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 母の治療のことで質問致します。
 7年半ほど前に肺・腺がんで手術を受け、肺の一部と周りのリンパ腺を切除しました。そのときはリンパ腺への転移もなく、手術のみで、他の治療は受けず、経過観察をしてきました。
 今年の春に甲状腺付近にがんが見つかり(肺がんの転移だそうです)、手術でガンを切除(5月)、そのときに気管に穴が開き、現在は気管切開のカニューレを挿入しています。手術後、PETや脳MRIで調べたところ、目に見えるほどのガンは確認されなかったのですが、甲状腺付近には手術で取り残したガン細胞があるだろう、とのことで、7月30日から放射線治療に入る予定です。
 放射線治療について、ネットで調べてみると、副作用として唾液腺や味覚に異常が出る等が載っていました。皮膚の上から放射線を当てる通常の治療でも副作用があるのに、気管切開をして内部の喉頭粘膜に直接放射線を当てても大丈夫なものなのかと心配で、相談させていただきます。
 医療にお詳しい方のご回答をお待ちしております。

A 回答 (1件)

 お母様が放射線治療を受けることになったとのことで、さぞご心配だと拝察致します。



 まず、ネットでご覧になった「唾液腺や味覚に異常が出る」という副作用に関してですが、ご質問の文面を読む限りは、起こらないと考えていただいて結構です。
 といいますのも、放射線はあたった場所にしか副作用が出ないからです。今回は、甲状腺付近の肺癌転移術後で、画像検査(PETなど)上ほかに転移が指摘できなかったとのことから、甲状腺付近中心にしか照射されないと考えます。となりますと、唾液腺や舌には放射線があたりませんので、それに関連する障害が生じることはありません。

 さて、直接粘膜面に放射線が照射されても大丈夫なものなのかというご質問ですが、回答としては、直接であろうとなかろうと関係がないということになります。
 これには放射線の性質が関係してくるのですが、治療時に照射された放射線は人体を通過しながら、少しずつ癌や正常組織に影響を与えていきます。言い換えると、放射線は外からあてても、表面だけでなく奥まで到達して、治療効果を発揮するとともに副作用を起こすということです。ですので、放射線治療上、内部と外部に差はないと考えていただいて結構です。(厳密には放射線が吸収されることによる減衰がありますが、今回の場合臨床的に副作用の差としてあらわれることはまずないと思います。)

 実際、気管切開の部分に腫瘍の残存が疑われる症例について、意図的に気管切開部を含めて照射をすることも一般的に行なわれていることですので、嚥下時痛などの一定の副作用が起こることは理解しておく必要があるものの、今回の治療にあたって気管切開していることを心配する必要はないと考えます。

 放射線治療を無事終えられ、一日も早く元気になられることをお祈り申し上げます。
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この回答へのお礼

 非常にわかりやすいご説明をありがとうございました。放射線治療に対して、漠然とした恐怖心があるなかで、このようなご回答をいただいて、安堵することができました。本人、家族ともども前向きに治療に取り組んでいきたいと思います。

お礼日時:2012/07/18 21:15

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