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1.企業戦略と事業戦略の違いはなんですか?

2.企業はなぜなかなか変革できないか?

3.市場シェアの高い企業はなぜ収益性を高めているか?

4.ポーターの戦略論に適合する事例をあげてください。

5.コスト・リーダーシップ戦略と差別化戦略を同時にとることは不可能か?

以上について教えていただけませんか?

A 回答 (4件)

 ご質問の中で、まずはひとつ答えさせて下さい。

「企業戦略と事業戦略の違いはなんですか?」ですが、「企業戦略」とは、株主など投資家対策、社会貢献、従業員対策、そして顧客対策など、企業としての様々な側面において、統一された思考と意思とをもって、効率的に企業環境を良好にするために、企画立案し対応をすることです。
 それに対して「事業戦略」とは、企業の中のひとつの事業のみに対して、具体的な目標を定め、現実的な戦術を練り、実際に戦闘をすることです。
 ただし、単一事業のみの経営をしている企業にとっては、その事業=企業、と言う場合があります。この場合は、企業戦略と事業戦略が同一視されても仕方がないと思います。それでも、やはり企業戦略と事業戦略とは区別して考えた方が良いのですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても分かりやすい解説でした。
企業戦略のほうが幅広いものなんですね。

お礼日時:2002/01/17 20:12

 3.については、いろいろな説明が可能です。

例えば、シェア10%の焼肉屋チェーンと、シェア90%の焼肉屋チェーンがあったとします。シェア10%の焼肉屋さんは牛1頭を仕入れればよいですが、シェア90%の焼肉屋さんは牛9頭を仕入れる必要があります。肉屋さんは、牛9頭をまとめて仕入れてくれる焼肉屋さんの方には割引率を高めに設定する可能性が高いですよね。そうすると、原料を安く仕入れられるシェア90%の焼肉屋さんの方が儲かります。いわゆる「スケールメリット」というやつですね。
 他にも「経験曲線効果」という理論も、この質問の答えになります。ウェブなどで調べてみてください。

 5.については、ポーターの著書『競争の戦略』の2章に詳しく載っています。原則的には不可能だと考えていいのではないでしょうか。両方を追求して深みにはまった状態のことを「Stack in the middle」と称して戒めています。
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5.についてコメントさせて頂きます。

コストリーダーシップ戦略と差別化戦略は同時に出来ます。具体例として、世界的にも有名で各国にフランチャイズを持つ家具屋で、スエーデンのIKEA(アイケア)という会社がその良い例です。
 この会社の家具はは簡単なパーツで出来上がっている家具を客が持ち帰って作成します。そして出来上がった製品はトレンディで上品な物です。普通の家具屋なら、出来上がった家具を売っていますが、IKEAの場合はお客に未完成の製品を売り、客自身が持ち帰り作成します。その代わり値段は安く、またデザインは特にヤングエグゼクティブをターゲットにしている為、洗練されています。先ずこれがIKEAの差別化戦略です。 
 次に値段ですが、この客に持ち帰り作成させる事や、後進国の労働を利用している為、製品のコストを安く実現させています。よってこの業界ではコストリーダーシップを十分発揮しています。欧米の大型家具製造会社はIKEAの値段をかなり意識して販売戦略を立てているようです。更に付け加えると、IKEAの店内には従業員があまり居ません。店内の家具の配置を工夫して、お客に目で見て分かるように展示しています。例えば、店内には様々なスタイルの部屋が存在しているのです。ヨーロッパ風が好みのお客はその展示を見て、どれを買ったら良いか、店員に聞かなくても分かるという訳です。こうする事によって、人件費が省けるので更にコストリーダシップ戦略が成功しているようです。
 日本にはIKEAが未だ進出していませんが、北米、豪州等では有名な一流企業です。
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2について回答いたします。


1.3.4.5については既に回答された方々の通りですし、参考書で何とかなります。
現在、日本の大多数の企業が抱えている問題が企業変革の困難さです。
それはいくつかの理由が考えられます。
(1)成功体験への固執
大多数の企業は高度経済成長という追い風にのって企業を成長させてきました。
その成功体験を捨て去り、新たなリスクを採るという決断は非常に勇気が必要です。成長体験=成功体験ですから、そこに固執しがちです。
(2)無脳企業
その成長を支えた基本戦略は模倣戦略そのもの。美味しい砂糖水に群がる蟻の如し。独自固有のノウハウの蓄積ができていないから、変革のしようが無い。
(3)社風と気風
変革を阻害する最大の理由は社風です。型破り・掟破りは企業活力の源泉なのですが、これは組織にとっては大きなリスクでもあります。そのリスクを歓迎する社風なのかどうかが変革力に大きくかかわります。
(4)官僚組織化
いわゆる前例主義・組織温存などの弊害が目立つようになりました。

結局のところ、トップマネジメントの決断が全てなんですがね。
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