個人事業主2年目です。新たな会計ソフトで今年のデータを入力しようとしていて、疑問に思ったことがあります。経理は専門外なので、基本的なことですが、ご教示いただけないでしょうか?
それは、自分自身の給与のことです。
一人しかいない個人事業主なので、自分の給与=決算対象組織の利益、だと思っていました。よって1年目の貸借対照表の所得金額は、ほぼ昨年度の自分の給与に当たります。
これから2年目の開始残高設定をする場合、そのソフトの説明には、<「元入金」+「青色申告特別控除前の所得金額」+「事業主借」−「事業主貸」を新たな元入金に入力してください。>とあります。
ということは、昨年の所得金額が、ほぼそのままの金額で、新たな元入金になります。
実際には、昨年度の所得の多くは生活費として使っているので、今年度の開始残高設定にそのままの金額を設定するのはおかしな感じがしますが、それでいいのでしょうか?
また、これを繰り返すと、次の年にはまたその年の所得が追加されて、結局どんどん元入金が増えていってしまうことになります。
これでいいのでしょうか? それとも私のやり方が間違いなのでしょうか?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
>一人しかいない個人事業主なので、自分の給与=決算対象組織の利益、だと思っていました。
考え方は基本的には正しいです。
基本的には、
あなたの給与(事業主の給与)=決算対象組織の利益(個人事業の利益=事業所得)
です。
>1年目の貸借対照表の所得金額は、ほぼ昨年度の自分の給与に当たります。
いいえ。
1年目の損益計算書の「(45)所得金額+(44)青色申告特別控除額」が、ほぼ昨年度のあなたの給与に当たるはずです。
>昨年の所得金額が、ほぼそのままの金額で、新たな元入金になります。
はい。
個人事業の元入金は、会社の純資産に相当します。
会社の純資産の内訳は、
「当初の資本金+事業開始後の利益累積額」ですから、
個人事業の元入金も、
「当初の元入金+事業開始後の利益累積額」になります。
あなたの場合も、当初の元入金がゼロだったのであれば、その後の元入金は「0+事業開始後の利益累積額」になりますから、昨年の所得金額が、ほぼそのままの金額で、新たな元入金になるわけです。
>実際には、昨年度の所得の多くは生活費として使っているので、今年度の開始残高設定にそのままの金額を設定するのはおかしな感じがしますが、それでいいのでしょうか?
いいのです。
事業主のあなたが、例えば生活費(給与)5万円を取るときは、
〔借方〕事業主貸 50,000/〔貸方〕普通預金 50,000
と仕訳しますから、損益計算書の所得金額には影響を与えないのです。
>また、これを繰り返すと、次の年にはまたその年の所得が追加されて、結局どんどん元入金が増えていってしまうことになります。
事業が儲かっている場合は、それで良いのです。
会社の場合も、事業が儲かっている場合は、年ごとに純資産が増えて行きます。個人の場合も、事業が儲かっている場合は、年ごとに元入金が増えて行くのです。
丁寧な御説明ありがとうございます。よく分かりました。
サラリーマン時代は経理とはまったく無関係だったので、とまどうことが多いのですが、これからも何とか会計ソフトとつきあっていこうと思います。
No.1
- 回答日時:
>新たな会計ソフトで今年のデータを入力しようとしていて…
今年はもう半分過ぎたのに?
>昨年の所得金額が、ほぼそのままの金額で、新たな元入金になります…
何で?
[青色申告特別控除前の所得金額] = [新年の元入金]
って書いてありますか。
>実際には、昨年度の所得の多くは生活費として使っているので…
だから、去年の元入金から「事業主貸」を引いているでしょう。
>これを繰り返すと、次の年にはまたその年の所得が追加されて…
その元入金の計算式に、「事業主借」と「事業主貸」とを足したり引いたりしているのが分かりませんか。
「事業主借」として事業会計に受け入れてお金は翌年の元入金に反映し、「事業主貸」として事業会計から生活費に回ったお金は当年の元入金から引いてしまうのです。
その結果は、大晦日現在で、
[事業会計に残った現金・預金や土地建物その他資産の合計] - [買掛金や借入金など負債の合計]
と一致するのです。
さっそくのご教示ありがとうございます。
要するに、生活費は「事業主貸」勘定で処理するということですね。
そんなことも知らないドシロウトなので、昨年度は事業主貸=ゼロで確定申告しちゃいました。どんでもない申告をしちゃったってことですね。
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