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日本語を勉強中の中国人です。「ご馳走になりました」と「ご馳走さまでした」の違いがよくわからないのですが、どなたか教えていただけませんか。日本の方はこの二つの表現をどのように使い分けていらっしゃいますか。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

食卓で食事を終えて箸を置き、「ご馳走様でした」という。


これは無事食事を終え、命をつなぐことができたことへの感謝を口に出したものです。
だから、一人で食事をした場合でも、「ご馳走様でした」ということはあります。
自宅で、家族で食事をしていた場合は、その食事を用意(調理など)した人と、その食事を用意するために必要だったお金を稼いできた人に対する感謝も含みます。

飲食店で、食事を終えて店を出るときに、「緒馳走様(でした)」と、料理人(姿が見えていれば)や店員に声をかけることもあります。
合理的に考えると、自分はお金を払っている客だからそんなことを言う必要はない、ということになりますが、料理を作り、もてなしをしてくれたことに対して、自分は満足しましたよ、ありがとう、という気持ちを言葉に出します。
もちろん、料理がおいしくなかったり、店員の態度が悪かったりしたら、そんなことは言いません。

職場で上司が、「今日は私がご馳走する(=支払いをする)から、一緒に食事に行こう。」と誘ってきたら、「ご馳走になります。」と答えます。これは、「一緒に行きます。支払いはお任せします。」という意味です。
食事を終えて、会計を済ませた(その上司が支払った)後で、「ご馳走になりました。」とお礼をいいます。

上司や伯父など、目上の人の家に招かれて食事をしたとき、食卓では「ご馳走様でした。」といいます。
ホスト・ホステスに対して、感謝の意もありますが、自分は食事を終えました、と伝える意味合いが強いと思います。
食卓上を片付けて、デザートを出すとか、お茶を出すとかしてもいいですよ、ということになります。
その家を辞するときに「今日は、ご馳走になりました。」といいます。ここで改めてもてなしに対して感謝の意を示すのです。
食事を終えて食卓で、「ご馳走になりました。」ということもありますが、「それでは(=食事は終えたので)、これで帰ります。」というようなニュアンスが漂ってしまうような気がします。
食事をした場所(食堂)から他の部屋に移動するならそれでもいいでしょう。

帰宅後に、家人に「食事(夕食)はどうしますか?(=食べますか?)」あるいは「食事はどうしましたか?」と尋ねたれたら、「○○さんに、ご馳走になりました。」と答えます。
これは、家人が○○さんを知っており、そのことを知っておいてもらう必要がある場合です。
そうではない、自分で支払った食事や、家人に内緒の相手との食事だったら、ただ「(外で)済ませてきました。」と答えます。

翌日、その上司にあったら、「昨日(昨夜)は、ご馳走様でした。」と再度、礼をいいます。
ここで「昨日は、ご馳走になりました。」というのも間違いではありませんが、私は違和感があります。
明確にどのように誤りなのかは指摘できないのですが、「ご馳走様でした。」のほうが自然だと感じます。

自分と相手との関係によってではなく、場面や時によって使い分けられていると思います。
ほとんどの場合は、「ご馳走様でした。」でよいと思います。
「ご馳走になりました。」でなければならないのは、上記の例のように、相手にではなく相手以外の第三者に答える場合だけであると思います。
他の例では、「ご馳走になりました」を「ご馳走様でした」に置き換えても違和感はありません。

強いて言えば、「ご馳走様でした」は食事の終了、「ご馳走になりました」は食事を含めたもてなし全体の完了を意味するように思います。
訪問先を辞去するときに、「ご馳走になりました」といえば、「私は帰ります。」の意を含むし、食事会を終えて店を出て、上司に「ご馳走になりました」といえば、「ここで一旦解散。」の意を含んで、帰宅する人あり、別の店に行く人あり、ということになります。

「ご馳走様でした」はそれだけで充分に丁寧な表現だと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。おかげさまで、シチュエーション別での使い方はだいぶわかるようになりました。

お礼日時:2015/01/02 10:59

「ご馳走さまでした」


もてなしを受けた人などに、食事を終わったあとで
いいます。
料理店などでは店を出る時にも使います。
「ご馳走になりました」
もてなしを受けた人と別れる時にいいます。
これが普通です。

実際には両方が使われていますが、普通の言いかた
をおすすめします。

Aさんが「Bさんの家でご馳走になりました」と
Cさんに話しますが、過去の話では「ご馳走さま
でした」を使わないないのはおわかりでしょう。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。わかりやすいですね。おかげさまで、理解できました。

お礼日時:2015/01/02 11:15

> 質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。



質問文は完璧[かんぺき]です。
日本人が書いた文章に見えます。
日本人でも時々してしまうような敬語の間違いも皆無です。

> 「ご馳走さまでした」に「さま」が入っているのに、
> 砕けた表現になっているのですね。

「様[さま]」は、元々は尊敬をあらわす言葉ですが、
時代を超えて一般に広く用いられているうちに敬意が浅くなり、
現在では、話し手・書き手が敬意を特に示さない場合でも丁寧語として用います。

手紙などを差し出すときに
あて先の個人の名前に付ける「様[さま]」、
あて先の会社や団体の名前に付ける「御中[おんちゅう]」は、
儀礼的に(つまり社会的な礼儀として)用いられています。
付け忘れると、失礼な人だと思われるかもしれません。

> 「ご馳走になりました」と「ご馳走さまでした」の違いがよくわからないのですが

食事を始めるときの「いただきます」と
食事を終えるときの「ご馳走さま(でした)」は
あいさつとして慣用句になっていますが、
「ご馳走になりました」にこの用法は無いと思います。

「ご~になる」「お~になる」は敬意をあらわします。
他方、「ご~さま(です)」「お~さま(です)」は、
丁寧な表現ですが、敬意を特に示さない場合にも用いられます。

☆ 「ご~」と「お~」とを使い分ける目安
動作をあらわす言葉が
漢字だけから成る言葉であれば「ご~」、
日本語に元々ある言葉であれば「お~」。

☆ 「ご~になる」「お~になる」

これらの表現は、~の動作をする人に対する敬意をあらわす尊敬語です。
「ご馳走になる」は馳走を受ける人が主語ですが、
~の動作をする人が主語となる例が多いです。
例:
「皇太子ご夫妻の長女の愛子さまは、
皇太子ご夫妻と一緒にテニスをお楽しみになりました。」
↑ ニュースなどの報道で皇族に対する敬意を示すために、
  このような表現が用いられることがあります。
  一般には、中学生については「テニスを楽しみました」で充分です。
  また、愛子内親王の親である皇太子や皇太子妃が話すときには、
  娘に対しては敬意を示さないので「テニスを楽しみました」となります。
  皇族[こうぞく]は、天皇[てんのう]以外で天皇の一族の人です。
例:
「お掛けになった電話番号は、現在、使われておりません。」
↑ 電話会社にとって電話を掛ける人はお客様なので、
  「掛ける」ではなく尊敬語の「お掛けになる」となっています。

動詞の尊敬語の形を用いて敬意を示すこともできます。
「ご~になる」「お~になる」のほうが敬意が深い印象があります。
(これは聞き手・読み手によって違うかもしれません。)
「ご~になる」動作…尊敬語の形は「~される」。
「お~になる」動作…尊敬語の形は、動詞の未然形+「れる」/「られる」。
この尊敬語の形を用いるときは主語を明示することが多いです。
例:
「皇太子ご夫妻の長女の愛子さまは、
皇太子ご夫妻と一緒にテニスを楽しまれました。」
例:
「天皇、皇后両陛下は12月3日、
広島市安佐南区を訪問され、8月に起きた土砂災害の現場を視察されました。」

「お見えになる」(「たずねて来て姿を見せる」といった意味)は慣用句で、
「見えられる」はあまり用いられません。

なお、
「ご~する」(例:「ご説明する」)や「お~する」(例:「お調べする」)は
本来、主語となる人が自分の動作について謙遜する表現(謙譲語)ですので、
「ご~される」は間違いですが、これを尊敬語のつもりで用いる人もいます。

☆ 「ご~さま(だ/です)」「お~さま(だ/です)」

これらの表現は丁寧な表現(丁寧語)ですが、
敬意を特にあらわさない場合もあります。
~の動作をする人が職場の上司や学校の先輩でも、
その人と対面して話すときには、
これらの表現でも充分であることが多いです。

「ご馳走さま」「ご愁傷[しゅうしょう]さま」には、
丁寧語の用法のほかに、
人をからかったり、冷やかしたりする用法もあります。
両方の用法を辞典で調べてみてください。
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%A1%E9%A6%B3%E8%B …
https://kotobank.jp/word/%E5%BE%A1%E6%84%81%E5%8 …
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この回答へのお礼

ご丁寧に説明していただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。

お礼日時:2015/01/02 11:14

こんにちは。



どちらが丁寧かということではなく、シチュエーションの違いだろうと考えました。

>「ご馳走になりました」のほうが丁寧でしょうか。
>「ご馳走さまでした」に「さま」が入っているのに、砕けた表現になっているのですね。

「ご馳走さまでした」は、料理を作っていただい人への感謝を込めて言いますが、食事が終わって、食べ終わって、その余韻が残っている間に言う言葉だと思います。そこには、料理に対する「お礼」や「美味しい」という表現も含まれていると感じます。そういう意味では、もてなす・もてなされるのは、親しい間柄にはあるのかもしれません。お店でも、料理人にたいして言う場合、同様です。

「ご馳走になりました」は、食事が終わって、別れ際や散会する時に、もてなしをしていただいた人へのお礼として言います。しかし、#2様のおっしゃる通り、他人のお宅に伺って、料理を振る舞われて、帰り際に、その家のご主人に「本日は、ご馳走になりました。」などと、言うのかもしれません。

私個人は、外国人が多い仕事がら、翌日に、持ち越しで「昨日は、ご馳走になりました。」という習慣はありません。しかし、相手が気難しい日本人に対しては、言うかもしれません。

日本人でも、これは難しいですね。
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この回答へのお礼

早速ご回答いただきありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2015/01/02 11:05

言葉だけの意味で考えると。


違いは「なる」の有無ですね。
「ご馳走さま」は食事そのものに対する感謝。
「ご馳走になりました」は食事を提供した行為に対する謝意。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2015/01/02 11:00

「ご馳走になりました」は「ご馳走さまでした」の丁寧語



主に 目上の人にご馳走になった時は「ご馳走になりました」  で

気軽な友達 家族等には「ご馳走さまでした」です
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。「ご馳走になりました」のほうが丁寧でしょうか。「ご馳走さまでした」に「さま」が入っているのに、砕けた表現になっているのですね。てっきりこちらのほうが丁寧だと思ってしまいました。難しいですね。なかなか覚えられません。もしなぜ「ご馳走になりました」のほうが丁寧である理由もご存知でしたら、教えていただければ幸いです。

お礼日時:2014/12/28 09:36

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