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某大学農学部3年生です。生命科学に興味をもち、DNA操作や生体内反応機構について勉強しています。

最近風の谷のナウシカのマンガを読みました。主旨がなにかはともかく、科学技術を利用した人間の傲慢さをひしひしと感じました。これまで科学者倫理について真剣に考えてみたことがなかったので、これまでない大きな壁に突き当たった感いっぱいです。

地球上にある生命は自然の摂理にもとづいてみな生まれてきたもの。それを遺伝子操作して、そこにあるべきでないものを生み出すことは間違いであることを理解しました。

私の学ぼうとしてきたことは間違っていたのでしょうか?将来は研究職について、日常生活に有用ななにかの開発に携わりたいと思っていましたが、今の状態ではやる気が起きません。

単なるマンガに翻弄されて…と思われるかもしれませんが…

科学研究を肯定する意見をください。

A 回答 (7件)

生命科学の本質は、生命そのものを理解することで応用することは別の話です。

ただ日本はとくに役に立たなくては科学ではないという風潮ですのであなたが研究者になって何かを創り出して人類の役に立ちたいと思う気持ちは初等教育から振り返っても至極当たり前の感覚だと思います。特に農学部であればその傾向はつよいのは当然なのですが、私が思う科学者とは、例えば遺伝子を解明する。酵素の機能を解析すると言ったことによってわれわれは、人類に「教科書」をつくっていってるのではないでしょうか?概念や真理というたぐいの物です。
医者も、製薬会社も科学者がつくった「教科書」をよんで、そうかこの病気の原因はこの遺伝子の異常なんだ。この酵素をなんとかすればいたくなくなるんだ。と応用するわけです。生命はすでにあるもの、その中身を理解し記述するのが科学者の本来の役目ではないでしょうか?
人類がその教科書を作るのをやめてしまえば、技術はある地点で堂々巡りを繰り返すだけになります。もしピロリ菌が見つからなければ、胃潰瘍は、ストレスが開ける穴でしたよね。
科学研究に対する倫理は、その発見に対して制限をかける物ではなく、その発見を応用するときに発揮される物です。
あなたがあたらしいことを発見し概念を創成しようとおもっているのであれば、それは生命に対してなんの冒涜でもなく、自然の摂理を汚す物でもありません。あなたが創り出した概念の階段はきっとその後ずっと後進の科学者の足場となっていくからです。
ただ、宗教観からするとパンドラの箱を開けてしまうことが罪、つまり発見しなければ使おうと思わないのに。という論理は残念ながらありますので、それは議論の余地があるとおもいます。
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「エントロピーの法則」「地球意識革命」「エントロピーの法則II」ジェレミー・リフキンの本を読んでいます。

「エントロピーの法則II」は、遺伝子工学時代の世界観・・・というALGENY副題がついています。
21世紀文明の生存原理という内容の要約もついています。
ダーウインの進化論の批判をしています。
次に読む予定の本は、岩波現代選書「遺伝工学の時代」1979年3月発行の本です。テッド・ハワードとジェレミー・リフキンの共著です。
参考にしてください。
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遺伝子研究=遺伝子操作ではありません。


むしろ、遺伝子についての知識や、遺伝子操作の結果の
生態系への波及効果についての知識の未熟さ(=未熟な
のに経済性にせかされて拙速な実用化する)こそが、
「遺伝子操作」のリスクである以上、研究に罪はありません。
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面白いので別な見方を。


>地球上にある生命は自然の摂理にもとづいてみな生まれてきたもの。これをそのまま考えると人類もその活動も当然「自然の摂理」に基づいていることになります。すなわち自然は人類の活動もすべて織り込み済みです。
という考えも成り立つでしょう。

「人類の遺伝子操作云々が自然の摂理に反する」という思想は「西洋キリスト教の考え」、神は、人類と自然は別に作ったという見方が基のように思えます。人類は自然の摂理とは別だという見方。

人が遺伝子を操作してもしなくても遺伝子は日々変化しているというのは良くご存知だと思います。
人は自然の法則に反することはできません。
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1945年8月6日、8月9日に広島と長崎に原子爆弾が投下されてから、人類の歴史は、新たな段階に入りました。

「核兵器の廃絶」は、人類史の課題です。地球上のすべての人間に、「核兵器廃絶」の任務が課せられたのです。世界で唯一の被爆国、日本人には、とりわけ大きな責任が負わされました。科学者、研究者、政治家は、もっとも重たい責務があります。
生命倫理、科学者倫理には、くわしくありません。手塚治虫さんのロボット「鉄腕アトム」や、「ブラックジャック」、「白い巨塔」や「華麗なる一族」など、科学者、医師、研究者、技術者の悩みは、戦争協力、兵器開発、戦争中の人体実験、生物化学兵器の開発など、社会問題となりました。学問的には、哲学の範囲だと思います。
「政治と科学」かもしれません。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2009/radio …
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2009/radio …
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2009/radio …
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/2009/tv/ka …
農学部の情報が少なくてすみません。父が鳥取高等農林専門学校(鳥取大学農学部の前身)を卒業して、畜産の技術者でした。鳥取大学の沙漠での農業の研究や、芝生を全国の幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、大学、専門学校のグラウンドに植える運動には、大賛成です。
農業の未来に、大いに期待しています。
伊藤嘉昭「一生態学徒の農学遍歴」蒼樹書房を読んだことがあります。
今、読んでいる本、「戦後世界史 下」大月書店と「エントロピーの法則」祥伝社です。1989年と1990年に出版された本ですが、20年後に読んでも、色あせないですね。大月書店の科学全書28「戦後世界史 下」土井正興・浜林正夫著です。科学全書は、日本科学者会議が編集しています。「エントロピーの法則」は、1980年に初版が、アメリカ合衆国で出版されています。30年前の本です。
科学の素晴らしいところは、未来の予測と人類への警鐘を鳴らすことです。2009年の現在、これらの本が書かれた後、人類の歴史に大きな変化がありました。ソ連の崩壊とベルリンの壁が壊されたことです。2001年には、同時多発テロ、その後のイラン戦争、アフガニスタンの内戦と続きます。
DNAの研究で、犯罪の捜査にDNA鑑定が利用されて、誤審がなくなるはずでした。足利事件の再審が始まりました。どうして誤審が起きたのか、原因の究明が求められます。裁判官、検事、警察官(刑事)には、高校卒業程度の理科と数学の教養が求められます。自白の誘導だけは、一流ですね。
科学研究は、だれとでも手をつなぐ(だれとでも一緒になる)。魂を安売りしてはいけません。孟子いわく、「みずから顧みて直くんば、千万人といえども、我行かん」。大いにお励みください。
「風の谷のナウシカ」大好きですよ。テレビで上映されるとき、初めてビデオレコーダーを購入しました。昔は、給料の1か月分くらいしました。
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>地球上にある生命は自然の摂理にもとづいてみな生まれてきたもの


故スティーブン・J・グールド教授によれば、生物の進化は地球自身や宇宙からの「不条理」な「干渉」の結果「偶然」の結果に過ぎない。
ということになります。
人類が他の生物に「不条理」に干渉しても大した影響は無いです。
ナウシカ大好きですが、映画版の結論は「菌類」が「全てを無機物に戻す」であり、もののけ姫では「生きろ」です。
ナウシカの漫画版も結論は「不条理だが今を生きろ」だと思います。
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「あるべきでないもの」とは何でしょうか?


例えば, 植物において現在の栽培品種はすべて「あるべきではない」ということが可能です. 人為選択や人為交配はすべて否定されるべきものですか?
あるいは逆に, 一部の遺伝子で水平伝播の可能性が指摘されています. これは人間がやっているか自然になされているかの違いはあれど「種を超えた遺伝子導入」であることに違いはありません.
極論すると「遺伝子操作」というのは「自然に起こりえることを人間が (より高い確率で) 起こしている」だけであるともいえます.
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