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古典の「見る」と「見ゆ」の違いって何ですか?

A 回答 (2件)

見る の活用  み み みる みる みれ みよ  マ行 上一段活用  「見る」



見ゆ の活用  え え ゆ  ゆる ゆれ えよ  ヤ行 下二段活用  「お目にかかる、お会いする」

活用と意味が違います。

参考までに。
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この回答へのお礼

助かりました

なるほど!
ありがとうございます

お礼日時:2016/05/25 18:59

「見る」は他動詞・上一段活用です。

この他動詞という点が重要です。他動詞だから「を」(対格・目的格)を必ず伴います。(「月見る」のように省略されることはあります)
「見ゆ」は特殊な出来方をした動詞で、自動詞・下二段活用の動詞になりました。どのように特殊だったかと言うと、上代に「見る」に「ゆ」という自発(受身・可能も)の助動詞が接続して出来ました。その接続関係も特殊で「見る」には「ゆ」ではなく「らゆ」がつくのが本来なのですが、「ゆ」がついてしまいました。

 上代に、「思ふ」「聞く」などに「ゆ」がついて「思はゆ」「聞かゆ」が出来、それに習うように「見ゆ」も出来ました。
 「思はゆ」→「思ほゆ」→「おぼゆ」と変化し、意味も「思われる」の意味とともに「思うの尊敬語」の意味になったりして、結局は現在の「覚える」に落ち着きました。
 「聞かゆ」→「聞こゆ」と変化し、現在の「聞こえる」に落ち着きました。「聞こゆ」も平安時代には「言う」の謙譲語(申し上げる)に使われました。
 「見ゆ」は現在の「見える」に落ち着きましたが、「見える」「聞こえる」は現在、「可能」と言うことでなく「見る」や「聞く」の自動詞として存在します。(「見ることが出来る」とか「聞くことが出来る」のように「可能形」としてしまうのは無理があります。)
 その外に「言ふ」に「ゆ」がついた「言はゆる」、「有り」に「ゆ」がついた「有らゆる」は現在の「いわゆる」「あらゆる」という「連体詞」として形を残しています。

 「ゆ」を言い出したついでに、「思ほゆ」「聞こゆ」や「あらゆる」「いわゆる」にも触れました。ややこしくなったら、申し訳ありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/05/30 21:30

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