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「〜しまった」という言い方は、通常何かを失敗した時にそれを嘆く用途に使います。例えば
「今日は宿題を忘れてしまった。」
「足の小指をぶつけてしまった。」
などです。

以前、中学生時代の友人が「〜しまった」を「ついにやり遂げた」という意味でも使っていました。例えば、時間をかけたジグソーパズルが完成した時に「ジグソーパズルがついに完成してしまった」のような使い方です。その語感がおもしろく「やった!」というよりも、ずっと苦労してやっと達成した!という感じが出るので、「ついに仕事が終わってしまった!」などと言うことがあるのですが、同僚からは『仕事が終わったことはいいことなのに、なんで「しまった」を使うの?』と、しまったをそのように使うのはおかしいと指摘されます。

そこで質問なのですが、「〜しまった」を私のようにやり遂げたことを喜ぶ場合に使うことはありますか?もしかしたら、地域によって違いがあるかもしれないので、差し支えなければあなたの住んでいる地域も教えてくれるとうれしいです。ちなみに、喜ぶ場合に「〜しまった」を使っていた友人は栃木県出身です。それを使わないと指摘された方は複数いて、それぞれ京都と福岡出身です。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (7件)

あなたの言い方は、必ずしも間違いではありません。

確かに方言によって使う言葉に差があります。失敗した場合「しまった」は関西では「しもた」になります。しかし、それなりに共通てんがあります。
 ここから古語の世界に入ります。昔、「仕舞」というものがありました。「能」で使われたのですが、それが「しまう」「おしまい」の語源です。

以下「広辞苑」(第六版)より
し‐ま・う【仕舞う・了う・終う】 シマフ
〔他五〕
(1)かたをつけ、終りにする。すます。しとげる。日葡辞書「レイ(礼)ヲシマウ」「コンニチヨウシマウタ」。「仕事を―・う」
(2)やめる。また、なくす。莫切自根金生木(きるなのねからかねのなるき)「世の中には富で身代を―・ふもあるから」。「店を―・って国に帰る」
(3)《仕舞》入れ納める。片づける。始末する。狂言、祢宜山伏「最早飲むまい、―・へ」。「道具を―・う」「思い出を胸に―・う」
(4)年の暮などの諸勘定を支払い(取り立て)終わる。世間胸算用(4)「代銀は毎年大暮に取り集めて、京を大晦日の夜半から我前に―・ひ次第に」
(5)相手を殺して事件の結末をつける。やっつける。歌舞伎、好色伝受「追手の侍二人ながら―・はるる」
(6)遊女などを特別の揚代金を出して連日独り占めにする。洒落本、娼妓絹〓(しょうぎきぬぶるい)「聞けばあしたあの八右衛門めが―・つて下の〓(いけす)へ手めへをつれていくさうだ」
(7)(取引用語)建玉(たてぎょく)を転売または買いもどすことによって取引を完結する。
(8)(動詞の連用形に助詞テの付いたものに接続して)その動作が完了したことを表す。
(ア)すっかり…しおわる。好色五人女(1)「おつつけ勘当帳に付けて―・ふべし」。「ぜんぶ食べて―・う」
(イ)完全に…する。ほんとに…する。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「奥様はうつそり、鼻明いて―・はんしよ」。「あきれて―・う」
(ウ)(多く、助動詞タを伴って)もはやどうにもならない、とりかえしのつかないことになるの意を表す。「秘密文書を人に見せて―・った」「大事な品をぬらして―・う」

「失敗する」は最後の(ウ)の場合だけで、ほとんどは「終わる」「完了する」の意味です。

 さらに、古語には「完了」の助動詞、特に「つ」「ぬ」というのがありました。勿論「過去」の助動詞「き」「けり」もありました。その他に「完了」と呼ばれる「たり」「り」がありますが、どちらかというと「存続」に重点が置かれています。
それが現代語では6種類の助動詞を「た」一つで引き受けている格好です。だから「た」は過去と完了の助動詞です。ところで、「つ」「ぬ」の意味を複数の国語学者が(金田一春彦、大野晋)「~ちまう」「~ちゃう」(どちらも「~てしまう」)の意味だと書いているのを、読んだことがあります。
 このように、「広辞苑」の記述といい、学者の発言といい、あなたが「~てしまった」との言い方を否定するものではありません。スポーツの試合に勝ったとき、高い山の登山に成功したときなど、「やった!」「やってしまった」と言っても、決して間違いではありません。現在そのような言い方が少なくなりつつあるだけのことです。
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この回答へのお礼

多くの根拠を元に詳細に解説していただきありがとうございます。とても納得のいくご回答です。

お礼日時:2017/04/13 21:29

意味は二つで、№4さんが回答されている通り文法の違いがあるようです。



岩波書店発行の広辞苑を見ての引用ですが、

1、しまった【仕舞った】失敗した時に言う語。しもうた。「ーーーー、財布を忘れた。」(広辞苑に載っている通りに書いています。)

2、しまう【仕舞う、了う、終う】《他五》
と広辞苑に書いてあり解説は長いから書きませんが、№4さんや№6さんの説明と中身はほぼいっしょです。
《他五》は他動詞五段活用という意味です。


1は、感動詞(感嘆詞)のような使い方になると思います。「ああ」とか「おい」「いいえ」と同じです。
単独で成立する言葉なので2のような活用がありません。ジグソーパズルをしていてうっかり飲み物をパズルの上にこぼした時に「しまった!」というような言い方になります。失敗やうっかりした時に思わず出る言葉です。

2は、他の言葉と組み合わせないと成立しない言葉です。「洗濯物をしまう」「おもちゃをしまう」「ノートパソコンをしまう」などで今やっている動作を終える意味です。お父さんから「おもちゃをしまえ!」と怒られた場合の「しまえ」は「しまう」の活用形では命令形になると思います。おもちゃをしまえと怒られてちゃんと片付けたことをアピールする時は「ちゃんと、おもちゃをしまった」とか「おもちゃをしまいました」と言い、活用形は「終止形」だと思います。
お年がわかりませんが、学校で未然、連用、終止、連体、仮定、命令、已然といった活用形は習いませんでしたか?

「ジグソーパズルが完成してしまった。」というのは本来の意味から考えると間違いだと思います。
私の友達がそう言ったら「完成したのに嬉しくないの?」と聞いてしまいます。
ジグソーパズルが完成して嬉しいなら「しまった」ではなく「した」だと思います。
嬉しくないなら「しまった」で良いと思います。

明確な違いが知りたいなら日本語文法を知らないといけないようです。
私の知識も正確ではないので念のため辞書などで確認して下さい。

言葉は生き物なので、この「しまった」も今では本来の意味と違う使い方があると思います。
質問の「しまった」は、1と2の区別があいまいな使い方だと感じました。
やり遂げて嬉しい時も「やっちゃった!」と笑顔で言うことがあるみたいなのでこれと同じという気がします。
この場合、年配者は、何か悪いことをやってしまったのか?と誤解しますけどね。(笑)
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しまった、丁寧語で表現すれば?、しまいました。


「しまった」単独の場合は失敗当が多いように、ただ使用例は「しまった!、開け方を教えるのを忘れた」。
して・しまった、は、やり遂げた喜びというより、いともたやすく、すでに過去完了です、という感じのほうが強いです。
>ついに仕事が終わってしまった
明日からどうして飯を食おうか・・・・、の心配が先?目的成就と裏腹の状況を傍観者の立場で表現するときくらいです。
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この場合の「~(て)しまった」は、補助動詞「~(て)しまう」の完了形になるのでしょう。


大辞泉によれば、以下のように2つの用法があります。

㋐その動作・行為が完了する、すっかりその状態になる意を表す。「早く食べて―・いなさい」「所帯染みて―・う」「あきれて―・う」
㋑そのつもりでないのに、ある事態が実現する意を表す。「負けて―・った」「まずいところを見られて―・った」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/100617/meaning/m1 …
ただ、ここから派生した「しまった」という感動詞も独立した表現として存在している。
[感]《動詞「しまう」の連用形+完了の助動詞「た」から》失敗したときに思わず発する語。「―、間に合わなかった」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/100705/meaning/m1 …
そのため、「しまった」という活用の場合、補助動詞でも ㋑ の印象を与えることが多くなるのではないかと思います。
㋐ の例文を見ても 「所帯染みて―・う」「あきれて―・う」などは、完了形にしなくとも ㋑ に含めておかしくない。
「早く食べて―・いなさい」の場合、それはありませんが、「全部食べてしまった」などなら、やはり ㋑ に含めてもおかしくない。

「 ㋐ その動作・行為が完了する、すっかりその状態になる意を表す。」という意味で使うことができるとは思うのです。
ですので、『やり遂げたことを喜ぶ場合に使うこと』は、むろん可能だと言えます。
ただ、㋐ の意味で使う場合でも、「あり得ないこと(無理だと思われるようなこと)が、ついに完了した」といったようなニュアンスは付き纏うような気がします。
「ついに世界七大陸最高峰を制覇してしまった!」と喜びを噛み締めながらつぶやく冒険家。
「とうとう、餃子50人前を完食してしまった」と悲愴な表情でインタビューに応じる大食い選手権優勝者。
など。
「ジグソーパズルがついに完成してしまった」の場合、たとえば、今まで世界中の誰も完成できなかったものであれば(誰に対して言っても)自然に聞こえると思うのです。
ただ、自分自身で非常に苦労して(あるいは、完成は難しいかもしれないなどといった不安と闘いながら)やっと完成した、という感慨を伴なうような場合であれば、こうした述懐になっても不自然ではないとは思うのですが、それはあくまで自分自身の中だけで成立可能な表現ような気がします。
つまり、それを口にした際に、聞いた人の共感を得られるかどうかは疑わしい、ということ。
理由は、「あり得ないこと(無理だと思われるようなこと)が、ついに完了した」という感覚を共有するのが難しいからではないか・・・と思うわけです。
「ついに仕事が終わってしまった!」の場合も似たような理屈になると思うのですが、「あり得ないこと(無理だと思われるようなこと)が、ついに完了した」というニュアンスは、一素人が、「しまった」の ㋐ の語釈に勝手に追加しただけですので、確信は持てません。
何かのご参考まで、ということで。
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この回答へのお礼

辞書の内容も含め、丁寧に説明していただきありがとうございます。とても勉強になりました。

お礼日時:2017/04/13 21:26

しまった。

を標準語ではしもた!です。忘れてしもた。ぶつけてしもた。
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白いシャツを着て「カレーうどん」を頼んだ。


「しまった」
やっちまったぜ。
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ドアがしまった~


洋服を引き出しにしまった~
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