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女性の選挙権はどうして認められるようになったのですか?
最初は税を納めていた25歳以上の男性のみ、それから改正され男性全員、この男性は徴兵義務とセットで権利を得ていたそうですが何故その義務を負わない女性が権利を得る事が出来たのでしょうか?調べても当時の女性活動家達が頑張ったからという事しか分かりません。

A 回答 (2件)

女性の選挙権が認められるようになった背景は女性運動の成果、でもありますがそれ以上に「広く平等意識が認識されるようになったから」です。



実際のところ、女性の選挙権だけでなく、それまで選挙権のなかったアメリカの黒人に対しても1870年には選挙権が与えられています。

これは単純に人権意識が広がったということではなく、資本主義社会の平等を突き詰めて行った結果、だんだんに選挙権が認められるようになった、ということです。

資本主義は「個人の自由意思による契約や売買」が基礎になっています。イギリスの産業革命以降問題になったのは「消費者をどのように大量に作りだすか」ということです。当然ですが消費をする人が居なければいくら大量生産しても売れないからです。

物を買う、というのは自由意思です。だれにも文句を言われず買うということ、そしてそのためには誰でも賃金を得ることができ、それが自分の自由にならないといけないわけです。黒人にしても女性にしても、働いたお金が「主人」に巻き上げられるようでは、主体としての消費者にはなれないわけです。

そもそも民主主義と資本主義がセットになっているのは、自由な個人でなければ資本主義が回らない、と言う現実があったからです。

だから、結局女性にも選挙権が解放されるわけです。選挙権は権利でありつつ、同時に税を負担し社会の構成員として自覚を促すわけです。その代り誰にも文句を言われず「自由意思」で自分の稼ぎを自分の好きなようにつかえるわけです。


これらのタイミングを早めたのは女性解放運動なのかもしれませんが、それがなくても、資本主義経済の発展に伴って、いずれは女性にも選挙権は開放されたはずです。
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