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[大雑把でも税理士として働けるか]

簿記論・財務諸表論を勉強中で、現在は中小企業経理のアルバイトを始めた29歳(女)です。

前職は全く職種の異なるOLでした。

私は人当たりが良いと言われ、人の縁にはとても恵まれてきましたが、
猪突猛進型・楽観的で凡ミスもちょくちょくしますし、細かい作業は苦手で普段はどんぶり勘定型の人間です。

経理アルバイトを始めて、税理士顧問とのやりとりの中で、私がこんなに細かい話や作業ができるようになるのだろうか…と不安になってきました。

実際に、大雑把な性格の方でバリバリ税理士業務をこなしている方はいらっしゃるのでしょうか?
どんな働き方ができるでしょうか?(気をつければ大丈夫、会計事務所勤務じゃなく企業内税理士が良いなど)

適性がないのに続けるのは後々自分の首を絞める気がしているのですが、勉強を始めたこともあり、また、税理士という格好良さに憧れていることもあり、素直に諦めきれません。

現実的にどうなのか、教えていただきたいです。
宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

大雑把であるのは、物事を俯瞰して見る事が出来る人の特徴です。

森を見て木を見る事ができる特性に繋がります。
凡ミスなどは人間なら誰しもすることです。欠点ではありません。
税理士試験が難関と言われるのは、試験に臨むモチベーションが長期間続くかどうか、環境がそれを許すかどうかなど、様々な要件を満たす必要があるからです。
特別に優秀で、凡ミスしない人だから合格する試験ではないのです。
税理士が格好良いと感じてる理由は何でしょうか。その理由がなるほどと思うものならモチベーションが保てるので、目標達成できると思います。
環境はいかがですか。仕事の時間以外をすべて試験勉強に充てることが物理てきにできるなら、目標達成可能です。
長期間(少なくみても5年)の受験勉強をする覚悟ができているなら、適性があるとかないとか無関係です(※)。

そもそも適性などは、小学生の時に数日早く漢字を覚えた子が、他の子より試験点数が高かったというレベルのものです。
税理士になるというのは税のプロになるという事ですが、そもそも生まれつきに会計学や税法を知って生まれてくる人などいませんから、適性もへったくれもないのです。
「私は税理士になりたい」という気持ちを持続できるか否かが、合格者と不合格者の岐路と言えます。

私は1人の税理士を知ってます。
この方は学生時代になんとなく税理士事務所にアルバイトで入り、学校卒業後その事務所にそのまま、なんとなく就職してしまいました。
税理士になるつもりもなく、そもそも簿記会計、税務の職場に自分がいることさえ道を誤ったと考え、真剣に転職を考えたのです(※2)。
顧客先の社長と業務上の打ち合わせをしてる際に意見がぶつかり相手から「なんだ、あんたは税理士のかばん持ちなんだろ。生意気な意見を言うな」と言われた。
これがシャクに触った。
「あの社長に自分を先生と呼ばせて見せる!」と税理士試験合格を目指します。そもそも税理士などという職業に縁がなく、アルバイト先として選んだだけなのに、たった一言が人生を変えたわけです。
結果苦労して合格しました。刻苦劇勉の10年間だったそうです。

この方はとても大雑把な人です。口癖が「まあいいや」、ミスなどは人間だからしょうがないだろ、と言う。
おっしゃられるような「凡ミス」もして、もしかしたら、そのために「苦節10年」かかったかもしれません。
しかし「大雑把」「凡ミスする」「適性などあったものではない」「元より、その職業があることも知らなかった」人が、現実に税理士として事務所を持ってます。





※無関係のようですが適性の話
 楽器の演奏において、楽器を手にしてすぐに演奏ができてしまう人と、なかなか上達しない人がいます。前者は「器用」なのです。そして結果としてその器用さが仇になり不器用な人に追い抜かれる事になります。
 なぜか。器用であることで、基本練習に多く時間をかけずに次のステップに上がることができます。不器用な人は例えば管楽器なら、音を出す事が難儀で苦労し、音が出てから基本練習を地道に繰り返して上達していきます。
 器用な人は、不器用な人が努力の結果身に着けた音色(おんしょくではなく、ねいろと読んでください)が出せないのです。
器用に音を出してしまって次ステップに進んでしまってるので、音色を磨くことができず、管楽器において致命的な「根本的な音色」を持つことができないのです。
 この点はお近くに管楽器体験者がいたら尋ねてみてください。
この器用さを「適性」というとしたら、下手に適性がある場合は、むしろ不幸な結果を生みます。器用さとか生まれ持ってきた他人よりほんのちょっと優れてる(と思い込む)能力だけで、ひとつの世界でプロと呼ばれる者にはなれません。
 不器用で、この仕事には適性がないと思うからこそ、勤勉な努力を重ねて器用な人が追いつくことができない世界に辿り着くのです。

※2
彼の同級生は「お前が税理士?ウソつくな」「文系の親玉みたいな仕事になるなんて想像もしなかった」とからかうそうです。ちなみに有名大学出身でもありませんし、学部も法学部や商学部ではありません。
他人に聞いたら「お前が税理士になれる適性があるかって。ゼロだよゼロ」と言われかねない状態だった人なのです。
「とにかく悔しかった」
この気持ちを忘れなかったのが、あえて言えば彼の適性なのかもしれません。
臥薪嘗胆っていうのでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!どのお話もとても励みになりました。(楽器も嗜んでいるので、音色のお話もとてもよくわかりました。)やっぱり頑張ろう、と思わせていただいて、感謝でいっぱいです。ありがとうございました^ ^

お礼日時:2021/09/21 02:51

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