
お尋ねします。
滑らかな台(質量m)の上に針金を半円に曲げ固定。
そこに小球(質量m、大きさ、摩擦、抵抗無視)を取り付け運動させる。
小球が針金から受ける力を、半円の中心から小球の向きを正としてFとする。
θは小球と円の中心を結ぶ線分と鉛直線のなす角。
真上から小球を離した後、台の速度が時間とともにどう変化するかという問題です。
解説は以下のようにあります。
t=0で直後からA<0で、絶対値Aは0から近い値から次第に増加。V<でVの絶対値は増加。θがπ/2に達する前にFの符号が反転し、A>0となり、絶対値Vは減少。θ=π/2、そのときにV=0となる。
まず、なぜFの符号が反転するのでしょうか?
また、最後にV=0と言えるのはどうしてでしょうか?
高校生レベルで教えてください!
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
No.2 です。
理解できたようで、何よりです。
「お礼」に書かれたことについて。
>いただいた文章の中で、
>「つまり、最後のところは重力で針金を右向きに押している」とありますがここだけ理解が出来ません。
ちょっとわかりづらいですが、たとえば走っている電車の中でボールを静かに放すと、電車の中では「まっすぐ下に落ちる」ように見えます。
でも、電車の外から見ると、ボールは電車の進行方向に「斜めに」落ちていますよね。
ということは、電車の外から見て「真下に落ちている」ものは、電車の中では進行方向と逆の「後ろ斜めに落ちて」いきます。
それを、電車の中で鉛直に立った針金を通して落とせば、「後ろ斜めに落ちようとする」ので、針金を「後ろ向きに押す」ことになりますよね。
それと同じで、Pの上に「鉛直」になっている針金が左方向に進んでいるとき、Pの外から見て真下に落ちようとするQは針金を進行方向後ろ向き、つまり右向きに「押す」ことになります。
この問題は、けっこう難しいですね。
ただの「斜面」なら簡単なのですが、水平方向の力のかかり方が時々刻々変化し、かつ両方向に力がかかる「半円形の針金」であるところが、出題者の工夫したポイントみたいですね。
「どれだけ想像力を発揮して起こっている現象を把握できるか」を問われることになります。
早速のご回答ありがとうございます!
全て解決することができました。
具体的な例を示していただきありがとうございます!
また機会がありましたらご教授ください。
本当にありがとうございます!
No.4
- 回答日時:
これは話が逆です。
θ=π/2 で V=0になるのは
写真の上の式が成立つからです。
この式でθ=π/2とすればV=0 です。
最初、Qが出発してしばらくはA<0で、|V|は増加していきます。
しかしQがθ=π/2 に近ずくにつれてPは減速しなくちゃならないから
どこかでA>0とならなくてはいけない、しかしPの水平運動は
Fの水平方向成分だけによるわけだからA>0となるためには
Fの向きが反転するしかないというわけです。
いいかえると、写真の上の式が成立つために、Fの向きの反転が
おこるわけです。
No.2
- 回答日時:
No.1 です。
「補足」を見ました。全体の動きがどうなるのかは分かりますか?
この問題は、もちろん「力」と「運動方程式」を使ってよいし、
水平方向には外からの力が働かない(働くのはPとQとの間の「内力」だけ)ので「運動量保存」を使ってもよいのですが、
定性的に説明するには「PとQの重心」を考えるのが一番直感的に分かりやすいと思います。
上に書いたように、水平方向には外からの力が働かない(働くのはPとQとの間の「内力」だけ)ので、「PとQの重心」は水平方向には一切運動しません。
一連の現象の間、「PとQの重心」の水平方向の位置はずっと同じで動きません。PとQが、その重心の周りを別個に運動します。
(「運動量保存」とは、実はこの「重心位置一定」のことなのです)
(1) 最初の「Q」を静かに放すところでは、たとえば Q を O の真上に置けば、重心はOの真上の半径 1/2 のところになります。水平位置としては「O」の位置。
(2) Qを針金上を右の位置に置けば、重心の水平位置は「O と Q の水平位置の真ん中」になります。
(3) そこから手を放すと、Qは針金上を右に落下運動します。
その分、Pは左に動きます。
そのとき、Pは左に「Qの水平移動距離の 1/2」だけ進み、Qは「針金上を水平に移動した距離の 1/2」だけ右に進みます。
(これはPとQの質量は等しいから 1/2 ずつであり、質量が異なれば「質量の逆比」の比率で動きます)
(4) Pは最初静止しているので、左に動くためには左向きの加速度(A<0)が働くことになります。
θが大きくなると、Qが針金を水平方向に押す力が次第に大きくなるので、加速度Aの絶対値は0から次第に増加することになります。
(5) 一方、最終的にθ = 90°近くでQがPの水平面に到達する直前を考えると、Qはほとんど「鉛直方向の運動」になるので、「水平方向にはほとんど動かない」ことになります。
そのとき「PとQの重心位置」はOから半径の 1/2 のところに来ていて、ほとんど動きません。
Qが水平面に到達したときにQは静止しますから、「重心位置」は動かなくなり、つまりPの運動も止まります。
(6) ということは、Pの動きは
・Qを放した
↓
・左向きの加速度(Pが加速)
↓
・ある程度の速さで加速度 0
↓
・ 右向きの加速度(Pは減速)
↓
・Qが水平位置に来たときPは停止
となることが分かります。
Pの上の座標からは、Qは円運動して、最後は「鉛直下向き」に運動しているように見えますが、
床の上の座標から見ると、Pが左向きに運動しているので、Qは途中のどこかで「鉛直真下向き」になって、最後のころには「左向き」に運動しているのです。
つまり、最後のころには重力で針金を「右向きに」押しているということです。
それがどこで切り替わるのかは、運動方程式を解いてみないと分かりませんが、PとQの質量が等しいので、おそらく手を放した位置からちょうど 1/2 のあたりなんでしょうね。
めちゃくちゃわかりやすいです!
拙い質問だったにも関わらず、ご丁寧にな回答をいただきありがとうございます。
もう一つだけ教えてください。
いただいた文章の中で、
「つまり、最後のところは重力で針金を右向きに押している」とありますがここだけ理解が出来ません。
それ以外はとても良くわかりました。
重心という発想が無かったのでとても勉強になりました。
お忙しい中申し訳ありませんが、教えてください!
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ごめんなさい。
問題文を訂正させてください。
固くて質量の無視できる針金を半径Rの半円に曲げ、質量mの板の上面に垂直に取り付ける。これらを物体P、半円の中心の位置を点Oとする。物体Pと同じ質量mで小さな穴が開けられた小球Qに針金を通し、物体Pを水平でなめらかな床の上におく。小球Qは針金に沿ってなめらかに動くことができる。小球Qと点Oを結ぶ線分と鉛直線のなす角をθとする。θ=θ0(>0)の位置で小球を静かにはなすと、小球は針金に沿って運動をはじめた。重力加速度をgとし、小球の大きさ、摩擦や空気抵抗は無視できる。
水平右向きを正とし、物体Pの加速度をAとする。
ご指摘のあった部分は、V<0で絶対値Vは増加です。
問題文を訂正させてください。
固くて質量の無視できる針金を半径Rの半円に曲げ、質量mの板の上面に垂直に取り付ける。これらを物体P、半円の中心の位置を点Oとする。物体Pと同じ質量mで小さな穴が開けられた小球Qに針金を通し、物体Pを水平でなめらかな床の上におく。小球Qは針金に沿ってなめらかに動くことができる。小球Qと点Oを結ぶ線分と鉛直線のなす角をθとする。θ=θ0(>0)の位置で小球を静かにはなすと、小球は針金に沿って運動をはじめた。重力加速度をgとし、小球の大きさ、摩擦や空気抵抗は無視できる。
水平右向きを正とし、物体Pの加速度をAとする。
ご指摘のあった部分は、V<0で絶対値Vは増加です。
すみません。
水平右向きが正です。
Vというのは、物体Pの速度のx成分のことです。