不快な思いを強いられる事と思います。
ご家族の余命を案じることで精一杯であろう中で、一番の理解者であるべき医療者が
ストレスを与えてしまっているという現実に、憤りを感じております。
私自身、固定概念にとらわれていることに気づかず、選択肢の可能性や
質問者さまの意図を推し量ることができませんでした。
今、改めて深く反省しております。
私事ではございますが、今後に生かせるよう、しっかり視野を広げ可能性に箍を欠け
ないよう努力してまいりたいと思います。
お父様、お母様、質問者さまが満足行く時間を一日でも長く過ごされることを
心からお祈りいたします。
すみません。回答の種類や自信といった項目を外せませんのでアドバイスと参考意見に
チェックをいれておりますが、全くそういうものではございません。
至って私的感情を述べさせていただきました。
失礼しました。
たびたびの回答ありがとうございます。
息子の事や妻の病気なども重なり心身ともに疲れきっている中で離れて暮らす父親のことが加わり暗くなっている中で、ご専門の方からのこのような謙虚なメールを頂戴し恐縮しております。
結論からご報告させていただきますと、結局大学病院の個室にそのまま残ることになりました。
このようなネット上のサイトでは、経験数1の「エセ経験者」や、その業界/分野では駆け出しの「ナンチャッテ専門家」が、身の丈を超えてがんばっておられますが、結局回答者No.5,No.6の方々が言われるようなペナルティや法律など(効力として)全く無く、「院長判断にゆだねられる」という類のものだということが分かり、「判断していただいた結果」そのまま残ることにしました。
お世話になっているのは「国立」の大学病院ですが、このように「日本的なウエットな意味での”運用”」に任せられている現場があればこそ、「心づけ」なる「賄賂」がまかり通るのだと思い知らされました。
直接関係無いことですが、今回日本の(他国も?)医療では「しゃっくりすら止められない」ということが分かりました。おそらく、「大学病院で研究するに値せず」だからでしょうか?
No.10
- 回答日時:
No.1です。
思い起こせば、私も13年前、祖母(母方)の件で同じような経験をしました。
平穏な日常の中、突然祖母の余命を宣告されました。
まだ当時、学生服を着ていた私にとっては寝耳に水というか、まったく現実感がなく、つい先日まで笑顔を送ってくれていた祖母が、、、と考えると、呆然としてしまいました。
ただ、搬送された病院は、都市部とはいえませんが、地元の比較的名前が知れた病院でした。
ICUとは名ばかりの設備の病室に入れられ、点滴や酸素吸入のための管がついた祖母を見て、母や叔母たちの
「どうせ死ぬなら体に刺さった管を抜いてください。このままでは母がかわいそうだ」
という願いは、無下に、というか、医者側の理由で却下されました。
理由は「今、点滴や酸素吸入をやめたら、余命は1週間とありません」というものでした。
ただ、却下されたことにより、私を含め、祖母の孫全員が最後を迎える前に、祖母の意識がはっきりしているうちに顔を合わせることが出来ました。
まだ小学生だった従兄弟は、わけもわからずに、ICUのベッドに横たわる祖母の手を握って話しかけていましたが、きっとその後の悲しさは理解できなかったでしょう。
祖母が生活していた地域には名の知れた大学病院がありましたが、結局そちらには入らず、地域の病院で過ごすことにしました。
理由は、「親族が集まりやすい場所であること」でした。
こういうことに対しての正解はないと思いますが、わたしの場合、今、当時を思い返せば、母や叔母たちの選択は正解だったと思います。
これが大学病院であったならば、ICUに入った祖母の手を握っての面会は出来なかったでしょうし、死を看取ることもままならなかったと思います。
なので、地域病院にいたことは、祖母を含め、親族にとって最良の選択だったと思います。
上記はあくまでわたしの祖母の場合です。
大学病院がどこまで延命治療をしてくれるのかわかりません。
ただ、ずっと病院にいるのであれば、最後が近付けば近付くほど、色々な医療器具がつけられていくと思います。
それを人間の死として受け止められるのかどうか、よくよくご相談なさったほうが良いのではないでしょうか。
自宅療養やホスピスであれば、人間にとって「自然な形」の死を迎えられるのではないでしょうか。
そんなもん!と思われるとも思いますが、ご本人がどのような治療を望まれるか、人によってはどのような最後を望まれるかを確認されたほうが、良いかと思います。
街医者であれば往診なども比較的柔軟に対応してくれると思います。
お父様にとっての最良の決断をされることを願っています。
たびたびの回答をありがとうございます。
昔から明確に決めていることがあります。
それは(表現は不適切な部分があると思いますが真意をくんでいただきたく)「病院/医療従事者をサービスプロバイダーととらえて、供給されるサービスを消費者として断固主体的に選択する。」ということです。
具体的には延命措置がされてしまっている状態で、それを撤去あるいは中止することは議論は分かれるにしても殺人の領域に手を掛けることになると思います。しかしながら、「これからなされる」延命措置については、医者側の論理都合は当然考慮しながらも、あくまで「利用者」として厳格に対応するということです。
小職は「西欧諸国」と称される国々での生活が長いですが、特に医療に関してはドイツ、アメリカでの状況が非常に参考になります。それらがすべてにおいて優れているという一方的な意見ではなく、「医者と患者、家族のバランス」が納得できるという意味でです。
貴家族が(結果としてよい面があったにせよ)「無下に」却下された詳しい経緯は分かりませんが、「無下に」扱われることだけは決して許さないということです。
日本の儒教的な「よろしく御願いします」という医者に対する「無責任な信任」にもとづく、患者と医者の関係、あるいはそういう生き様は、父親が一番嫌いで軽蔑する生き方ですので、そのような「日本の患者と家族の標準的な姿」を自分の知識、経験、可能性をかけて否定した上で、自分の信じる対応を進めていこうと思っているところです。
何度もお相手いただき、ありがとうございます。
No.9
- 回答日時:
ご家族が余命宣告されて、大変、お辛い毎日を送られていることと思います。
なのに、病院は見放すの?という不安がいっぱい詰まった文面と
お見受けいたしました(違っていたらごめんなさい)。
主治医とのコミュニケーションが少し足りなかったのかも知れませんね。
心細さや、不安をぶつける所もない状態なのではないですか?
主治医が転院や在宅を示唆されるのは、既に皆様が書かれておられることに間違いないと思います。
医療者は沢山の看取りをして来ています。
看取りはいつも同じではありません。
お一人お一人、たくさんの思いが詰まっており、
看取る側はその度に沢山のことを考えさせられたりします。
これで良かったか・・・と。
そういった思い、経験が今のホスピスケアを作り上げたと言っても過言ではないと思います。
主治医は決して追い出したいのではなく、残り少なくなってしまわれた
ご家族と患者さまとの一日でも長い有意義な時間を作られる場所は
残念ながら当該病院にないのだとお伝えしたかったのでしょう。
忙しそうに病棟内を行き来しているスタッフを呼び止めて、
分かり合えるまで話をすることは、かなり困難で、質問者さまが
上記のように思い込まれるに至った経緯が分からないわけではありませんが、
今、向き合う必要があるのは、タイムリミットを宣告されてしまった
ご本人とどう過ごされるか、ではないでしょうか・・・
一度、そちらの地域連携室へご相談されてみては如何でしょう。
しっかりお話を聞いていただけると思います。
そこでも、方向性は「転院」もしくは「在宅」ということになると
思います。選択肢はおそらくこの2種でしょう。
ご本人はどうお考えでしょう?
ご家族の意見と相違ないのでしょうか?
今の気持ち(思い)で選択したけれど、状態が悪くなった時の
気持ちとはまた変わるかも・・・そう思われることもおありでしょう。
それでいいんです。その時々で揺れ動かれる気持ちに寄り添い、
一緒にご本人の看取りを行うのがホスピスや在宅です。
長いスパンでお考えになることはありません。
今、どうなさりたいか、そのことにご家族は合意されているか、
何度もお話し合いになって、お別れの日が来るまで精一杯
ご本人と良い時間を過ごしてくださいませ。
長々と失礼いたしました。
丁寧な回答をありがとうございます。
病院が見放すとは思っておりません。
そもそも現在の(というか将来的にもというのが従事者間の定説のようですが)医療レベルではどうしようもないというのは分かっており、どこでどのように死なせてあげるか?ということだけです。
ホスピスに死ぬために入ることや、在宅医療で家族の負担を感じながら死んでいくことは当人が望まないことですので現在の大学病院の「利用」につき、まじめに考えての質問でした。
その過程で「違法性」と「人道的迷惑」との差についていろいろと考えさせられております。
理解と行動を一致させることができない状態ですので自分を見失いがちですが、「遠慮ない判断」に基づいて物事を決定しようと思います。
No.8
- 回答日時:
はじめまして。
看護師をしております。以前、なにかの物語で末期の患者さんに、あ)い)のような事を言って出て行くように仕向ける大学病院の話がありましたね。
ですが、それはあくまでも物語の中の話で、現実は違います。
先の方々が言われているように、大学病院は積極的な治療を行う場ですので、末期の患者さんが最後を過される場としては、不十分な場面も出てきます。
面会時間制限もそうですし、家族がともに生活をする場ではないので、家族の不満が出る場合が多いです。大切な人を看取らなければならない家族のケアが十分ではありません。
その点、緩和ケアを中心としたホスピスは、常に患者本人だけでなく、そのご家族を含めた皆さんをケアの対象と見ます。
患者さんもそのご家族も納得のいく生活の場を提供するのが「ホスピス」の役割です。
最後のその時まで、より良い生活を家族とともに送っていただけるように、痛みに対するケア、精神的苦痛の対するケア、時には宗教的なケアを受ける事もできます。
一般の医療機関とは違い、ホスピスに勤める医療者は、それらを提供するための教育を受けている専門家です。
また、入院するだけではなく、在宅の支援も受ける事ができるホスピスが多くあります。
残された時間を大切な家族とともに、最後まで良い生活を。その思いが看取りの医療には必要なのです。
その事を大学病院の医師も理解しているので、転院を勧められているのだと思います。
誤解があるようなので、もう一度、担当の医師と話し合いの場を持ってはいかがでしょうか?
これらのサイトには多くの情報がありますので、参考にしてください。
「日本ホスピス緩和ケア協会」
http://www.hpcj.org/
「国立がんセンター」
緩和ケアとは
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/support/relaxati …
「国立がんセンター」
家族ががんになったとき
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/qa_links/brochur …
どうか、その時まで良い時間をお過ごしください。
丁寧な回答をありがとうございます。
問題が「時間に追われている事案であること」を言い訳として、失礼ながら追加の質問をさせていただきます。
まず、
>以前、なにかの物語で末期の患者さんに、あ)い)のような事を言っ>て出て行くように仕向ける大学病院の話がありましたね。
>ですが、それはあくまでも物語の中の話で、現実は違います。
とありますが、小職の理解では「看護士では経営の内情は知る立場に無い」と思います。例えば貴職は働いておられる病院のB/S,P/Lに精通しておられますか?もっといえば、そのような情報を見ることさえできないのではないですか?
私が今回の経験で医療関係者に対して非常に憂慮したのは、医師も看護士も「経済概念が無さ過ぎる」という点です。
経済概念は事務方が担うものであるという考え方もあろうかとはおもいますが、その事務方と現場医療担当者がこれだけ距離を置いているのですから責任逃れをすることはできないと思います。
貴職場で毎日何ミリリットルの点滴系薬液が残留したまま放棄されているかご存知か?このような「自分の業務に直接関係すること」すら分かっていない状態で「現実」が何かとは語りえないと考えます。
当方が申し上げたかったのは、「当該大学病院に治療の質は求めないが、設備薬品などを短納期で供給してくれるサービス業として活用したいがだめか?」ということでした。
貴殿が言われる「良い時間」をすごすのに大学病院の現在の個室が最適であると判断した結果で質問をしたのです。
No.7
- 回答日時:
私も同じ事を思った経験があります。
うちの場合、大学病院ではありませんでしたが、やはり病状が安定していて、退院を勧められました。もちろん、残り少ない時間を病院のベッドの上で過ごすより、大切な家族と一緒に過ごしたり旅行したりして有意義に過ごしてほしいとの理由からでした。でも、他の理由として救急病院である為、治療して治る患者さんを優先に・・・というような事も言われたようです。
実際最初の入院から二週間ほどして退院し、自宅療養する事になりました。日中は父一人で過ごす事になり、多少寂しい思いもさせてしまいましたが、夜一緒に散歩したり、休日は買い物に行ったりと、今までできなかった(してこなかった)楽しい時間を過ごす事ができました。父本人も「いい想い出ができたよ。」と言ってくれました。
体調が少し悪化して、再度入院した時にも、ホスピスへの転院(もしくはホスピスに入れるまでの待機病棟への移動)を勧められました。
結局、うちは運良くホスピスに入る事ができたのですが、もし、経済的、地理的に許すならば、komatta194さんのご家族もホスピスに転院される事をお勧めします。(空きがあって医師の許可がないと入院できませんが。)何故なら、大きな病院とは看護師、医師の対応が全っ然違うからです。ホスピスの看護師さんは皆天使のように?優しく、常にベッド目線までかがんで優しく話してくれますし、私達家族がいない日中などに、手を握って優しく励ましてくれたり、むくんだところをマッサージしたりしてくれていたそうです。もちろん(体調に応じて)トイレの付き添い、入浴などもさせてくれます。大きな病院と違って面会時間も制限がなく(常識の範囲で)、有料ですが部屋を借りて一緒に泊まる事もできます。ただ、ホスピスの性質上と言いますか、末期患者の方しかいない為か、他の患者さんとのコミュニケーションはほとんどないので、家族が頻繁にお見舞に行けない場合、かなり寂しいようです。うちは毎日行っていても寂しい、もう少し病院の大部屋にいればよかったかも・・・と言われましたから。
短期間に患者さんが亡くなって行くのがわかるので、家族としては辛い部分もありましたが、本当に良くして頂いたので、父が亡くなった今もホスピスの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。四十九日が過ぎた頃、担当医師・看護師さんからお手紙も頂き、その心遣いに大きな病院との差を改めて感じました。
なんだか質問の回答になっていないようですが、何か参考になればと思い書かせて頂きました。
ご経験からの丁寧な回答をありがとうございます。
ホスピスの件は、移転可能なホスピス2箇所において、個室が現在無く、相部屋に入るのは今までの生活環境からしてありえないこと。また相部屋の方が先になくなった場合の父親の精神的負担が大きいこと。
当然ホスピスに移ること事態で本人が消沈することが容易に想像できるということもあり、少なくとも個室があくまで様子を見ております。
また自宅療養に付きましては、現在使っている医療機器が多種多様であり、それらを自宅に常設することは非現実であることと、母親の負担の点からもともと検討対象では在りません。
当方の住む地域にも貴殿のかかわられたような素敵なホスピスがあることを願っています。
No.6
- 回答日時:
お察しはしますが、あまりに勝手な思い込みです。
理由は簡単です。
一般の大学病院病床は、医学的治療を行うための病床であり、末期癌患者を看取るための病床ではないからです。目的が違う患者さんを入院させておくわけにはいきません。
「お金を払っている」などと書いていらっしゃいますが、これもとんでもないマチガイです。負担しているお金はごく一部で、残りは医療保険からです。その医療保険は、大学で行う医療の内容について細かく規定しています。今後のご家族の状況は「社会的入院」であり、大学病院には社会的入院への医療保険請求は認められていません。
儲けのためでも死亡者数のためでもありません。
「法律(医療保険制度)で認められていないから」です。
ご不満も多いでしょうが、それが日本の制度です。また庶民が大学病院にかかれたのも日本だからです。
逆に、大学が退院を迫る理由以上に、自宅へ行けない、ホスピスにも行けない、理由があるのでしょうか?
私の家族が「庶民」にあたるかどうかは別として下記に付きご教示願えれば幸いです。
医療保険制度において、正式に該当しないと確定された患者がそのまま病室に居座ることは、具体的にどのような罪になるのか?
また病院として強制退去の権限があるのか?
また必要経費を全額個人負担すれば法律上の問題はなくなるのか?
最後に、自宅療養、ホスピスへの移転に付きましては他の方へ回答しておりますので省略させていただきます。
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