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よく、日本の学校の英語教育では、アメリカ人やイギリス人が使わないような表現を教えていると耳にするのですが、具体的に「使わないような表現」とはどのようなものがあるのでしょうか?

教科書や参考書などはネイティブチェックを受けているはずですから、そんなに不自然な表現がちりばめられているというのも、不思議な話だと思うのですが…。
(This is a penのように、例文が少し不自然、というのは仕方ないかな、という気もします)

しかし、以前、作文でcannot help butという表現を使ったら、おじいさんが使うような表現だと言われたことがあります。
これに類するものは、もっとたくさんあるということでしょうか。

興味本位の質問ですが、ご回答くだされば嬉しいです。

A 回答 (7件)

『受験英語禁止令』


http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%97%E9%A8%93%E8%8B …
この本を読んでみてください。不自然な表現がいろいろ載っています。

教科書に関してですが、外国人が監修に加わっているものであれば英語として「変な」ものは含まれていないと言っていいでしょう。全部を見たわけではありませんが、教科書の文について最近のもので変な表現が入っているものは見ていません。しかし「外国人の監修」や「変でない表現」といっても教科書、特に中学の教科書には単元という縛りがあるので、使える表現には自ずと制限があります。「この場合こう言う方が『一番』自然なのに」と思ってもやむを得ず別の表現を使わざるを得ないのです。監修するネイティヴは一般人ではなく「プロ」です。そこのところは承知しているはずです。
中学の教科書で、現行のものより一つか二つ前のもので「画期的な」ものがありました。文章が非常に自然な会話体なのですが、現場では評判が良くありませんでした。説明しづらく「丸暗記しろ」と言うか、わざわざ文法的に分解や再構築してややこしい説明をするかしかなかったのです。

変な文が生まれる背景には受験があります。公立高校の入試問題にはどう見ても日本人が書いたとしか思えない英文が見られます。4~5行ほどの中に like very much が何回も出てくるのを見たことがあります。指導要領の制限の中で問題を作るので仕方がないかもしれません。事情の分かるネイティヴが作成に関わればいいのですが、何かの事情でできないのでしょう。
大学入試の場合、一般に難関と言われる大学の問題は非常に難しい文が出題されることがあります。しかし選抜試験であり、ある程度の能力のある人を求める以上仕方ないでしょう。むしろこういってはなんですが余りレベルの高くないところではいわゆる「文法問題」が多くここで無意味でニュアンスを無視した書き換えや括弧埋めが出されます。そうすると受験生は「頻出」熟語や書き換えパターンのようなものを練習することになります。

ネイティヴの意見についてですが、一般人の意見は当てにならないものも多いのではないでしょうか。難関大学の問題文の一部を見て「こんな表現しないよ」と言われても当然としか言えません。それは堅苦しい評論文かもしれないし、少なくとも日常会話を写したものではないのだから。
中1の教科書(中学の教科書は基本的に複数の人物の会話体で話が進んでいきます)の初めの方に I do not know と書いているのを見て「会話では I don't know だろ」と言われても説明のためにあえて do not とするのも一理あります(三省堂のものがそうでした。途中からは全て短縮形に変えてあります)。

PS
「おじいさんが使うような表現」
cannot help but は cannot help ~ing と cannot but の混成で本来は誤用です。cannot help ~ing と cannot but はどちらも使われますが後者の方がやや古い感じを受けます(infoseekなど雅語としている辞書もあります)。おそらくこれが念頭にあり but を使う方を古いと感じたのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

参考図書を紹介してくださいまして、ありがとうございます。
非常に興味がありますので、是非読んでみたいと思います。
最近の教科書は非常に丁寧に考えられて作られているとも聞きますので、「使わない表現が多い」というのも変だなぁと思ってたんです。
授業しやすい教科書にするよう工夫する上で、仕方のない面が色々出てくるということですよね。
また、受験英語が弊害を及ぼしているというのも、よくわかりました。

>中学の教科書で、現行のものより一つか二つ前のもので「画期的な」ものがありました。
たいへん興味があります。どこの会社の、どの教科書だったのでしょうか。(調べればわかるかな?)でも、今では入手できないかもしれませんね。

cannot help butの注釈まで加えていただいて、ありがとうございます。
そうですね、確かに学校で習ったのはcannot helpとcannot butでした。
辞書でひいたときに、cannot help butという言い方があると知り、勝手に使ってしまいました。
誤用だとは知りませんでした。勉強になりました。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/04/25 01:55

ちなみに私が大学受験につかっていた問題集をアメリカ人にみせたら、「こんなこといわないよー」といっていました。



どんな表現かは手元にないので、思い出せませんが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
どんな表現だったのでしょう。たいへん気になります。

「こんなこといわないよー」にも色々な種類がありますよね。
日常会話なのに難しい言葉が使われているとか、まるっきり表現が間違っているとか、会話の流れが少し不自然であるとか。
ありえない表現を使っているというならば問題だと思いますが、会話が不自然という程度であれば、作り物の会話である以上仕方ないのかなという気もします。

お礼日時:2007/04/24 02:22

>教科書や参考書などはネイティブチェックを受けているはずですから



本当ですか?証左は?
わたしの学生のころは、その道の日本人先生方、おえらいさん方のチェックしかないといわれていました。
実際いまほどネイティブが教育現場に日本にいませんでしたし。

この回答への補足

詳しく知るわけではないのですが、教科書や参考書にはどれも「校閲 ***」と、外国人の方の名前が載っているので、チェックを受けていると考えました。
(一応手持ちの教科書と参考書を見てみましたら、前書きや奥付に名前がありましたので、全部の教科書を知っているわけではないですが、どれもちゃんとチェックを受けていると思います)

補足日時:2007/04/24 02:13
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こんにちは!



 日本の学校教育で、英語圏では使わない表現を教えている
というのは、あったとしてもそんなにはないのではと思います。

 こんなことは言わない、とあるネイティブが言っても、別の
ネイティブは全く平気だったりと、国によって、ネイティブ
の教育程度によって、随分違った答えが返ってくるはずです。

 ネイティブ同士の間でも、英語については、激しい論戦があると聞きます。

 日本人の若者で、外国人の若者に交じってバリバリにやっていこうと
すると、いろんな colloquialismやslangを知らねばならず、学校英語は笑うべきものに見えるはずだし、またそう言ってみたい心理も働くでしょう。

 けれども、例えば、イギリス人で、日本語を真面目に勉強している
青年が、「神無月」という単語を覚えて、日常で使えば、「ナニ、ソレ~!」「そんなことば誰も使わねえよ!」って言われるでしょうが、だからといってまったく不必要とも言い切れません。

 もう日本人でも、個人個人で、英語をどう必要としているかは、随分違ってきています。僕自身は、そのこと自体、日本人の英語がかなり成熟してきた証だとみています。そうなると、中等教育の英語では、どの分野に進むにせよ役に立つ語彙や表現や文法事項、そして発音!!に重点を置いて教えてほしいということです。基本でいいということです。It rained cats and dogs. というようなのは不要です。I make it a rule to も要らないでしょう。

 日本人の英語がまずいのは、僕もよく笑われますが、適切な場所で適切な言葉を使えないからです。あるいは日本語的発想で、直訳調の英語を
言ってしまうからです。でも、これは中等教育でカバーするのは到底無理ですね。やはり最初は、自然で基本的な英語が読めたり聴けたりする能力を身に付け、そこからは自分の力で英語の世界にわけいっていき、こんなときにはどういうのかということの情報収集が、各自できるようにしていくのがいいのではないかと...

 日本の英語教育で文法をしっかりやった人たちの、読む力、書く力は相当ハイレベルです。レベルが高くなれば、日常では使わないような語彙も当然必要になってきます。「言葉狩り」をして人を嘲弄しているより、どんどん語彙を増やし、どんなところで使われる言葉なのかという感覚を磨けばいいだけだと思います。

 この掲示板はそういう意味で、いろんな人の英語の感覚が感じられて、とても勉強になります。

この回答への補足

確かに、国により、そして話す人の年齢や、話し言葉なのか書き言葉なのかによって、答えの変わる問いかけであろうと思います。
しかし、「使わない表現ばっかり教えている」という批判がある以上、どのような状況においてもほとんど使われなくなった表現を教えているのではないか、という疑問が浮かんだ上での質問でした。
言葉足りずで申し訳ありませんでした。

I make it a rule to~は使わない表現なんですか?
これは少しビックリしました。

ネイティブでもバイリンガルでもない以上、外国語を話していて笑われるのは仕方のないことかなと私は思います。
日本語ペラペラの外国人の方の話す日本語でも、おかしなものが混じることもありますし…。
適切な場所で適切な言葉を使うには、感覚を磨いていくしかないのでしょうね。それには、やはり学校だけでは限界があるように思います…。
言語習得は奥が深いですね。

ご回答ありがとうございました。

補足日時:2007/04/24 02:02
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この回答へのお礼

お礼のつもりで補足に書いてしまいました…。
大変失礼いたしました。どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/04/24 02:18

最近の中学教科書を詳細に検討したわけではないし、私にはそこまでの英語力はないのですが、「使わないような表現ばかり教えている」ということは、ないと思います。



「おじいさんが使うような表現だ」というのは、おじいさんは実際に使っているし、数十年まえの小説や映画には出てくるということですよね。そもそも、学校の英語の教科書は、会話練習のためのものじゃありません。おじいさんが使う表現なら、おじいさんが使ったときに理解できるように習得する意義はあるわけですね。

以前、友達が、「『~するべきだ』という意味でought to~を使ったら、きつい表現だったらしく、相手に不愉快だと言われた。だから学校英語はダメなんだ」と言うので、そんなものかなあと思いました。でも、最近、アメリカの最新のペーパーバックを読んでいると、けっこう出てきます。親しい友達や家族で「あなた、絶対こうするべきよ!」と言うようなときに使うようです。つまり、ought to~がきつくて使われない表現なのではなく、使う状況や相手との関係があるわけで、私の友達はその使う状況を間違えただけだということです。だのに、「学校はought to~などを教えてけしからん」というのは、おかしいですよ。

アメリカ人の若者が使う言葉じゃないから変だという考えも、逆に変ですね。日本語学校で、日本人の若者が友達同士で話す会話を教えないと変なのかどうか、考えてみましょう。外国人として習うのであれば、ネイティブには多少堅苦しかったり古くさくても、無難な言葉から教えるのが普通でしょう。

また、ご指摘のようにThis is a pen.のように、日常生活では不自然でも学習のために段階的にやむなく使っている言葉や表現があると思います。よく使われる自然な表現中心に教科書を作ったら、中学生にはわからないことだらけ、授業が進まないでしょうから。

学校で習った英語が「いまどき使わない」と言われるのは、学校英語が古くさいというよりも、状況にあわせて使い分けたり、より多くの語彙を自然に使えるようになるところまでいかずに、初級段階で終わっているだけだからだと思います。そもそも初級レベルの基礎しか教わっていないわけです。使いこなせなくて当然でしょう。でも、使いこなせるほどに教えるには授業時間は絶対に不足していると思います。会話中心に教えれば、あいさつや買い物レベルのいわゆる「日常会話」はもっとうまくなるかもしれませんが、論文や新聞を読んだり、討論をするための基礎を築けなくなってしまうでしょう。会話軽視は問題だと思いますが、会話さえできればいいという会話偏重も大きな問題だと思います。

それから、教師が実力不足で、自分が学生のとき覚えた慣用表現をそのまま「英語ではこういう言い方があるんだぞ」みたいに教えているケースもあると思います。いま中堅レベルの人の中にはTOEIC600~700台くらいの教師も多いそうですが、このレベルではナマのペーパーバックや映画を楽しめるところまで行っていないので、自分で現代の英語にふれて情報収集するのはむずかしいと思います。結果的に、むかしならった古い英語やテキストに頼ることになるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに、逆の立場で考えてみた場合。
外国人向けの日本語の教科書って、不自然な会話が多いですよね。口調も丁寧ですし。
日本の英語の教科書も、そのようなものだということでしょう。

読む、書く、聞く、話すの4技能のバランスが難しいですよね。
全てをまんべんなく育成するには、授業時間が足りないと私も思います。

表現だけでなく、どのような状況で誰に向かって使う表現なのかをきちっと教える必要はあるでしょうね。
それにはやっぱり時間が足りないと思いますが。
教師の実力不足というのは、ありえる話だと思いました。

お礼日時:2007/04/24 02:02

・ノーベル賞受賞スピーチby大江健三郎


 は死語のカタマリでは。もっとも、発音がすごかったので英米人にはひとことも分からなかったかも
・日本人は日常英語にラテン語源の言葉を使いすぎではと昔、米人の同僚技術者に言われたことがあります。プロの同時通訳者でもいましたね。
visit→drop by 要人の訪問なら別でしょうが。
telephone→call
photograph→picture
もう少し熟語より、コロケーションを教えたほうがいいのではと思います。
・cats and dogs,throw pearls to the swine, etc
こういう熟語は、もはや死語に近い。まあ、冗談を言うときには使えますが。
・大げさすぎる言葉
remorse→regret
・How do you do.はアメリカの若者の間ではパスでしょうが、30以上
の高学歴者は使っているようです。初対面で、How are you doingなんてビジネスの場面で言ったら馬鹿にされます。使っている、使っていないというのは、どういう人が対象なのかで違ってくるものでしょう。私はラッパーの話しているような英語は関心ないです。人によるでしょうが。
まあ、アメリカ人やイギリス人が使う言葉だけが英語ではない、シンガポールの英語だって英語、ピジン英語だって英語、日本人の話すEngrishだって英語と思えばいいのじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

大江氏のノーベル賞スピーチ、どのようなものだったのでしょうか。気になります。
なるほど、drop byやcallやpictureなどは、より日常的な言い回しということですよね。
確かに、この辺の区別までは学校英語では教えられませんね。

cats and dogs,throw pearls to the swineも、聞いたことないですね…。学校で教えられているものなのでしょうか?

>使っている、使っていないというのは、どういう人が対象なのかで違ってくるものでしょう。
私もそう思います。それなのに、英語で「使わない表現ばかり教えている」と批判を浴びるのは、話し言葉でも書き言葉でも、かしこまった場面でもくだけた場面でもほとんど使われない表現を教えているのだろうか、と疑問に思ったからです。
質問をする上で言葉足らずだったかもしれません。失礼いたしました。

ご回答ありがとうございました。たいへん参考になりました。

お礼日時:2007/04/24 01:46

Hou do you do? と言われて I'm fine thank you. と答えるのはよほどの暇人で、日本人で言えば山口もえや小倉優子などのようなボケボケボケボケな不思議ちゃんに映りかねないですね。

日本人だって『元気?』と聞かれりゃ『おう』とか『良いね』位でわざわざ『上々でございぁす、ありがとうございぁっす』と言われたら…プププっ、ですよね。

昔誰かが言っていた。外国語を習う時挨拶や『愛している』なんて言葉を覚えるより覚えなければならない大切な言葉がある、と。それが英語であれフランス語であれスペイン語であれ中国語であれ必ず覚えておかねばならない重要な言葉だそうだが、それは…

『助けてくれ!』
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この回答へのお礼

そうですね、"How are you?""I'm fine, thank you."という会話は、教科書的で気持ち悪い、と英会話番組で言ってました。
しかし、くだけた言い回ししか知らないと、公の場で困るのではないかという気がします。

昔、とあるパーティーに行った時に、"How do you do?"と言われ、それが「はじめまして」の意味とわからずに固まってしまったことがあります…。

「助けてくれ」は確かに重要ですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/24 01:36

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