![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?5a7ff87)
積立金方式による圧縮記帳で税率変更があった場合について質問です。
例として
前期末(法人税率40%)
圧縮積立金 600
繰延税金負債 400
当期で税率が38%になった場合
会計処理としては
繰越利益剰余金 20 圧縮積立金 20
繰延税金負債 20 法人税等調整額 20
ですが、積立金方式といえば利益処分方式なので、
繰越利益剰余金の増減によって実際に
当期の法人税金額も変わるのでしょうか。
上記の仕訳では処分利益が減るので法人税は減少?
しかしそれだと
貸方の法人税等調整額が増加するのは
少し違和感を感じるのです。
素人のような質問で恐縮ですが、
よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
お書きのとおり、繰延税金負債を取り崩す仕訳は、過年度の企業会計を訂正するという意味合いもあると思います。
しかし、過年度に適用された実効税率は、その時点では最も合理的な見積もりに基づいたものであったはずです。
このように考えれば、当期における実効税率の見積もりの変更は、過年度の実効税率が間違っていたのではなく、当期に生じた新たな事実による将来の負担税額の見積額の修正といえるのではないでしょうか。つまり、当期の損益という見方です。
なお、お書きの「・・過年度に税率の差額分、法人税等を多く納めた・・」の『多く納めた』は、繰延税金負債ですから『少なく納めた』ではないでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
>過年度に適用された実効税率は、その時点では最も合理的な見積もりに基づいたものであったはずです。
なるほど、確かに、です。
すると当期は新たな事実により、企業会計上では当期の純利益が
増えたと考えてよいのでしょうか。(企業会計上であり)
過年度に免除され、後払いとされた税金の額が将来、減額となったわけですから。
税率変更分差、得したことなると考えるべきでしょうか。
たとえば仮に過年度に将来減算一時差異
(つまり過年度に税金を税率変分多く納めた)が発生し、
当期に税率の下降変更(38%)とともに解消された場合、
損金算入が認められて、少なくなる法人税額は新しい税率38%分で
過年度で税率変更分差、払いすぎた税金が返ってくるわけではありませんよね。
減算、加算ともに税率変更のあった期に、企業会計上では
損益が生じる。そう考えてよろしいでしょうか。
何度も申し訳ありません。
あと
>『多く納めた』は、繰延税金負債ですから『少なく納めた』
ですね、失礼しました。一瞬、繰延税金資産にしてしまいました。
No.1
- 回答日時:
この場合は当期の法人税額に変化はありません。
税効果会計を適用する場合には、積立金経理による圧縮積立金の積立額は、税務上積み立てようとする金額から税効果相当額を控除した後の金額となります。
しかし、この場合でも、法人税申告書に税務上の圧縮積立金積立額を明らかにするための明細を添付すれば、積立金経理による積立額(600)とこれに係る税効果相当額(400)との合計額(1000)を積み立てたものとして取り扱われます。
つまり、1000全額が法人税の税額計算では損金となるわけです。
したがって、実効税率の変化による異動額はその1000の中での振り替えに過ぎないので、当期法人税額には影響しないのです。
ご連絡と御礼が遅くなりまして申し訳ありません。
丁寧なご回答をありがとうございます。
他の参考書も色々調べている中で、税務上は
圧縮金額全額に対して法人税が科せられるとありました。
さらに詳しくご説明いただき、かなりすっきりしました。
ところでこの場合、繰延税金負債を取り崩す仕訳は
過年度の企業会計を訂正する意味合いで
「過年度損益の修正」と呼べなくはないでしょうか。
法人税率が変更になった場合、過年度の一時差異も再計算する。
過年度に税率の差額分、法人税等を多く納めた過年度の企業会計を訂正する意味で、
当期の企業会計を調整する。
その意味で過年度の法人税等=費用を、そして過年度の企業会計を修正する
意味合いが強い仕訳になるのではないかと思うのです。
いかがでしょうか。
時間が経過していますのでご覧いただけるかどうか、ですが、
ご覧いただけましたらどうかご教授をお願いします。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 財務・会計・経理 〜〜〜〜〜 圧縮記帳とは、課税の繰り延べを目的として、たとえば、国等から交付を受けた補助金等(国庫補 2 2023/06/26 23:49
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 日商簿記2級の税効果会計の練習問題について納得行かないものがあります。 練習問題① 決算において、そ 3 2022/03/24 14:18
- その他(資産運用・投資) 積立NISAに詳しい方。 2 2023/08/15 11:41
- その他(保険) 投資目的の保険商品について。受取時にかかる税金について保険会社に質問しました。 商品を端的に説明する 3 2023/08/08 20:33
- 政治 安倍自公政権のアベノミクスとやらで、日本が経済成長し、景気・内需も良くなった? 2 2022/05/04 10:30
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 簿記→圧縮記帳について 1 2022/09/12 22:19
- 投資・株式の税金 サラリーマン投資家(海外FX)の節税目的のマイクロ法人設立について 2 2022/09/19 18:37
- 政治 安倍・菅・岸田自公政権の悪政・悪行・犯罪・テロ・噓八百・隠蔽・捏造・改ざん・悪い方向に 4 2022/05/29 19:36
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 満期保有目的債券の償却原価法の計算について(簿記2級) 1 2022/06/18 15:40
- 政治 小泉自公政権になってからも、善政・善行は何一つ行わず、悪政・悪行・犯罪・テロ・噓八百等々 1 2022/06/02 18:22
関連するカテゴリからQ&Aを探す
医師・看護師・助産師
薬剤師・登録販売者・MR
医療事務・調剤薬局事務
歯科衛生士・歯科助手
臨床検査技師・臨床工学技士
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
臨床心理士・心理カウンセラー・ソーシャルワーカー
介護福祉士・ケアマネージャー・社会福祉士
弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士
フィナンシャルプランナー(FP)
中小企業診断士
公認会計士・税理士
簿記検定・漢字検定・秘書検定
情報処理技術者・Microsoft認定資格
TOEFL・TOEIC・英語検定
建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引主任者(宅建)
不動産鑑定士・土地家屋調査士
マンション管理士
電気工事士
美容師・理容師
調理師・管理栄養士・パティシエ
シェフ
保育士・幼稚園教諭
教師・教員
国家公務員・地方公務員
警察官・消防士
その他(職業・資格)
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
サンプルを購入した時の仕訳は...
-
洗替の意味と基本的な仕訳を教...
-
繰越利益剰余金と残高試算表の...
-
未収利息 受取り家賃などが何度...
-
長期前払費用からリース料への...
-
簿記3級の問題集で答えを見ても...
-
前払費用と前払保険料の使い分...
-
未経過期間について教えてください
-
金銭債権・貸倒引当金 キャッ...
-
仕訳。。。
-
金額をマイナスで記入しない理由
-
決算時に仮払金、仮受金の処理
-
2級 工業簿記 予定配賦について
-
圧縮記帳の直接減額方式と圧縮...
-
仕分けの仕方
-
保険料 決算時の繰延べ処理に...
-
修繕引当金の仕訳について教え...
-
簿記3級の現金過不足の訂正仕...
-
全商簿記1級会計の仕訳について...
-
簿記2級 表作成時の仕訳の問題
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
サンプルを購入した時の仕訳は...
-
洗替の意味と基本的な仕訳を教...
-
金額をマイナスで記入しない理由
-
決算時に仮払金、仮受金の処理
-
期首戻しって何のためにするの...
-
前払費用と前払保険料の使い分...
-
家賃は1ヶ月あたり20,000で毎年...
-
繰越利益剰余金と残高試算表の...
-
仕訳について
-
簿記3級の現金過不足の訂正仕...
-
決算整理で修繕引当金をいった...
-
計上と振替は同じ意味ですか?
-
未経過期間について教えてください
-
簿記3級「前払保険料」の質問です
-
簿記2級 表作成時の仕訳の問題
-
未収収益について
-
その他有価証券評価差額金と前T...
-
この訂正仕訳を分かりやすく教...
-
2級 工業簿記 予定配賦について
-
修繕引当金の仕訳について教え...
おすすめ情報