プロが教えるわが家の防犯対策術!

男性の医学生です。
子供が好きで、小児科にあこがれていましたが大学受験前に小児精神科という領域があることを知り、小児内科よりもそちらのほうが自分の興味と合っているのではないかと考えるようになりました。

学生の自分が今のうちにできることというのは何かあるでしょうか?将来に向けて知識を増やすとか、子供と多く接するなど(一応、学習塾講師や小児科訪問のボランティアをしています)、思いつきはしますが意味があるかどうか不安になります。臨床を経験された先生方で「学生の時これをやっていれば良かった」という事があれば教えて下さい。

また、まだ先の話ですが就職にあたって小児精神を専門的に扱っている病院に就職できる可能性は低いと考えています。それは努力云々以外の事情もあります。そこで、ローテート後は小児科か精神科で修行を積もうと考えているのですが、どちらが良いなどのアドバイスはありますでしょうか?小児精神科の世界は女性の方が合っているという話もちらほら聞くのでその辺りも不安なのですが、必要な心構えのようなものが他科と違うのかなと想像しています。「こういう気持ちをもって医者になれ」というアドバイスもお待ちしております。
長くなりましたが、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

小児科医療はもの凄く変わっています。

年がバレますが、私が医学部を出たばかりの頃は、腎ネフローゼ治療で顔がムーンフェイスになった子どもが病棟にあふれ、夜間救急はたまに喘息または熱性けいれんが担ぎ込まれるという時代でした。今や、発達障害とか適応不能とか、精神の占める割合が高くなっているのは事実ですし、専門医も絶対的に不足しています。 ただ、こころのケアは専門医のみが担うのではなく、全ての小児科医が心得て欲しいと思います。その上で、スペシャリストになろうという意気込みは素晴らしいの一言ですが、医療と教育と福祉の接点のような仕事ですから、医者らしい分野とは相当違った仕事であることを覚悟された方が良いです。ハッキリいって、福祉の人たちはゆえなく医者に敵対的、患者のおかさんはワガママ、教員は非常識、職員は思想信条に相当偏りがある。こういうことを経験される可能性が、他科よりも多いです。無論、素晴らしい方が多く居られますからこう言うのは問題があることは承知していますが、大部分の同級生が進む分野とは相当肌合いが違うということはインフォームドコンセントが必要と思うのです。 従って、燃え尽きた時のセーフティネットを自ら張ってから参入されると良いでしょう。それには、まず良い一般小児科または精神科の臨床力を養うことです。専門研修の機会は、国立成育医療センターや精神神経センターには専門の診療部門がありますからコースがあるのでしょう。仮に疲れ果てても、キット良くなる子供の笑顔があると折れないで良い医者人生を歩めます。頑張れ!
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。かなり限定された方への質問で回答が得られるか不安だったので、今先生のご意見を読ませて頂き大変うれしく思いました。

小児医療に対する先生のご意見、参考にさせていただきます。小児科という独特の雰囲気を、私自信まだ明確につかんでいるわけではないのかもしれません。先生のお話を聞いて、小児科はこどもと接するだけでなく、その環境全体と関わっていくことになるのかな、という印象を受けました。教員や福祉の方と関わる機会があることは初耳でした。やはり他科とはだいぶ違うのですね。最近、いわゆる”医者”的な外科や救急科などを志望する同期生と将来の話をすると、医学に対する熱意は同じでも、何を以って人を助ける仕事と定義しているのかはかなり違うと感じます。友人たちの意見にはいちいち「ぉお!」と思わされるのですが、こういった場面でこそ、やはり自分には小児しかない!という気持ちにさせられもします。

私は、早くから進路が固定していることもあり、自分自身燃え尽きやすいタイプなのではないかと不安に思っているので、燃え尽き防止策は絶対必要と思いました。燃えないのも嫌ですが、燃え尽きるのはすごく嫌ですので。どうすべきか、今はちょっとイメージが沸きませんが、考えます。

将来の勤務先に関して、紹介していただいた二つのセンターのサイトも拝見しました。小児科or精神科、という2択はあまり意味がないのかもしれませんね。小児精神科へ両方の受け入れがなされていたようなので…。仰るとおり、風邪の診れない小児科や大人を診れない精神科では頼り無いと思うので、まずはどちらかで臨床に励むことにします。

本当に丁寧な回答ありがとうございました。お話を聞いて早く医者になりたいと思いました。

お礼日時:2006/09/22 00:52

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