アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

 青色確定申告書のなかに、「利子割引料」「繰戻額」「繰入額」という言葉がでてきました。どうもよく分かりません。教えてください

A 回答 (1件)

利子割引料とは借入金に対する支払利子と受取手形を銀行で割引いてもらったときの手数料(実質的に支払利子)のことです。



繰入額とは、引当金や準備金に繰入れた額、繰戻額とは前年度に引当金や準備金に繰入れた額を戻し入れた額のことですが、これを理解するには引当金や準備金を理解する必要があります。

個人の所得金額を計算するにあたっては、売上からその売上を得るのに必要だった経費(必要経費)を差し引かなくてはなりません。この必要経費は原則的には実際に外部者に支出した金額に限定されますが、特例的に実際には支出していないのに、経費として認めてくれるものが法令で定められています。この実際には支払っていないのに支払ったものとしてくれる費用のことを引当金とか準備金と呼ぶのです。
例えば、最も一般的な貸倒引当金を例にとると、実際に貸倒が発生していなくても、年末時点で未回収の売上金があれば、そのうち一定額は回収不能になるかもしれないので経費として認めてあげようという制度です。この制度により繰入が認められた金額を繰入額の欄に記載しますが、これはあくまでも翌年に発生するかもしれない貸倒を予測したに過ぎないので、実際に貸倒が発生したかどうかがはっきりした翌年には引当金の全額を取り消す必要が生じます。この取り消した額を戻入額として記載するわけです。

引当金・準備金は計上する必要性がなければ計上しなくてよい費用です。小規模事業者の方の場合には計上されている方は少ないと思います。

なお、実際には外部に支払っていないが認められる最もポピュラーな経費として、青色専従者給与があります。これは引当金・準備金ではありませんが、性格がにているため繰入額欄に記載することとされています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しく有難うございます。とても、勉強になりました。

お礼日時:2005/05/01 17:43

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!