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大昔私がまだ学生だった頃、古文だったか漢文だったかの授業で次のような内容の話を聞いた記憶があります。

「右隣の家から醤油を貸してくれと言われたが、自分の家には醤油がなかった。そこで左隣の家から醤油を借りて、右隣の家に貸した。こういうことは両隣と仲たがいになるもとだからしてはいけない。」

私としては、中国の故事だったと記憶しているのですが、こんな故事はなかったでしょうか?
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、コレの正体を教えてください。

A 回答 (1件)

『論語』ではないでしょうか。



公冶長篇に
「子曰く、たれか微生高を直なりと謂う。或る人、酢を乞う。これを其の隣に乞いてこれを与う」
という一節があります。

通釈は、
「孔子先生がおっしゃった。誰が微生高(人名)のことを正直だなどと言ったのだろう。ある人が微生高に酢を借りようとしたが、彼の家でも酢を切らしていた。そこで彼は隣の家の人に酢を借りて、借りにきた人に貸したのだ」。

普通この一節は、無いなら無いと正直に言えばいいのに見栄を張るなんてつまらないことだ、という訓戒として受け取られています。

ただ、専門家のなかには上記のような通釈に疑問を感じている人もいるようです。
たとえば江戸時代の思想家である荻生徂徠などは、まったく違う解釈をしています。孔子のこの発言は微生高に対する親しみをこめた冗談なのだ、というものです。つまり、微生高は自分の家に酢が無ければ隣家に借りてまで借りにきた人に貸すようないい奴だ、ということを孔子はちょっと冗談めかして「正直じゃないよねえ、微生高は(笑)」と表現した、という解釈です。

詳しくは、呉智英『現代人の論語』(文藝春秋¥1100)をご覧ください。というかこのアドバイスのネタ本はコレです。最近出たばかりの本なので少し大きな本屋に行けば手に入る(または立ち読みできる)と思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!!!
全然回答が来ないので、私は授業中に居眠りしていて夢でも見てたんじゃなかろうかと思い始めていました。
故事じゃなくて論語、醤油じゃなくて酢、やっぱり居眠りをしていたのかも。。。
私も「無いなら無いと正直に」という解釈を聞いた記憶がありますので、コレに間違いないと思います。
長年つかえていた魚の骨が取れたように気分爽快です♪
ネタ本まで紹介して頂いて感謝感謝です。
おもしろそうな本ですので、早速書店へGoです!
本当にありがとうございました。

お礼日時:2004/02/16 10:37

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