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日本に限らず、ヨーロッパ、古代ギリシア、アフリカなど
時代・地域は問わない…というか、いろんな時代・地域でのデンタルケアを知りたいんですが、
歯ブラシが登場する前はどうやって虫歯を防いでいたんですか?

A 回答 (1件)

木の枝で磨いていました、


木の枝の一端を歯で咬んで柔らかくクシャクシャにして、その部分で歯を磨いていました。
古代インドではニームという木が用いられ、樹液の中にはむし歯や歯槽膿漏(歯周病)を予防する成分があるそうです。
ヨーロッパでは、「布」や「海綿」で拭いたり(磨くのではなくて拭いたそうです)、「木片」や「金属」を細く加工したりして、歯と歯の間の掃除を爪楊枝のようにして掃除したようです。
また、6世紀頃には、マホメットも釈迦と同様に「歯木」で磨くことを広めました。 
中国では、インドから仏教伝来以来、柳の木でつくられた楊枝を使って磨いたそうです。唐の時代には、楊枝で歯を磨き、歯磨剤として「塩」を使っていたそうで、晩唐には指で歯を擦って磨くことも行われており、敦煌の壁画にも描かれているそうです。 
そして、日本では仏教伝来と共に、楊枝はインド(歯木と呼んだ)からがアフガン-中国-日本という経路で伝わったとされています。
日本では歯木のことを「楊枝」、「房楊枝」と呼んでいました。
947-956年頃の平安時代の古文書に庶民の歯磨きのことが記載されています。
鎌倉時代の吉祥山永平寺の口中清浄法(1250年)に歯磨きの正しい仕方が詳しく書かれています。
平安時代から鎌倉時代には、すでに民間で楊枝が使われており、平安時代には竹の楊枝もあったようです。
また、楊枝と共に爪楊枝は平安末期頃から使われ、歯と歯の間の詰まった食べかすを除去するのに使われました。
江戸時代には、一般庶民に広く普及し、楊枝は全盛期を迎えます。
また、江戸時代には楊枝だけでなく、中国の晩唐でもあったように、指に塩をつけて磨くことも行われていました。
このように日本では、明治初期まで楊枝が使われましたが、次第に「現在の歯ブラシの形に似た歯磨き道具」が普及していきました。


木の枝の歯ブラシは、現在でもアフリカなどで使用されています。
現在の歯ブラシのようなものは、959年頃の中国の墓から出土したものらしく柄は象牙製、刷毛は動物の毛だったそうで、時代が降って、道元(曹洞宗)が宋に留学中(1223年)に、牛の角製の柄に馬の毛を植えたものが使われていたと、「正法眼蔵」の中で記述しています。
ですが、アメリカのアメリカ歯科医師会によると、1498年に中国の皇帝が豚毛を骨の柄に植えつけたものが最初としているようです。

歯磨き粉の歴史はBC1550年ころのエジプトが最初で、
4世紀ごろの記録には食塩・黒胡椒・ミントの葉・アイリスの花を混ぜ合わせた粉末を使用していたそうです。
古代ローマでは尿を使用して歯を白くしていたそうです。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2008/07/31 01:56

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